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【twitter space連動】ゴールデントライアングル・出川の歩き方を検証してみよう

はじめに

こんばんナマステ💛Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

5月28日日曜日に日本テレビ系で放送された『世界の果てまでイッテQ!』で出川哲朗氏と堀田茜ちゃんがゴールデントライアングルを旅してたので、

『インドの衝撃(インド大学)』のtwitter spaceでもやったんだけど、noteでもそれについて検証してみたい。

ちなみに今日が放送から2週間で、もう上記のリンクからは視聴することができない。

Paraviとかで視れるのかな❓

今回の行程はこんな感じ。

Day 1 デリー デリー泊
Day2 デリー➡ジャイプル ジャイプル泊
Day 3 ジャイプル➡アーグラー

※番組内ではニューデリー、ジャイプール、アグラと表記

プライヴェイトジェットでも使わない限りは、番組に映らないところで前に最低1日、後に最低2日が実はあって、

Day 0は日本からデリーへ飛びデリー泊。

JALかANAのビジネスクラスでエアロシティのプルマンとかレモントゥリーとか5つ星に泊まってるんじゃないかなと。少なくても茜ちゃんの方はね。

タージマハールでロケ終わってたけど、当日夜もしくは翌朝デリーに戻って、翌日帰国したと予想する。

ちなみに帰りに出川氏と飛行機で乗り合わせたという方をSNSで見かけて、その方の渡印レポートから4月の中旬に収録をしたことが判明した。

ロケの途中、デリー、ジャイプル、アーグラーのいずれでも人が少ないし、出川氏も茜ちゃんも暑さにやられまくっていたので酷暑期である4月の収録だろうなとは思ったけど。

それでは番組の流れに沿って「歩き方」を検証してみたい。

Day 1 デリーの歩き方

冒頭でインドをディープだと連呼する出川氏にちょっと不安を覚える。

この番組のステレオタイプな決めつけに、つい先日インド旅行業界の先輩が噛みついていたのが記憶に新しいので💦

しかし出川氏がインドを語る表情は明るい。『旅猿』で2度訪れているみたいで、そのときに悪い感情は持っていないことは伺えた。

デリーでは一番有名なヒンドゥー教寺院であるラクシュミーナラーヤーン寺院の前でロケは始まる。

自分はここを旅程に突っ込むこと結構多い。

デリーとアーグラーのみの観光でヒンドゥー教の施設をひとつも観ないようなツアーがかなりあることに疑問を持っているので。

それとなんとなくロシアっぽい色使いが好きだったりもする。フマーユーン廟の色使いこそ北インドのセンスなんだろーけど、それはあんまり自分の好みじゃない笑

んで、出川と茜ちゃんは寺院に入らないのね💦

買い物がしたいということで、オートリキシャでサロジニナガーマーケットに向かうわけだけど、

随分きれいなオートリキシャだなぁ。

しかもなーんの交渉もしないし、運賃も高けぇ😨

もちろんこれは旅行会社が手配してるよね。この先、ジャイプルでもアーグラーでもそう。

オートリキシャのドライバーって学校行ってなくて英語話せないことが多いけど、彼らはジャイプルやアーグラーではオススメの店を紹介してもらってるしさ。

でもね、これはいいんじゃないかな。

自力でバス乗ったりオートリキシャと交渉したりする旅と、ぜーんぶイノーヴァとか専用車に乗るような旅の両極端じゃなくて、旅行会社にオートリキシャを手配してもらう旅ってのも適度に臨場感あっていいでしょ。

これからの旅行業界ってこういう線を攻めていくべきだと思うよ。

ラクシュミーナラーヤーン寺院とサロジニナガーマーケットは8km離れていて歩いて行くのは難しいし。

サロジニナガーマーケットは2月25日に放送された『世界ふしぎ発見!』で結構長々と紹介されたインド独立志士のひとりサロジニ=ナイドゥ女史に由来する。

衣料系に強い市場ではあるにしても、移動距離的にあんまり効率的とはいえない立地だし、この放送を見てサロジニナガーマーケットを行程に入れ込んだんだと思うよ。

番組内では適当な英語の会話しかないけど、当初の言い値よりはかなりお得に買えたし、ここは英語堪能な茜ちゃんがかなり頑張って交渉したんだと思う。

んで、茜ちゃんがパンジャビドレスに着替えると野郎どもが群がってくるシーンになるけど、ウダイプルみたいな肌の白さにびっくりする。やっぱりモデルさんなんだなぁ。

それと何でもかんでもインドの女性の服をサリーと言わない姿勢は気に入った。そこそこちゃんとした監修ついてるよね。

タージマハールに行く時にサリー着るのが、観光客の定番になってるけど、本当はこういう都市部でこそ民族衣装を着て歩くのが楽しい。インドに限らずね。

んで、超有名レストランのモティマハールへ。中村屋・ナイルレストラン・麹町アジャンタは違うけど、そのあとに日本にやってきたインド料理店は基本的にここがモティーフだからね。モティなんてそのまんまの店名でしょ。

