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20代海外駐在のメリット・デメリット

僕は28~32歳の時期に中国上海にて3年半の駐在員として勤務をしていた。
「社会人におけるターニングポイントは?」と聞かれると間違いなくこの3年半になる。
20代後半からの3年半を振り返り20代海外駐在のメリット・デメリットについて今回は書いていこうと思う。


自己紹介

奥さんの海外赴任をきっかけに、2023年9月末に前職であるリクルートを退職をして、2023年10月よりシンガポールを主夫をしている。

リクルートでは化学業界専門のコンサルタントとして転職をエージェントをしていた。

その以前に日系メーカーで約8年勤務をしており、その時代に中国上海へ駐在していた。

私のことは過去投稿でも書いているので是非ご覧いただきたい。

読んでいただきたい方

  • 20~30代の方

  • 海外駐在に後ろ向きな方

  • 海外駐在に前向きだが声かからない方

  • 海外駐在中ではあるがモヤモヤしている方

  • 海外駐在後のキャリアでモヤモヤしている方

海外駐在のメリット

  1. グローバル感覚の向上

  2. サバイブ能力の向上

  3. 社内外の人脈形成

  4. 給与UP

  5. 転職に有利

1.グローバル感覚の向上

習慣・宗教・仕事観・家族観など日本とは異なった様々な価値観に触れることができるのが海外の生活。こういった様々な価値観に触れることで、世界基準がみえてきたり、日本の素晴らしさを客観的に感じたり、逆に日本が劣っていることが何なのかが見えてくる。

2.サバイブ能力の向上

日本では当たり前のことも海外では全く通用しないことも多い。
当たり前が通用しない海外では、どのように自分らしく楽しく・そして自分自身を守るためには何が必要なのかを日々考えることになる。自然と自分が大事にしていること、必要な能力が浮かび上がり、サバイブ力向上につながってくる。

3.社内外の人脈形成

役員・部長クラスとも非常に近い距離感で仕事ができることが多い、更に重役などが日本から出張で来る際も若手はアテンド役としてアサインされることも多いので社内の人脈形成にはとても有利。
社外においても日本人コミュニティがあり人脈形成は容易。

4.給与UP

駐在先にはよるが、凡そ日本の1.5~2倍程度にはなることが多い。更に住宅費の支援・帰省支援など考慮すると感覚値としてはそれ以上にはなる。住宅に関しても日本の家に比べると広く・豪華(ジム・プール付き)であることも多い。

5.転職に有利

どの会社も海外人材は不足をしているため、転職価値はあがる。
また「駐在経験=優秀社員」という見方をされるケースも多く、多くの企業は駐在経験者を求める傾向にある。

海外駐在のデメリット

1.孤独

赴任当初は語学面などでも苦労することも多く、習慣も違い苦労は非常に多い。また20代の駐在員はそこまで多くないため、社内・社外でも知り合いが増えず孤独に感じることも多くあると思います。
ただ、時間がたてば生活面は慣れてくるし、人脈も増えてくるので多くの場合は時間が解決してくれる問題だとは思う。

2.慣れない業務とハードワーク

駐在員の業務範囲は非常に広く、初めて経験する業務も多数。慣れない環境で初めての業務ということで、労働時間は日本にいた時と比べると長くなるケースも多い。
また担当業務もよるが出張が多いような仕事だと、移動時間も多く、更に海外は時間通りに飛行機が飛ばない(欠航も頻発)こともあり、肉体的疲労は強くなる傾向。

3.業務外対応

駐在員同士の距離感が近いこともあり飲み会が非常に多い。若手の場合は店選びや移動手段の確保など雑用は多数発生。平日だけでなく土日にゴルフコンペ・バーベキューなども入ることが多い。その他出張者対応もあったりと夜は非常にタフ。

20代の駐在時代を振り返って

メリット・デメリットが多くあるが個人的にはメリットの方が大きいと思う。個人的に一番よかったことは「今後のキャリアビジョン」「その後の人生の在り方」を言語化できたことだ。
僕自身は帰任から1年経たずして転職をした会社に対して不義理な人間ではあるが、駐在時代に自分の価値観を言語化することができて、今後なりたい姿の解像度をあげれたことで次のステージに飛び立つことができた。

駐在がなけれが転職エージェントという職種は選ばなかったであろうし、チャレンジする勇気もなかったと思う。

※言語化するにあたっての大きな出来事については、また詳しくかきたいとは思う。

駐在員になるためには

  1. 社内の人脈形成

  2. 発信

  3. 英語力

1.社内の人脈形成

アメリカ拠点は○○部門出身者が多く、中国拠点は○○部門出身者が多いなど、日本からの繋がりで駐在員拠点が組織されている会社はよくある。
あなたが行きたい国・拠点のキーマンとのコネクション形成はとても有効。

2.発信

駐在したい場合は、常に「駐在したい」と発信することが大事。評価面談だけではなく、社内の飲み会などちょっとした場面でも発信することがとても重要。会社としても駐在員の仕事はタフだとわかっているので、駐在員選びはとても慎重。能力が高く駐在に後ろ向きな社員より、多少能力が低くても駐在に前向きな社員を選ぶ傾向は高い

3.英語力

もちろん中国のように英語力を一切必要としないような国もあるが、最低限の英語力は必要になるケースは高い。その理由として、ローカル社員への配慮と言う点が大きいと思う。会社によって異なるがTOEIC750点が1つの目安としてしている会社が多い。

偉そうに書いているが僕は英語はできない。(TOEIC650点レベル)
そんな僕は「中国全土に営業活動できるタフな若手」ということで中国駐在に選ばれた。発信もしておらず、英語もできない人材も稀に選ばれる可能性はある。

最後に

個人的には海外で活躍する若手が一人でも増えてくれると非常に嬉しいと思っている。
自身のの駐在振り返りパートでも記載はしたが、若くしての駐在は「その後の人生の在り方」を考えるきっかけになると思う。
もし個別での質問や相談があれば、以下フォームよりいつでも連絡をください。

ではまた。




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