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「やっぱりね」と感じた瞬間

このような記事が出てくると、私も思わず自分の意見を言いたくなる。今回「やっぱりね」と感じたのは、こちらの記事を見たからだ。

要するに、

①英語を話す力の到達目標が高すぎる。
②英語の書く力が落ちている。

この2点である。

実際に問題を見てみた。書く問題に関しては、英検や入試問題等で試験問題に慣れている生徒であればなんとか解けるような問題である気がした。しかし、生徒が自信をもって英語を書けるようになるためには相当量の時間と鍛錬が求められる。授業でも書く授業を行なうのは難しい。生徒はどうしても分からない単語、書きたい表現を翻訳機を使って書きたくなる。なぜなら労力を伴わないからだ。しかし当然ながら試験では翻訳機は使えない。自分の力だけで英語を書き、作文を作る練習を中学生はどれほど積んでいるのだろうか。

そして問題は話す力。スピーキングテストだ。難しすぎる。試作段階ではあるのだろうが、大きく2つの点で疑問に思った。

1つ目は、昨今唱えている話す力の早期育成についてである。そもそも、日本にいて普段英語を使う環境のない生徒にとって、英語の話す力は一番必要な力なのだろうか。私は、小中までは実践的とは若干離れるかもしれないが、もっと英語の基礎・基本に時間を費やすべきだと思う。


2点目は環境といった社会的なテーマを英語で使うことの意味である。試験では、環境問題についてのプレゼンテーションを聞き、それに対する自分の考えと理由を伝える問題が出題されだ。大人にとっては重要な良い問題だと思う。しかし試験を解いているのは中学生だ。中学3年生にとっては、2年前にようやく、be動詞とは何ぞや?進行形とは何ぞや?と教わったのである。そのような生徒に、大人でも日本語で解答するのが難しい問題を英語で出すのはあまりにも酷ではないか。

チャレンジすることは大事。それは間違いない。しかし言語を学ぶ上での必要不可欠なステップを踏まないと、上達どころか苦手意識をもち、外国語を嫌いになってしまう人が急増してしまうと考える。そうならないために自分も尽力したい。では。

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