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【谷中佑輔「空気きまぐれ」】リハ記録①11月8日

京都芸術センター公式noteでは、12月15日(金)、16日(土)に発表を予定している、谷中佑輔「空気きまぐれ」のリハーサルを一部紹介していきます。


ベルリンより来日し、11月1日から京都芸術センターでの制作をスタートした谷中佑輔。1週間の準備期間を経て、11月8日、コラボレーターの横尾友美と初めてのリハーサルを行いました。

横尾友美(よこお ともみ)

ろう者。映画『LISTEN』に出演したことがきっかけで身体表現に目覚める。映像、写真、舞台などで ろう者としての感性、アイデンティティと結ぶ身体表現の活動を行う。
「踊る」「創る」を 並行して、身体によるオンガク作曲提供やろう者と聴者ダンサーとのコンタクトなどのテーマで写真撮影、ろう者女性をテーマとした映画を制作中。
扱うテーマは「オンガク」「境界線」「感情」「解放」「身体の線」「女性」
『LISTEN』映画出演 (2016)、「わたしたちについて」ろう者女性をテーマとした写真、映像個展(2023, 10月)。

Instagram:@tomomiphoto_10

2名の手話通訳士と、京都芸術センタープログラムディレクター・谷、アートコーディネーター・平居をまじえて、(出演契約とこれからのリハーサルについて確認したあと、)アイスブレイクとして「ザッツ・イナフ(That's enough)」というワークを行いました。

左奥に谷中佑輔、左手前は手話通訳士の方。右が横尾友美。真ん中に寝転んでいるのはプログラムディレクターの谷。


「ザッツ・イナフ」のルールは下記のとおり。

  • 2人1組になる。ひとりは寝転ぶ。

  • もうひとりは、相手の体に、心臓マッサージのような体勢で、徐々に重みをかけていく。

  • 押さえられている方は、重みに我慢できなくなったら、床をコツコツ叩いて知らせる。

  • 押さえている方は、少しずつ体の力を抜いていく。


相手と自分の身体のあいだの「バウンダリー」(=boundary、境界、限界)に敏感になること、今後のリハーサルに向けて、お互いの「バウンダリー」をコミュニケーションで伝えられるようになることが目的です。

「ザッツ・イナフ」

どこに体重をかけてもよいのですが、「ここ」と決めた位置にまっすぐ、力を加えていきます。

押さえられている方は、「無理」と思ったら、迷わずに相手に知らせなければなりません。

ふともも、骨盤、手のひら、額、足首、二の腕、お腹、胸骨・・・

どんなに押さえつけられても平気すぎてまごつく場所もあるし、触られるだけで即座に恐怖を感じる場所も。

「ザッツ・イナフ」のあとは、谷中佑輔が、「空気きまぐれ」のコンセプトや、舞台に登場する予定のオブジェについて紹介しました。

谷中が手に持っているのは3Dプリンターで印刷した人工呼吸器


空気でふくらませることで重い物体を浮かすエアージャッキを実演中。

2時間の初回リハーサルは、すこし緊張しつつも、あっという間に終了しました。
これからは、毎週水曜日と金曜日、13時から17時までのリハが本番まで続きます。

谷中佑輔「空気きまぐれ」
公演の詳細、アクセシビリティ、予約はこちらから

【日時】
2023年12月15日(金)19:00開演
2023年12月16日(土)19:00開演
2023年12月17日(日)14:00開演
上演時間:約50分
各回定員:40名

【会場】
京都芸術センター フリースペース(南館1階)

【料金】
チケット標準価格:1,500円
スライドチケット:500円~2,500円
※本公演はより多くの方に鑑賞していただく為に、チケット価格を鑑賞者ご自身で決めていただくことができます。
価格は500円~2,500円の間で受付にて現金でお支払いください。


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