本家のタンドゥーリーチキンやバタチキは流石に旨そうだけど。

通ぶってアジアハンター小林さんのオススメするディープな食堂ばかり巡る前に、ここは一度は行った方がいい。小林本の店に行くのはそれからで遅くない。

んで、2人で約7,400円したというところでtwitterで「インドの物価が高くなった」とか、その後2人が節約を口にするところをみて「日本も貧しくなった」というtweetを見かけたけど、

モティマハールは元々高いし、そもそも予算が決められてる企画じゃん。そんな企画バブル期からあったし、多分今のアメリカにだってあるぜ。

そしてインディアゲートから大統領官邸を眺める。ムンバイのゲートウェイオヴインディアと紛らわしいから自分は「インド門」って言葉は使わない。

ラクシュミーナラーヤーン寺院も含めて、これクトゥブミナールとフマーユーン廟が世界遺産になる前のツアーの定番だよなぁと。あと国会議事堂とラージガートね。

ラールキラーだけは世界遺産になる前から定番だったけれど、ラクシュミーナラーヤーン寺院からインディアゲート付近、ラージガート、ラールキラーというルートって比較的近接してて巡りやすいのね。

その当時はホテルも空港の近くにあんまりなかったから、ニューデリーのホテルに泊まってそのへんを見るので結構効率的だった。

今はホテルが空港隣接のエアロシティで、かつ世界遺産をピンポイントで巡っていくツアーが多いので、渋滞に引っかかってタイムロスが激しくデリー観光の満足度は低下している。

でも本当にデリーで巡るべきなのはやっぱり街そのものなんだと思う。サロジニみたいな昔ながらのマーケットからショッピングモールまで、色々歩くとデリーの活気もわかるでしょ。

1日しかないなら「歴史的ケン坊」よりかはマーケットを観てほしいよ。ピンポイントでラールキラーへ行くより、チャンドニチョークを抜けてラールキラーに着いた方が満足度も上がる。

そしてA/Cの効いた専用車に乗るより、旅行会社に手配してもらって構わないからオートリキシャに乗ると移動中も街の活気を肌で感じることができる。

インディアゲートでは茜ちゃんが暑さでやられてしまう。出川氏も言うように4月・5月に屋外を観光するなら早朝か夕方にしなよって。

それかインディアゲートなら夜のライトアップね。

宿はニューデリー駅近くの宿が集まるパハールガンジ地区で捜索。翌朝早くに列車に乗ることからしても、最適解な立地。

最終的に泊ったのはここで予め番組で確保していたと思うんだけど(出川氏は兎も角茜ちゃんを汚いとこに泊めさせられない)、

ここに辿り着くまでに逡巡したバックパッカー向けの宿は、完全に仕込んでるわけでもない気はする。結構、出川氏の裁量出てると思うよ。

Day 2 ジャイプルの歩き方

早朝からニューデリー駅に人だかりができているのに驚く2人。

これはインドの都市間列車が頑張れば日帰りができることを前提に主要都市を早朝に出発するダイヤになっていることに起因する。

東海道新幹線ができる前の特急こだまも東京駅早朝発で、大阪まで日帰り往復が可能になったことで関西の宿が軒並み潰れたといわれるインパクトを持った。インドの鉄道の水準は1950年代の日本なのだともいえる。

2人が乗車したのは12015列車ニューデリー6:10発の特急シャタブディエクスプレス、アジュメール行き。

切符は外国人がすんなり買えるわけないので、もちろん旅行会社手配。

アジュメールの手前、ジャイプルジャンクション駅には10:45に到着。

そして茜ちゃんがここに来たことがある、と言い出す。

要するにジャイプルって地名よりもピンクシティの方が著名なんだよね。

そして旅行会社が手配したオートリキシャに乗って「風の宮殿」ことハワーマハールへ。旅行会社御用達のドライバーらしくコルカタのサトシ氏ほどではないけど日本語も少しわかる笑

