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【X space連動】あの番組歴代最高視聴率‼️シッキムは既に秘境じゃない⁉️

こんばんなまらステ❤️🤍💛Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

今夜22:00から『インドの衝撃』のX spaceでシッキムのこと話すので、それについてこちらでも書いてくよ❣️

https://twitter.com/i/spaces/1kvKpvavmzoJE

今回シッキムのことを書こうと思ったきっかけは、先月惜しまれながら38年の歴史に幕を下ろしたTBS系『日立世界ふしぎ発見!』の歴代最高視聴率がシッキムだったと発表され、話題になっていることから。

これで興味を持った人もいるかもな、ということで今回はシッキムについて喋ることにした。

それにしても先々月はベンガルール、

先月はシムラーと高地が続いていて藝がない気もするけれど😓

ではシッキム州について簡単に紹介していくね❗️

ヒマラヤ山脈の東側、インドの東部ないし北東部といえるところにあるけれど、北東部の7州を指すセヴンシスターズには含まれていない。

というのはインドのなかでは南のウエストベンガル州とのみ接していてセヴンシスターズとは隣接していないというのと、1975年にインドに併合されたインドで最も新しい領地だから。

西にネパール、東にブータン、北に中国のチベット自治区があり、ブータン、チベット自治区とともにチベット文化圏ということになる。

元はレプチャ人というチベット系民族がいたけれど、同じくチベット系のブティヤ人が敵対するダライ=ラマ政権に追われるかたちで亡命してきて1642年にシッキム王国を建国。レプチャ人とブティヤ人は次第に混血が進んでいった。

1861年にブリティッシュインディアの保護国になり、茶葉栽培の労働力としてネパール人が大量流入、いまもネパール人が最大人口になっている。

1947年にインドが独立、シッキム王国の保護を引き継ぐも、人口バランスの悪さで政局が悪化したところをインドにつけ込まれて併合されてしまった。

清朝時代からシッキム王国を属国と見做していた中国はこれを今でも認めていないので、中国の世界地図では今でも「錫金(シッキム)」という国が記載されている。

新しい州だけにインフラ整備は後回しにされ、『世界ふしぎ発見!』が放送された1995年当時は空港もなく、玄関口となるダージリンから州都のガントクまで半日はかかった。ダージリンに行くまでも大変で、まさに秘境だった。

では今はどうかというと、ガントク近くのパキョンに空港ができ、ダージリンからも3.5時間とだいぶ足は改善された。さらにシッキム初の鉄道路線が目下工事中で、そう遠くないうちに完成する見込み。

鉄道ができれば大量の観光客がシッキムを訪れるようになり、雰囲気は一変してしまうかもしれない。

今日これを読んで興味持ったらできる限り早く行ってほしいと思う。

ではシッキムにはどーやって行ったらいいか。

ゲートウェイになるのはコルカタかデリー。

コルカタからはパキョン空港へ1日1往復出ているほか、ダージリンの麓にあるバッグドグラ空港へも便がある。また、バッグドグラ近くのシリグリまでコルカタ都心部のシールダー駅から夜行列車ダージリンメイルでひと晩。

日本からコルカタに直行便はないけれど、デリーまたはアジア各地経由で行くことができる。サーヴィス面は兎も角、効率的かつ安いのは成田からビーマンバングラデシュ航空のダッカ経由。

基本的には日本を朝から午前中に出て、コルカタに着くのは夕方から夜。コルカタで1泊して翌日パキョンかバッグドグラへ飛ぶことになる。

デリーで1泊して翌朝バッグドグラへ向かうこともできる。ただ、インドの東に行くのに、西のデリーまで行くのは無駄が多い。

空路で向かうのもいいけど、王道はダージリン経由で行くこと。

世界遺産に登録されているダージリンヒマラヤ鉄道で行くのも楽しいけれど、トイトレインと呼ばれる小さな鉄道では激遅。シリグリにあるニュージャルパイグリ駅を朝出て、ダージリンに着くのは夕方少し前。その日のうちにシッキムに辿り着くのは難しいので、あくまで途中の観光を楽しむというイメージ。

折角なら洗練された避暑地であり世界に誇る茶の生産地であるダージリンでも数日過ごしたい。ダージリンからシッキムへ向かう途中のカリンポンも昔のシッキムの趣きを残す街。ダージリンとカリンポンはシッキム王国の領土だったところをブリティッシュインディアに割譲させられたため、今はウエストベンガル州ということになっている。

さて、シッキム州はインドと外交関係が微妙な中国との国境地帯のため、入るためにはパーミッションが必要。

これ自体は空港なり州境なり、シリグリのオフィスなどで至極簡単に取れる。旅行会社経由でもいい。ただ、自分で取る場合顔写真が必要になるので、多めに持っていくこと。

シッキムの見どころとしてはまず州都であり、かつての王都ガントク。ヒマラヤ、特に世界3位のカンチェンジュンガを臨む高原都市で王宮やルンテック寺院、それにガントクのシンボルといえるロープウェイに乗ってみよう。

ガントクだけ行ってシッキムに行ったことにしているのはちょっともったいないので、カンチェンジュンガの麓にあるペリンに行けばもっと美しい景色を眺められる。

でも本当にシッキムの魅力を知るなら、トレッキングに参加したり、よりディープな北部へ行くこと。これらは更なるパーミッションが必要なので現地旅行会社のアレンジ必須。

北部の田園風景は日本の原風景とよく似ていて、『世界ふしぎ発見!』では日本語との関連を指摘したけれど、それは眉唾だと思う。チベット系言語って東アジアっぽい要素多いわけで。でも、ついつい懐かしいと思ってしまうのは間違いない。

昔はこんなとこまで行ってしまえば、戻るのにまた数日を要したけれど、今は飛行機でパッと戻って来れる。

ただし、パキョン空港はLCCのスパイスジェットしか飛んでおらず、定時性の無さは有名。その日のうちにコルカタから帰国便に乗るというスケジュールは組まない方がいいと思う。

気候的には3月から5月、インドの暑季でも涼しいけれど、冬は雪降って寒い。また6月から9月はモンスーンで多少雨が降る。暑季とモンスーン明けの秋がベストシーズンということになるだろうか。

シッキムで試してほしいのはダージリンよりも香り高いお茶、それにチベット系の料理。まあガントクならインド料理や西洋料理もあるけど、他は伝統食になるよね、どうしても。ネパール人の方が多いのでネパール料理もある。

既に秘境ではないけれど、コルカタやデリーから来れば長閑で心落ち着く場所であるのは間違いない。

繰り返すけど、鉄道が来て雰囲気が変わる前に是非一度足を運んでみてほしい。

それじゃあバイバイなまらステ❤️🤍💛厚沢部煮切でしたっ✨

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