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「マイクロCRF」と「ヒアルロン酸注入」の違いは?どっちが向いているの?

こんにちは。共立美容外科の磯野です^^
今回は「マイクロCRFとヒアルロン酸注入の違い」についてお話したいと思います!

マイクロCRFの特徴

マイクロCRFというのは、患者さんから採取した脂肪細胞を注入して、こめかみや目の下のクマやたるみ、ほうれい線などのシワなどを改善する施術のことをいいます。

患者さんから採取した脂肪細胞は、そのままだと血液などの不純物が含まれていたり、脂肪細胞が大きかったりするため使えません。
そこで、特殊な機械を使って、この脂肪細胞の不純物を極限にまで取り除き、脂肪細胞の大きさをマイクロレベルまで縮小させます。そうやってできたものが「マイクロCRF」です。

マイクロレベルまで小さくした脂肪細胞を注入することで定着しやすくなり、高い効果に加えて効果の高い持続力が期待できます。

自身の脂肪細胞を使用することからアレルギーを起こすリスクもなく、安全性の高い再生医療として注目されています。

ヒアルロン酸注入の特徴

ヒアルロン酸注入というのは、ヒアルロン酸をクマやくぼみが気になるところに注入し、ハリをもたらせる施術をいいます。

ヒアルロン酸は人の肌に含まれている成分ですので、こちらの施術に関してもアレルギーを起こすリスクは低いです。

ただし、徐々に吸収されていきますので、効果の持続は一時期的なものになります。期間が経てば元通りになりますので、一度美容施術を受けてみたいという方におすすめの美容施術となっています。

ですが、継続して注入していくことで、効果が持続しやすくなるといわれています。

「マイクロCRF」と「ヒアルロン酸注入」の違うところ

「マイクロCRF」と「ヒアルロン酸注入」の特徴を解説したところで、それぞれを比べて違うところを、項目ごとにまとめます!

  • 施術方法の違い

  • 薬剤の違い

  • 悩みを改善する方法の違い

  • 効果の持続期間の違い

  • 費用の違い

施術方法の違い

「マイクロCRF」の場合、患者さんから脂肪吸引で脂肪細胞を抽出し、特殊な機械にかけて「マイクロCRF」を精製し、気になるところに注入します。

一方ヒアルロン酸注入は、すでに出来上がっているヒアルロン酸製剤を使用して悩みのところに注入します。

ヒアルロン酸は注入するだけですので施術時間も数分で終わりますが「マイクロCRF」は脂肪吸引と薬剤を精製する工程が必要になりますので、施術完了まで30分以上かかることもあります。

薬剤の違い

マイクロCRF施術に使われるのは「マイクロCRF」という、不純物を徹底的に取り除きマイクロレベルにまで細かくした脂肪細胞を薬剤として使っています。

一方ヒアルロン酸注入は、アラガン社が開発・販売している「ジュビダームビスタ」などのヒアルロン酸製剤を使っています。

【マメ知識】マイクロCRFの作り方
マイクロCRFを精製するための作り方をご紹介します。マメ知識的な感じでご紹介していますので、先を読みたい方は飛ばしていただいても構いません!

マイクロCRFに使われる脂肪細胞は、下腹や二の腕、太ももなど皮下脂肪がつきやすいところから採取します。

採取した脂肪細胞は、血液や麻酔液などの不純物が混ざっています。そのまま施術に使用すると炎症を起こしかねませんので、遠心分離機にかけて分離させます。
また、遠心分離機にかけると不純物と血液に分離されますので、濃縮された脂肪細胞を抽出することができます。

濃縮された脂肪細胞をさらに小さくするための特殊な機械にかけます。当院では「フィラージェラー」という機械を使い、脂肪細胞を壊さずに細かく粉砕してマイクロレベルにまで小さくしています。

フィラージェラーで小さくしたあとは、再び遠心分離機にかけ、質感をなめらかにしていきます。(硬いテクスチャーでは目の下に使用できませんので、遠心分離機で硬さが残るマイクロCRFをなめらかにする必要があります)

遠心分離機によりテクスチャーがなめらかになったら、マイクロCRFの完成です。

悩みを改善する方法の違い

マイクロCRFは、脂肪を注入することで膨らみやハリを持たせることができるため、術後すぐから実感できます。
ヒアルロン酸注入に関しても、ヒアルロン酸をシワやくぼみ、クマに注入凹凸ができた肌表面をなめらかにして悩みを改善するため術後すぐから実感できます。

しかし、マイクロCRFの効果と悩みへのアプローチはそれだけではありません。脂肪細胞には「脂肪幹細胞」というものが豊富に含まれています。
脂肪幹細胞は、脂肪細胞や血液細胞、肌細胞に分化し、線繊芽細胞が作り出すコラーゲンと同等のコラーゲンを産生することがわかっています。
さらに、成長因子も豊富に含まれていることも加わって、Wの効果で根本的治療を可能にし、肌のハリ改善効果が期待できるのです!

つまり、ヒアルロン酸は対症療法、マイクロCRFは根本療法と言い表すことができます。

効果の持続期間の違い

個人差がありますが、一般的にマイクロCRFは90%定着し、加齢によって脂肪が吸収される以外で吸収されることはありませんので、年単位の長期間の効果持続が期待できます。

一方でヒアルロン酸注入は、半年〜1年効果が持続して徐々に吸収されていきます。

効果の持続期間にはかなりの差がありますので、最終的にかかるコストのことを考えると、マイクロCRFのほうが安く済む場合があります。

費用の違い

マイクロCRFは比較的新しい再生医療となっているため、費用相場が数万円〜数十万円と非常に高いです。

一方ヒアルロン酸注入は昔からある美容施術ですので、数千円〜数万円で済みます。

ただ先ほどお伝えした通り、ヒアルロン酸は効果の持続期間が短いため、注入するクリニックや部位などによってはヒアルロン酸注入のほうが高くつく場合もあります。

違いの比較から出した結論|それぞれに向いている方

マイクロCRFとヒアルロン酸注入の違いを知りたい方は、どちらが自分に向いているのかを知りたいからではないでしょうか?
というわけで、違いを比較した上で「マイクロCRF」と「ヒアルロン酸注入」がそれぞれ向いている方をお伝えします。

マイクロCRFが向いている方

  • 根本から肌の悩みを改善したい方

  • アレルギーを起こすリスクをなるべく抑えたい方

  • 1年以上の長期間効果が欲しい方

  • 気になる箇所の脂肪吸引も一緒にしたい方

ヒアルロン酸注入が向いている方

  • なるべく費用を抑えて悩みを改善したい方

  • 美容施術がどのような感じか試してみたい方

  • 短い施術時間で済ませたい方

共立美容外科では、マイクロCRFとヒアルロン酸注入どちらの施術も取り扱っています。どちらにするか悩んでいる、もっと詳しく話を聞きたいという方は、ぜひ当院のカウンセリングをご活用ください^^