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文学フリマに参加するまでの道【0】まずはセンダツから教わる

長い前置き


文学フリマ。みなさまご存知だろうか。

『文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。』というのが公式の定義。

どのようなものがあるかというと、私が見てきたのは小説、短歌、詩、エッセイ、日記、旅行記、写真集、絵本、童話、レシピ…もっとあったような気がする。文芸を愛する出店者と来場者のためのイベントだ。コミケの系譜なのだと思っている。

それに、なんとなく、参加しようと思っている。

文学フリマで買った本

もともと文章を書くことが好きだ。つい最近京都に引っ越してきて、それをnoteにまとめたり写真を撮ったりしている。それを、本という形にまとめてみたい。
何より祭が好きなので参加してみたい。踊らにゃそんそん。

京都での開催はつい最近されたばかり。次のチャンスは5月の東京、7月の香川、9月の大阪。京都は来年1月なので少し先になる。

東京は1月に帰ったばかりだからパスするとして、観光かねて7月に香川に行ってみたいな、という気持ちでいる。大阪なら9月だからスケジュール的に無理がないかな。

でも、準備は間に合うのだろうか?

ということで準備からこのシリーズでは書いていきたい。(の、つもりだった…)


何事にも先達はあらまほしき事なり

吉田兼好の『徒然草』より。
noteには書くことが大好きな人が集まっているので、きっと文学フリマに参加した記録を残している人もいるだろう…と思ったらやっぱりたくさんいらっしゃった。
ありがたく学ばせていただきたいと思う。

noteの海の中から「文学フリマ」「初出店」などのワードで探ってみて、とてもためになった&モチベーションが上がった記事をご紹介していこうと思う。


文学フリマ京都に出店してきたよ!ヤッピー!

真崎@masakl_desuyo_さんのめちゃくちゃに楽しそうな記事。タイトルからハッピー。
モチベーションが万が一下がってしまうことがあったら、まっさきに読みたい。

noteのマガジンにお友だちと交換日記のコンテンツを作るという企画の段階から頭一つ二つ素人からは抜けててさすがすプロの技。この方の「楽しい!」というパワフルでパッションに満ちた文章は読んでるだけで気持ちが良くなる。文フリ関係なくても読んでほしい。


【文学フリマ初挑戦】PhotoshopもIn Designも使えない私がWordと写真切り貼りの超アナログスタイルで白黒コピーZINEを作る話

一夜文庫さんの記事。
素人の私はタイトルだけで飛びついた。Wordならタブレットで作れる。もしくはキンコーズとかでパソコンを借りるサービスがあればなんとかなりそう。

あと切り貼りは画期的だった…。広報委員会(委員長だった)で培ったアナログの技術がまさかの役立つ機会になるか?

一夜文庫さんの記事はただのノウハウではなく、そこまでの過程で起こる心の動きが記されいて、余韻が残る感じがする。丁寧な文章を読むと嬉しくなるな。


【文学フリマ京都8】出店レポ! 準備や設営の参考にしてね!【文フリ】

遊学(に所属するしぶたに)さんの記事。前日、当日の詳細なレポートでとっても役に立ちそう。

私は一度だけ文学フリマに行ったことがあるのだが、その際に「自分のコーナーの準備って大切なんだなあ」としみじみ思った。自分が出店する際は立体的にしたいと思っていたものの、具体的にどうしたらいいかわからなかったので、勉強になる。まさに先達。

「スーツケースに本を入れる時は角が折れないように包む」
「ユザワヤで購入した布」
「ランドリーラックでブースの面積を二重に使う」

ほら、役に立ちそうでしょう!
100均のハンカチ置きが役に立つとか。

具体的な話を読むことで、前日までに準備したいものとか当日のイメージが湧いてきた。noteでは「どういう作品を作るか」というお話はたくさんあるものの、設営についてはあまり書いた記事がなかったので助かりました。ありがたや!


文学フリマ東京にド素人が初出店した

とにおさんの記事。これまでの方と全然違う方面からの内容が多く、うなりながら読んだ。noteやTwitterで繋がっている人に事前に買ってもらって感想をもらった、という言葉に私には全然ない行動力で勉強になる。

しっかりめに電子カタログ(※)を書いた、ということも「そっかー!」となった。

(※電子(web)カタログとは出展者名、出店履歴、出店ブースの場所、一言コメント、画像を書くことができる一覧表のようなもの。「気になる」「訪問済み」などのメモができる。)

「電子カタログは欲しい本を2000ぐらいあるサークルから掘り出して見つけてくる酔狂な人に届くから、内容は重複してもちゃんと書いたほうがよさそう。」

酔狂な人に届いてほしい! 1人でいいから!

