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写真祭と旅は似ているかもしれない │ KYOTOGRAPHIEインターンのつぶやき

こんにちは。第4回の記事を担当するインターンのヒグチです!

今回はわたしの関心事についてシェアしたいと思います。

私は暇があればふらっと海外に出かける、大の旅好きです。

今までアジアやヨーロッパ、アフリカと 20以上の国や地域を旅してきました。そんな私がKYOTOGRAPHIEのインターン活動を通して、

旅とKYOTOGRAPHIE(写真祭)は異なるようで実は似ているのでは……?

と考えるようになりました。今までの私の実体験も踏まえ、KYOTOGRAPHIEに足を運ぶとどんな楽しいことが待っているのか?旅好きの1人として、旅とリンクさせながら考えてみたいと思います!


「旅」という言葉について

本題に入る前に「旅」という言葉について定義したいと思います。

旅とよく似た言葉として「観光」「旅行」が挙げられますが、この2つの言葉は明るく楽しい娯楽のようなイメージとして用いられることが多く、私が持つ「旅」のイメージとは少し異なります。

今回の記事では「旅」という言葉を

判で押したような日常生活から離れて、知らない土地で違う文化や風土に触れること。またその土地に暮らす人々と交流すること。そのなかで、ワクワクしたり、懐かしい情景に出会えたり、ときには新たな発見をするもの。

と定義します。


KYOTOGRAPHIEに行くことは旅に似ている?

「なんか色使い好きかも」ひょんな理由で飛び込んだ展示の衝撃

私は今年はじめてKYOTOGRAPHIEにインターンとして参加しているのですが、8年ほど前から鑑賞者としてほぼ毎年会場に足を運んでいます。

そして毎年心を打たれるような展示作品に出会う中でも、とくに記憶に残っているのは2022年のプリンス・ジャスィの展示です。
当時、雷に打たれたような衝撃を受けました。

2022年ASPHODELで行われたプリンスジャスィの展示を訪れたときの写真


会場に入るとすぐにビビッドカラーの壁がお出迎え。さらに先に進むと、踊り出したくなるようなアフリカンミュージックが流れる空間で、作品を楽しめるようになっていました。

それまで私が考える写真展といえば、「フォトグラファーが高価なカメラとレンズを用いて作品を展示する場」そして「静粛な雰囲気の場」のイメージでした。

2022年ASPHODELで行われたプリンスジャスィの展示を訪れたときの写真


しかし、プリンス・ジャスィの展示作品のほとんどはiPhoneを使って撮影されたものでありながら、SNSに溢れかえるどこかで見たことのあるような写真ではなく、目をグイグイ惹かれるものばかり。高価なカメラでないと素晴らしい作品は撮れないと思い込んでいた、私の価値観に一石を投じてくれるような展示でした。

さらに色も画も面白く、撮影者が世界をどのように見て切り取るかで、こんなにも人の心を揺さぶることができるのか......! と大きな衝撃を受けたことを覚えています。

私はガーナ(ジャスィの出身地)についても知見が浅かったため、ガーナの色鮮やかな自然と建築物についても非常に新鮮で新しい発見となりました。

ところで、こうした経験は、知らない土地で違う文化や風土に触れ、その土地に暮らす人々と交流する「旅」と非常に似てると思いませんか?

直接的な交流ではないにせよ、日常を離れて展示を通して知らない人(作品)に出会う。

興味本位でなんとなく出掛けてみた先に、思いもよらない発見がある。

そこでワクワクしたり衝撃を受けたりして、その思い出を胸に日常へと戻る。

旅と同じような楽しみを体験できるのが、KYOTOGRAPHIEの醍醐味のひとつだと私は思います。

また先日、2024年のKYOTOGRAPHIEでジャイシング・ナゲシュワランの展示担当をされているPhilippeさんとお話をした際、

彼(ジャイシング)に会いにくる気持ちで来てほしい

と仰っていたのが印象的でした。

○○を絶対に見に行くんだ!と明確な目的がなくても、「なんか気になるんだよね~」と軽い気持ちで展示に足を運んでみると、アーティストの展示作品を通して面白い発見や衝撃があるかもしれません!

写真祭は体験そのもの?

現代では、写真や動画をスマホで気軽に、いつでも、好きなときに見ることができます。

それは確かに便利ですが、大きな板にプリントされた写真を見ることで、スマホの小さなデバイスで見た際と全く違った印象を受けるかもしれません。

今年の展示の詳細については私の口からは申し上げられず、会場に行ってからのお楽しみですが……。
川田喜久治さんの展示制作のプログラムマネージャーさんが

打ち合わせ時に展示予定のプリントを見て、久々に鳥肌が出るくらい美しいプリントを見たなと感じた。これは、ネットやモニター上で見るのとは全く違うもので、こんな素晴らしいものを見れるチャンスがあるなら、みんな見ないと損!

と力説されていて、私もとても楽しみにしています!


また、KYOTOGRAPHIEの楽しみは「展示された写真を見る行為」に留まりません。

KG+の全体統括をされている中澤さんが、KG+の楽しみ方について「迷ってみる」と表現されていました。

ぜひ下記のインタビュー記事もぜひチェックしてみてください。

私もこのインタビューに同席しており、
「あれ???旅の楽しみそのものじゃない……?」
と思わず旅好きのアンテナが反応してしまいました。笑

KYOTOGRAPHIEの会場は京都市内に点在しており、その周辺には飲食店などのお店や文化財に指定される歴史的建築物がずらりと建ち並んでいます。

会場から会場までの道のりで、迷子になりながら思いがけず美味しいご飯屋さんに出会えるかもしれませんし、店員さんと仲良くなって楽しい思い出を作れるかもしれません。

展示だけでなく、思いもよらぬ出会いや思い出づくりの可能性を秘めているのがKYOTOGRAPHIEの醍醐味だと思います。おうちのなかで自分だけの時間を楽しみながら写真作品を見るのも良いですが、4月〜5月春のぽかぽか陽気を感じながら、五感で写真祭の雰囲気を楽しむのはいかがでしょうか。

まとめ

以上、私の実体験や他スタッフの声も踏まえ、KYOTOGRAPHIEの楽しみについて旅とリンクさせて考えてみました。

日常生活を離れて、知らない文化に触れる。そして心がわくわくし、新しい自分を発見できる」という点でKYOTOGRAPHIEも旅も非常に似ていると思います。

写真を好きな人はもちろん、旅好きの方にもぜひKYOTOGRAPHIEへ足を運んでみていただきたいです。各アーティストの作品を通して、そして京都全体の会場を巡ることで、思いもよらない面白い発見が待っているかもしれません。
ぜひKYOTOGRAPHIEで旅に出てみてください!📸

★KYOTOGRAPHIEの展示詳細
https://www.kyotographie.jp
★KG+の展示詳細
https://kgplus.kyotographie.jp/
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