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自分の人生は自分で舵を切れるように

もうすぐ新年度が始まる。別れ、そして新たな出会いの季節がやってくる。
きっと新年度になれば、慌ただしくなりこれまでの別れの寂しさはかき消されるかもしれない。そう思うと、今この瞬間を大切にしたいと思う。

そう思うのは、今が公務員という立場であるからである。この時期と言えば、そう、人事異動というものがある。残留か、異動か。今後1年間の運命が決まる瞬間である。

実際に、今いる現場でもその時期はやってきた。残る人。去る人が決まった。これは、人事課が判断しているため、私たちの耳には「なぜ残るのか」「なぜ去るのか」「次に勤務する場所がどのようにして決まったのか」といった情報はほとんど流れない。だから、周りは「残留ということは、この場所でまだ活躍できることがあるのだろう」「異動ということは、きっと次に行く場所で求められる人材だったのだろう」といったことしか言えない。

人事の前には、希望調査というのがある。自分の意思を表明できる機会はある。しかし、今年の人事発表を見る限り、自分の希望通りになったという人はかなり少なかったように思える。つまり、来年度は、自分の希望とは異なる場所で働くということになるのだ。

もちろん、新しい場所での新たな出会いや学びがあるのは事実だろう。しかし、自分の希望とは全く異なる発表を下された当本人の思いは、その人にしかわからないし、第三者がとやかく言えることではない。

実際に異動を告げられた人でも、反応は様々であった。「新しい場所でも頑張っていくしかないか」と素直に受け入れられる人。「どうして私が、、」と現実から目をそむけたくなる人。。

なぜそんなことが毎年起こるのだろう。それの1つの理由として、最終的に「自分は、ここで働きます」と決断していないからということが当てはまるのではないだろうか。働く場所の最終決定権が、自分とは異なる人となっているからである。

いくつかの「20代の間に、、、」と書かれた本を読んだ。それらの共通内容として「メンターを探す」というものがある。メンターとは、人生を導いてくれる人のことである。確かに「今の自分があるのは、先輩のおかげです」というフレーズをよく耳にするように、今の先輩や上司が自分の礎を築くということはよくある話である。それは自分にも当然当てはまる。

しかし、私は同時にこう思う。


自分の人生は自分で舵を決めたい。

これが何回もあっては困ることもたくさんある。しかし、一度だけでも、自分はこれが本当にやりたいんです!とキャリア半ばで表明できる機会を持てたらいいなと思う。人生は一度きりだから。



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