でも、一番マネしたいと思ったのは「サインを書いた」というところ。「書いていいかと全員に名前を聞い」て書いたそうだ。こっちからサインを書きに行く姿勢、パッション…!

実は昨日、ネットで紹介されていたゴールドのペンを見て「これで何かにサインしたい…」と思ったところなのだ、奇遇! とりあえずネットでペンだけでも買っておこう。ゴールドが映える紙で同人誌を刷ろうか。


文学フリマ東京37、初出店で成功できた理由•コツ 〜続き物のファンタジー小説を売ってみた〜

夢伽莉斗さんの記事。
デザイナー的目線の入った記事で、自分には難しいな、ということ含め勉強させていただいた。

スペースの設営がガチ。ビロードの布からさらに一枚レースの布がかかり、それだけで本格仕様。高さもあり、これは前を通る時に絶対に目に入る、すごい。

マネしたいのは、お品書き。どんな商品があって、価格はいくらで、どのような内容なのかがわかりやすいだけでなく、世界観がちゃんと伝わる。

上記のとにおさんと同じく、夢伽莉斗さんもwebカタログを大事されたそう。どんな人に向いているのかを書くことで、「自分のジャンルを好きそうな人を狙い撃ちする」。喜んでもらえるかもしれない人にちゃんと届けることって大事ですよね、自分にも相手にも。

その他にも接客の仕方とか、無配(無料配布物のこと?)とか、細かいノウハウをたくさん書いてくださって、読んでる途中から「これ、有料のコンテンツじゃないよね…?」と思うほどのボリュームでした。敬礼!


文学フリマ東京37@作品感想「海底書房さんのポストカード」

やまざき 想太さんの記事。

ポストカードも作品になるんだ! という、文学フリマに参加している人だったら当たり前になるようなことかもしれないけど、私には大事な情報、気づきだった。

一枚のポストカードが人の心に強く残ることもある、ということを思い出させてくれる記事だった。

たった1枚のポストカードが欲しくて1時間探し回った話。
「朝は真夜中の静けさを超えた先にある」という言葉と共に語られていて、写真の持つ力を映し出している文章。心を突き動かされた人の言葉は、それだけで人の心を揺さぶるよね。


エッセイを書きはじめて3ヶ月で文学フリマに出店した振り返り

鮎川 まき(3/2(土)岐阜駅本の市出店📕さんの記事。
入稿する印刷所を選んだ理由(テンプレートが用意されているらしい、これは私にも魅力的)など丁寧に綴られていて、マネしたい。

鮎川さんの記事で一番「おぉ〜!!!」と思ったのが表紙の作成方法だった。

Pinterestでイメージを固める
→Figmaを使う
→エッセイに関する要素を表紙に散りばめるためにボードに配置する(!)
→足りないイメージはAIに生成させる(!!)
→(略)
今後の表紙でも自分をわかってもらえる要素として水玉模様を入れる(!!!)

私は最初に出せるか出せないかで頭がいっぱいで、今後の自分のシグネチャを作り出すなんて考えもよらなかった…!
マネしよう。マネさせてください。


文学フリマ東京37に初出店した感想

伊藤七さんの記事。
初めて文学フリマに出店された時の嬉しさや喜びが瑞々しく表現されていて読んでいるこちらもニコニコになる文章だった。
何か作業中にしんどくなったらこちらを読んで自分を励まそうと思う。頑張りの先に、こんなに楽しいことが待ってるかもよ?!って。


日記ZINEあたふた制作日誌ーvol.1目覚めよ!ピュアな制作魂 #文学フリマ東京

チヒロ/街歩きエッセイストさんの記事。
ノウハウというよりは、本を制作する中で揺れうごいた心の動きを丁寧にすくいあげた文章だと感じた。これこそエッセイ。

「エッセイ集と日記の最新作をリリースし、個展を開いたこと」「デザイナーさんにオファーをしたこと」などが書かれており、心から憧れる。

文学フリマの次は個展を目指そうか?(まだ文学フリマの出店どころかコンテンツさえ揃ってないのに)


長くなりすぎてしまった 3820文字

私のnoteでは最長の文章になってしまった。
ピックアップさせていただいた各記事を書かれた皆様に感謝します。私も文学フリマ、出店できそうな気がしてきた…!(まだ全然気のせい)

一度だけ行った文学フリマ、平面的にしか見えていなかったんだな。
実際に出店された方の物語を読むと、もっと多層的で、たくさんの気持ちが集まっているイベントだと思い知った。もうこれだけでワクワクするな!

こんなに素敵な記事をまとめられただけで今は胸がドキドキしている。
やっぱり私は人の行動とか体験をまとめた記事が好きなんだな。

楽しくって読みふけってしまい、準備はなにも始まっていない……


続く

\文学フリマ出店までの道まとめ/




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