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文庫までしか座れない

こんばんなまらステ❤️Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ⭐️

これなに言ってるんだって思った。

イヴニング・ウィング号は京急が平日の夜に運行する、JRでいうところのホームライナー。

品川を出ると上大岡までノンストップで、以南は快特停車駅に停車する。品川ー上大岡間のみ追加料金が必要で、以南は切符のみで乗ることができる。

小田急ロマンスカーのような豪華座席ではなく、通常の快特の座席を使うため、料金は300円(登場時は200円)と格安。

JRのホームライナーが国鉄時代の1984年に始まっていることを除けば、1992年とかなり早い登場で、私鉄における類似例は2006年の東武東上線TJライナーを皮切りに2010年代に相次いでの導入となった。

京急は関東の私鉄では珍しく進行方向に対して垂直に座るクロスシートを採用していたので、このようなことがすぐにできた。

一方で東上線は進行方向に対して水平に座るロングシートなので、なかなかこういうことはできなかったけれど、座席を回転させてロングシートからクロスシートに変えられるデュアルシートを導入して実現させた。そして関東の各社に波及している。

それはさておき1992年の登場時はウィング号という名称だったけれど、2015年に待望の朝に品川または泉岳寺へ行くウィング号が登場し、こちらがモーニング・ウィング号の名称がついたことから、2019年に合わせるかたちでイブニング・ウィング号になる。

今までイブニング・ウィング号は8両編成で走っていたけれど、そのうちの2本は8両編成の快特に4両のイブニング・ウィング号を併結するってことに。

快特なので当然、京急蒲田・京急川崎・横浜にも停まるけど、そこではイブニング・ウィング号のドアは開かない。

そして上大岡の次の停車駅である金沢文庫でイブニング・ウィング号は快特から切り離されて旅客運転を終了してしまう。

要するにこのイブニング・ウィング号の座席を買っても金沢文庫までしか利用できない。もちろん快特に乗り移れば、三崎口まで行くことはできるけれど着席保証はない。

上大岡と金沢文庫の降車が多いとは思うけど、こーゆーのって長い距離であればあるほど効果が高いわけで、これはちょっとないわー😱

こんなことする理由は12両編成に対応している駅が文庫までだから。ここから南は8両編成しか停まることができない。三浦海岸だけは12両編成が停車可能だけど、そのために横須賀中央や京急久里浜を通過するのはちょっとありえない。ちなみにモーニング・ウィング号は京急久里浜を通過するけどね。

こーゆーインフラの制約上仕方なくそーしたわけで、試験的な措置だろう。

じゃあどーしてこんな試験をしなきゃいけないのか。

それは一般列車が混雑するなかで、イブニング・ウィング号の存在が邪魔になっているから。

平日夕方のダイヤは約20分間のなかでイブニング・ウィング号と快特が1本ずつ、特急・エアポート急行・普通が2本ずつとなっていて、上大岡以南に限れば実質的に快特・特急・エアポート急行・普通がそれぞれ約10分間隔ということになる。

なお、来月のダイヤ改正でエアポート急行の名称は消滅して急行になる予定。

こうなるとイブニング・ウィング号が穴なんだよね。

京急で一番乗降客数が多い駅は品川ではなく横浜なので、特に横浜でこの穴が大きく響く。

そこでイブニング・ウィング号の枠を快特に転用しようとしているわけさ。

ただ、ウィング号時代から京急の沿線価値を高めるのに大いに役立ってきた存在を簡単には無碍にできないので試験的に中途半端なことをしてみたというところ。

方向性としてはこーしなければいけない段階に来ている。

快特とイブニング・ウィング号の両立を図らなければいけない。

そこで三崎口行き8両編成のうち4両を品川を出ると上大岡までドアを開けない指定制にして、かつ品川ー金沢文庫間に4両編成を増結するのはどうか。

つまり土休日に1両だけ設けているウィング・シートの考え方。

これで快特8両編成分の輸送力とイブニング・ウィング号4両編成分の着席保証が供給できる。

ただし、この案には重大な欠点があって都営浅草線や泉岳寺からの直通運転にはできず品川始発にしかできない。

また、現在イブニング・ウィング号の出発ホームとして活用している8両編成対応の3番線を使えず、他の電車と同じ1番線になってしまう。JRからの乗り換え客にとっては便利な配置だけど、そこばかり使っていてはダイヤがつかえてしまう。

そこでこれとは別個に特急を快特に格上げして、こちらは都営浅草線からの快特8両編成➕イブニング・ウィング号4両編成とする。青物横丁と平和島はエアポート急行で行けるからね。

4両編成は品川で併結して、金沢文庫で切り離して普通逗子・葉山行きにする。

なぜかというとJR逗子駅はJRのなかでグリーン車利用者数1位であるとか、逗子・鎌倉・大磯が御三家というのを聞いたことがある。

まあ納得できる話だよね。

それへの対抗ツールとして逗子・葉山までの着席保証をしたらいいと思う。4両なので座れない人にとってはかなり混雑するとは思うけど、金沢八景から逗子・葉山までは8分だからしゃーないかな。

とりあえず10分間のなかで予め12両編成でやってくる品川始発の快特、都営浅草線から8両編成でやってきて品川で4両編成を併結する快特、都営浅草線から8両編成でやってくる羽田空港行きの急行を1番線で捌き、普通は3番線から発着させるというのはできる。

品川駅は現在移設準備中で、完了後は12両編成の発着レーンを2つ使えるようになる。そのため、併結作業をしている間に次の電車を入線させることができ、円滑な運用が可能になる。

そのときは平日夕方は三崎口と逗子・葉山にそれぞれ8両編成の半数が指定席で、品川ー金沢文庫間に4両編成を併結する快特を走らせればいい。

横須賀方面への電車が減ってしまうので、羽田空港始発の急行を横須賀方面行きにして(8両編成なので現在の特急停車駅にしか停車できない)、逗子・葉山行きの快特に接続させる。

快特の車両自体を2ドア車と3ドア車を4両ずつといったかたちにできればいいけど、都営浅草線に入れてくれないかなぁ。であるにしても泉岳寺までの乗り入れができればいい。

京急の悩みは沿線から都内へ向かう人が横浜でJRに乗り換えてしまうこと。

イブニング・ウィング号は少しでも品川まで乗ってもらい客単価を上げるための重要な方策でもあるのだから、今一度価値を見直してブラッシュアップしてもらいたいと思う。

それじゃあバイバイなまらステ❤️厚沢部煮切でしたっ✨


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