ハワーマハールの説明で「約220年前にこの地を統治していた王様が建てた宮殿」というのはちょっと端折り過ぎてない❓

まだ末裔がシティパレスにいるし、日本人に単語だけよく知られたマハラジャの意味くらい説明してくれてもさ。

この中に入るのは近ツリさんと日旅さんの定番で、この2社のインドツアーは内容がほぼ同じなので多分共同で現地手配をしてると思うけど、

中に入ると、暑さにヘタったはずの2人なのに、謎のダンスイヴェントに一緒に混ざりはじめる。

日本を代表するリアクション芸人である出川氏の身体を張った芸なのはわかるけど、何故暑さに弱いはずの茜ちゃんがここではどんだけ踊っても涼しい顔してるのか。

実はダンスの達人なんだよね。

定番であるシティパレスやジャンタルマンタルには行かず、宝石屋とラッシー屋に行ったのはいいね。

でも折角なら宝石より占星術の方が、出川氏のリアクションとか面白かったんじゃないかな。

ともあれ、宝石、ラッシー、占星術。これはジャイプルへ行ったら観光地よりも体感してほしい。

んで、ラッシーワーラーは有名店だけど、2人の表情は本当に美味しかったんだろうなって感じで見ていて、こちらも幸せになれる。

ジャイプルのラッシーを再現しようとする店が日本にどうしてないのか不思議で仕方ない。誰か知ってたら教えてほしい。

ジャイプルで最初に泊まろうとしたホテルは多分ここ。

そこが空いてなくて妥協したのがここ。

最初のホテルはデリーで泊まったホテルと価格同じくらいで遥かに広いし、最終的に泊ったホテルもデリーで泊まったホテルと遜色なくて価格は3分の1くらいでしょ。

そう、デリーの宿は総じて高いの。これは安宿でも高級ホテルでも。

だからね、なるべくデリーに泊まらないように行程組んだり、デリーだけホテルのランクを落としたりすると、お得に旅ができるよ。

前夜のカツカツムードとは一転して節約ができたようで、出川氏は明日フカヒレ食べようとか言い出す。

でも、次のアーグラーにはちゃんとした中華ないからね。インディアンチャイニーズではない中華食べたいならデリーかジャイプルの方がある。

ガチ中華ではなく、横浜中華街みたいな感じの。もっといえば欧米の高級中華みたいなやつ。

日本人向けのツアー組んでたら時々そーゆーの入れないとお客様怒っちゃうからさ。

和食はまともなのほとんどないから、自分は入れない。どうしても入れるならグルガオンなどで日本人の駐在員が行く店だね。

Day 3 アーグラーの歩き方

ジャイプルジャンクション駅には前日よりも庶民的な列車が停車している。

昨日のデリー➡ジャイプルは特急で、これは快速急行。運賃もよく見ると全然違うのがわかる。

快速急行っていうと、日本の私鉄だとあんまり特急と変わらないけど、インドの快速急行は下から3番目くらいの激遅列車。

特急格の列車と快速急行の間になんとかエクスプレスというのが無数にあって、そのなかで割と特急に近いものを自分は「準特急」とお客様に案内している。

ジャイプルジャンクション8:05発アーグラーフォート12:30着。

ジャイプルから列車に乗るときに気を付けたいのは始発列車がほとんどないということ。

そこで始発駅をよく見た方がいい。

この快速急行は比較的ジャイプルに近いアジュメール始発なので遅れにくい。

遠くから出発する列車はそれなりに遅れてくることを覚悟しよう。

ちなみに到着駅のアーグラーフォート駅はその名の通りアーグラー城に近いけど、デリーからの列車が来るアーグラーカントメント駅とは違うので注意。

ドライバーさんに聞いた、ということは予め手配されていたレストランはヴェジ。

菜食こそインド料理の華だし、いいお店教えてもらえたね。マジで羨ましい。

ただ、2人が何を食べたのかが端折られてたのが非常に哀しいよね。

そしてタージマハールへ。

タージマハールで民族衣装に着替えるのは結構定番。

酷暑期だけに人少ないので写真撮り甲斐あるなぁ。

そしてイマドキタージマハールのあれこれにこんなに感動してくれる人いないので、なんか新鮮。

ちなみに弊社が手配したら、TVクルーをタージの中に入れられるし、地下のガチは墓にも入れるよ笑

「自分の息子に別の城に閉じ込められた」

ってどんないい加減な解説なんだろう。

時間の都合上、別の城行かなかったしね。しゃーねーか。

おわりに

最後にタージマハールの前で行われた2人の口上がなんだかすごくよかった。

日本に戻って1年2年経つともう1回インド行きたいなってマジでなっちゃう

よくインドって極端にハマる少数と二度と行かない多数に分かれるっていうでしょ。

でもそーじゃなく、1年2年経つとまた行きたくなる、ってどこの国もそんなもんだと思うし、要するに普通の国なんだよ、インドって。

しかも英語圏でインフラも「グローバルサウス」のなかでは格段に整ってるし、はっきり言って旅行しやすい国。

大手旅行会社みたいに詰め込みスケジュールでインドを嫌いにさせるビジネスモデルも、極端なマニアを生み出すようなビジネスモデルも、少なくても自分がインド旅行を取り扱ってて与したいものではない。

お客様にはもっと気軽にインドを楽しんで、1年2年したらまた行ってくれたらいい。

そういうお客様が一生かけても廻り切れないほど、インドは人も自然もなにもかも多様。

2人がインド旅を楽しんでいた理由はこんなところ。

・ある程度管理されながらも、適度に現地の人や庶民的な光景にも触れていた

・移動を列車にしたことで、それでもだいぶお疲れの表情は見せていたけど、負担が少なかった

・アーグラー城やジャンタルマンタルなどをバッサリ切ることで詰め込みを防げた

・団体向けの美味しくない食事に当たらなかった

このあたりの要素をしっかり押さえてツアーつくれば、1年2年して「またインドに行きたい」って問い合わせもらえると思うから、同業者のみなさんも心に留めといてね💕

それじゃあバイバイナマステ💛暑寒煮切でしたっ✨





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