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【イベントレポート】 採用/広報担当者向け!「SNS活用セミナー」

こんにちは!京都市わかもの就職支援センターです。

今回の記事は、2023年8月30日・9月20日に当センター主催で開催しました、
「SNS活用セミナー」入門編・応用編についてレポートをお届けします。


「SNS活用セミナー」とは?

企業の採用・広報ご担当者者様に向けた、「採用力向上」のためのセミナーです。
SNSの中でもより活用性の高いとされる「Instagram」を、企業様の採用や広報活動において継続的に運用する秘訣や、自社リソースの見直しをワーク形式で学ぶことができます。

本セミナーを通して、以下のような項目を達成し、企業の採用力向上を図ります!

  • 「Instagram」を運用するうえで、自分達が障壁となっている部分やコンテンツとして生かせる自社のリソースを分析し、自社でInstagram運用を継続的に行うことができる!

  • 「Instagram」の運用を振り返る機会を設け、参加企業同士が繋がる場を設けることによって、自社で効果的に「Instagram」を運用する方法を模索し、アイデアやアドバイスを共有することができる!


ゲスト講師

入門編・応用編の各回で、こちらのゲスト講師をお呼びしました!

【入門編】

社会福祉法人 十条龍谷会 特別養護老人ホーム ビハーラ十条
採用広報担当 石井 温子 様
*Instagram:@vihachan

ゲスト講師:石井 温子 様

【応用編】

株式会社 紅中
ソリューション企画担当 マーケティング室
宮下 晶奈 様 (写真左)
森本 安紀 様 (写真右)
*Instagram:@venichu_official

ゲスト講師:宮下 晶奈 様(写真左)・森本 安紀 様(写真右)

イベント開催の様子


当日は、以下のプログラムにて実施しました。

1. 【入門編】当センター紹介/グループ自己紹介
2. 本セミナーの目的
3. 「Instagram」に関するレクチャー
 【入門編】なぜ採用広報に「Instagram」が必要か?
 【応用編】前回~3週間の振り返り/魅力的なコンテンツ制作
4. ゲスト講師からのレクチャー
5. トークセッション
<休憩>
6. ワークショップ
7. おわりに

司会・進行は、当センターの葛山がつとめました!


1. まずは、当センター通称「わかせん」のご紹介から!

当センターは、就職支援を行なっており、「京都企業への就職を目指す、学生・若年求職者」で主に34歳以下の方を対象としています。

企業と求職者の両方から支援をすることで、企業と求職者の出会いの場を多くつくり、両者を繋ぐ役割として、京都市からの委託を受けて運営しています。

通年、多くの企業様・求職者の方にご利用いただいております。

当センターの紹介

当センター運用WEBサイトからも、詳細をご覧いただけます。

*「わかせん」公式HP: https://kyoto-wakamono.org/

続いて、「わかせん」公式SNSと、その運営背景についてご紹介しました!

「わかせん」公式SNSでは、当センタースタッフが企画・配信の役割と、演者の役割を分担して運用しています。

わかせんでのSNS役割分担
「わかせん」公式SNS各種

「わかせん」公式SNSは、以下からご覧いただけます!

*Instagram: https://www.instagram.com/kyoto_wakamono/
*TikTok: https://www.tiktok.com/@kyoto_wakamono/
*LINE: https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=846jnars/
*X(旧Twitter): 
https://twitter.com/kyotowakamono/

「カタルタ」を使った、グループ自己紹介

続いて、参加企業さまごとに各グループ内にて自己紹介を行いました。

各グループ内で、接続詞が書かれた3枚のカードを使って自己紹介していきます!
接続詞をうまく使って、自社についてご紹介いただきました!

※「カタルタ」:接続詞や副詞など、語り出しや文と文のつなぎとなる言葉が印字されたカードを使用して、
 自己紹介などの「語り」多様なベクトルを持った一言一句を混ぜることで思考を刺激するカードゲーム。


「カタルタ」を使った自己紹介
自己紹介に使用したカードの一例

2. 本セミナーの目的

続いて、本セミナーの目的を以下の通り共有しました。

  1.  自社で継続的なSNS運用ができるようになる!

  2.  自社で効果的にSNS運用する方法を考えることができるようになる!

  3.  効果的な運用方法を模索し、アイデアやアドバイスを共有することができる関係性づくりを行う!

入門編では、「自社リソースの分析」(自社魅力の言語化)
応用編では、「コンテンツ案の検討」
ができるようになるためのプログラム内容となっています。
各回、ゲスト講師からの効果的な運用方法をご紹介いただきます。

3. 「Instagram」に関するレクチャー


【入門編】なぜ採用広報に「Instagram」が必要か?

