Cookie規制への対抗手段はファンコミュニティの形成とコンテンツ開発手法の確立

以前から分かってはいたことですが、いよいよCookie規制が始まりますね。広告配信に左右されない、自社コンテンツのファンのコミュニティを作ることの重要性が高まることになります。

もう一つこのニュースを見て思うのは、いずれ、広告主はGoogleを通せば何も考えなくても情報を届けたい人に届けられるようになる世界がやってくるんだろうなということです。そしてCookieが使えなくなると、このGoogleの技術に追随することが難しくなるんじゃないかと思います。ほとんどの広告事業者はGoogleに駆逐される時代が来ると思ってましたが、今回の発表でそれがいよいよ現実味を帯びてきました。

いずれ、人間が価値を生み出せる領域は、メディアではなくコンテンツだけになっていきます。どうやって届けるかを考える必要はどんどん無くなり、その代わりに面白い体験を作ることの重要性が高まっていきます。

ちなみに、僕の肩書はマーケターということになっていますが、今の仕事を始めたときから、プロモーション(広い意味でのマーケティングに含まれる活動)の効率化業務(いわゆるメディアの仕事)はICTの発達で減っていくと思っていました。DMOのマーケターって、普通は広告配信の設計とかがミッションだと思うのですが、僕は肩書の割にはそういう仕事に力を入れず、どちらかというとリサーチ(統計分析や顧客理解)に注力してきました。(京都の観光はもともと情報の流通が出来上がっているということや、出自がリサーチャーだからということなど、色々と他にも理由はあるのですが)

なので、これからも、顧客が何を面白いと感じているかを把握し、それに応える体験の開発手法を確立することを目指していきたいです。そのためには、自分自身が日々の生活を楽しんで過ごせているかがどうかが大事だと思っています。

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