企業の採用活動では、「Z世代」と言われる層を対象とする時代です。

「Y世代」「Z世代」の就職活動では、以下のような背景の違いがあります。

「Y世代」「Z世代」の就活背景


このような世代の就活生の、約8割以上がSNSで社名を検索しており、
検索ツールの第1位は「Instagram」というデータが出ています。

就活生の社名検索

また、企業SNSからの情報収集が入社意向度の鍵になっているというデータもあります。

企業SNSからの情報収集による、選考・入社の意向度


このような就活生の背景がある中で、企業がSNSを運用するにあたり、特に「Instagram」は活用しやすく、より自由度の高いツールです。

「Instagram」の各機能には、以下のような特徴があります。

1. 「フィード」 一般的な投稿
2. 「ストーリーズ」 24時間以内限定の投稿
3. 「リール」 ショートムービー(短尺動画)の投稿
4. 「インスタライブ」 リアルタイムのライブ配信
5. 「DM」 ダイレクトメッセージ機能

その中でも現代では特に、「ショートムービー」を活用するアカウントの人気が増加傾向にあるといわれています。

また、「Instagram」は、視覚的に情報を伝達できるという特徴があります。

「わかせん」公式Instagramより


これらの特徴を踏まえて、実際に「Instagram」を活用しているゲスト講師に
お話をお伺いしました!

4. ゲスト講師からのレクチャー


【入門編】


入門編では、「社会福祉法人 十条龍谷会 特別養護老人ホーム ビハーラ十条」(以下、ビハーラ十条)採用広報ご担当の石井様より、お話しいただきました!

ゲスト講師:石井 温子 様

「ビハーラ十条」は、法人設立18年目になる、福祉施設です。高齢分野・障がい分野・介護職員養成事業・地域貢献活動等の幅広い活動に携わられています。

石井様は、2016年~現在、法人本部事務局 採用広報担当として従事されています。
「友達の力になりたい」という思いから、京都市内の某大学の臨床心理学科に進学し、卒業後に「介護が必要になった高齢者にとっての希望になりたい」と、現職場に介護職員として入職しました。
入職当時から、広報を担当したい希望をお伝えされていたそうです。

自己紹介の中では特に、「いつまでも夢を持ってチャレンジし続けるこのとできる大人でありたい」というお言葉が印象的でした。
石井様の経歴に、参加企業の皆様も関心して耳を傾ける様子でした。

現在、福祉施設での採用広報担当として尽力されている石井様ですが、
「介護職員の採用はトップレベルで厳しい」という壁があるといいます。
約3万人件の求人に対して、求職者数は約5千人というデータもあるとのことです。

そんな厳しい状況の中、石井様は「同業種との差別化に全力」をかけます!
「新卒採用のための母数が少なすぎる」という困難もありながら、新しい視点から「チャレンジし続ける」ことを諦めませんでした。

採用のキャッチコピーは、「あなたの個性が大きな強みとなり羽ばたく」
SNS広報の活用に動き出します。

現在では、新卒入職者率は62%、新卒入職者の定着率は86%、介護職員の77%は20歳代・30歳代という結果に繋がっています!
石井様と同じく、「ビハーラ十条」では、20歳代・30歳代の若手職員が福祉に夢をもって奮闘されている様子が伝わってきました。

「Instagram」は、そんな私たちを発見!認知!していただくためのツールであるといいます。

「ビハーラ十条」のSNSでは、より多くの方に施設を知っていただくために、現場で働く個性豊かな仲間たちと、そのお仕事や日常の様子を発信されています。

なんと、SNSで発信した動画で、843万回を記録したものも!
コメントにも、あたたかい応援メッセージや憧れの声が上がっています。


入門編ゲスト講師からのお話


【応用編】


まずは、入門編で各企業様に持ち帰っていただいた課題をもとに振り返りを行ない、各グループ内で共有する時間がありました。
続いて、「魅力的なSNSコンテンツ制作」についてテーマにおさえ、
ゲスト講師からお話をおうかがいしました。


応用編開催の様子

応用編では、「株式会社 紅中」ソリューション企画担当 マーケティング室に所属の宮下様と森本様のお二人にお越しいただきました!

ゲスト講師:宮下 晶奈 様(写真左)・森本 安紀 様(写真右)

「株式会社 紅中」は、木質資材・住宅建材・ものづくりのプロデュースを行う企業です。家具の設計、空間デザイン、リフォーム職人の育成等にも関わっています。

宮下様と森本様は、現職に入社3年目で、社内専属で、主にHPやSNS等の企画・運営に従事され、自社の魅力発信の業務に携わっています。

なんと、Instagramのフォロワー約600人が、入社後の3年間で約1500人にまで伸びたという実績があります!

「Instagram」は、週3回の更新ペースで運用しており、主に会社情報、各月イベント企画、情報提供等々を発信されています。

飽きられない工夫として、定期的に投稿のテイスト(画像加工の仕方や雰囲気づくり)を変更する施策をされているそうです。

気になる、主な発信コンテンツはこちらの通りです!

その1. 日常的なコンテンツ:自社のイベントや社員の日常を発信
 ショールーム見学、社員交流イベント、その他イベント告知等々

その2. 情報提供:ちょっとした豆知識を紹介
 住宅やオフィスに関する豆知識を、リーチ数を伸ばす為の施策として月2回程度更新

その3. 採用広報:就活生に向けて自社紹介
 自社の新入社員が、説明会や座談会等でよくある質問に答える企画

その4. その他:季節のコンテンツ、自社特有のコンテンツ

5. トークセッション


なぜこんなにも、企業公式「Instagram」の運用に結果が出たのでしょうか?
その運用ポイントについて、当センターの葛山が迫ります!

【入門編】


石井様によると、「内容さえ工夫すれば、届けたいターゲット層に届けられる」とアドバイスがありました。
とにかく目的は、「ターゲット層に届けること」!
そのために必要なのは、「ちょっとした工夫」とのことです。

初級者の「ちょっとした工夫」のポイントとは・・・

  • 「誰に届けたいのか?」

  • 「何を受けとってほしいのか?」

  • 「トレンド調査、マネからはじめよう」

この3点をおさえておくことがわかりました。

<ターゲット層とは?>
具体的ではなく、まずは大枠を決めることが必要になり、年齢層や人種傾向(転職・介護職希望者)を絞る等を決めます。

<発信内容は?>
“介護職”を前向きに受けとってもらえる、ポジティブな印象を与えるという目的があり、
介護の専門知識ではなく、社内の関係の良さ、リアルな様子を届けられるようにしています。

実際に、SNSの投稿閲覧者からの応募により採用に繋がる事例もあり、
説明会の参加時や応募書類の記載に、SNSの閲覧が志望動機になったという学生も複数いるとは驚きでした!

結果があるからこそ、自信をもって、自社の魅力発信から採用活動に繋がっていることが伝わってきました。

【応用編】


宮下様と森本様は、とにかく「まずは、投稿すること」から始めるように勧められていました。

ゲスト講師の宮下様、森本様と、当センターの葛山との、対談の様子を一部お届けします!

ゲスト講師とのトークセッション1

<運用目的は?>
自社の認知を広げる、こんなこともやっている企業なのかと新たに知ってもらう機会として運用しています。

<ターゲットは?>
投稿するコンテンツ内容ごとに、ターゲットを設定しています。

<運用体制は?>
ソリューション企画担当 マーケティング室に専属の3人で、コンテンツ計画や各月の計画表を作成して運用しています。
また、社内で協力体制を構築していき、社員の外部訪問時に写真撮影を依頼してコンテンツに活用しています。

<(上記にも付随して)発信コンテンツの工夫は?>
「Instagram」の投稿ではデザインも工夫しています。
リーチ数に繋げるために、「パッと見てわかる情報」を意識して、文字入れをする等でわかりやすさを重視しています。
また、「Instagram」のフィード投稿上で正方形枠に見切れないように見やすさも大事にしています。

<コンテンツ企画は?>
思いついたことはどんどん投稿として形にできるように、「どのようにしたらコンテンツにできるか」と日々視点を考えて企画をしています。

<実際の効果は?>
就活生の中には、「Instagram」閲覧者から、憧れや興味をもったり、入社前に会社の雰囲気等を掴めるという声があります。


ゲスト講師とのトークセッション2


ゲスト講師お二人の、「投稿しないと見てもらえない、投稿し続けることが大切」という姿勢が印象的でした。

6. ワークショップ

【入門編】

入門編のワークショップでは、参加企業の皆様でグループごとに、次回の応用編へ向かうための課題実行も踏まえて、下記のワークに取り組みました。

入門編ワークショップ


入門編ワークショップの様子1


入門編ワークショップの様子2


次回、応用編の開催に向けて、参加企業様には
「なぜ、今回自社がSNS(Instagram)を用いた広報・採用活動をするか明確にする」
という課題を持ち帰っていただきました。
自社の広報・採用活動に、SNS(Instagram)を活用した方が良いと感じているか、改めて自社に問いかける必要があることをお伝えしました。

そのために、以下の2点
1. ペルソナ(主にどのような顧客に向けたものであるか、その具体的な人物像)の設定
2. 自社Instagramアカウントへの影響(心情変化・行動変化)

について言語化することをお伝えし次回の課題としました。


【応用編】

応用編では、「魅力的なコンテンツ制作」をテーマに「カスタマージャーニー」について考えました。

カスタマージャーニー:わかせんの場合

「カスタマージャーニー」とは?
求職者が自社のSNSアカウントを見ることによって行動や心情がどのように変化するのかを言語化することです。
ターゲットが自社のアカウントを見たうえでどのような行動や心情の変化が起きるかイメージすることによって、投稿の方向性が定まります。

ワークショップでは、本セミナーのこれまでのプログラムを振り返り、「ターゲットを踏まえたコンテンツを考えよう」というテーマのもとに、グループごとに下記の課題に取り組みました。

本セミナーのこれまでのプログラム
応用編ワークショップ


応用編ワークショップの様子1


応用編ワークショップの様子2


各グループのテーブルにて、参加企業様お一人お一人が黙々と真剣に課題に向き合い取り組まれる様子でした。

まとめ


「SNS活用セミナー」入門編・応用編、いかがでしたでしょうか?
本格的なSNS運用についての内容が盛りだくさんのセミナーでした!

この記事が、SNSを採用広報に使ってみたいけど、なかなかうまくいっていないという企業様にとって、明日からの行動を変えるきっかけとなれば幸いです。

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