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【書き方と工夫】ていねいに書く雑文~その164~20221108

【書き方と工夫】

ライターにもさまざまなものがある。そして文章の書き方も人それぞれ。その上で、何かスムーズに書くための工夫をしているかどうかと聞かれると、別にしていない。だから、このnoteに「工夫紹介」は出てこない。申し訳ないが、有益なことは何も伝えられない。

ノートPC1つで作業しているわたし、デュアルディスプレイ?マルチスクリーン?とか、そんなものはない。そもそもそんなものを置くところはない。いや、物理的なスペースは作れるけど、そうしたいと別に思っていない。リビングで仕事してるし。自分の部屋じゃ集中できない子どもが、なんとなくの気分転換でリビングのテーブルで宿題しているような感じに似ている。ちなみに自分の部屋はない。

そーいえば、実家には自分の部屋と机があったけど、まともに集中できたことはないような気がする。いや、そもそもまともに勉強をしていないか。

仕事するときのなんとなくの決めごととして「リサーチし過ぎない」ってのが自分の中である。もちろんリサーチしないと書けないからリサーチはするんだけど、その分野のシロートが何かしらの情報を一度読んだくらいではしっかりと理解できないと思っている。わたしはとっても高度な専門記事を書いているわけじゃない。

だから、リサーチを完璧に仕切ってから書くのではなく、調べながら書きに戻って、書いて戻ってする感じ。大体見出しごとに参考情報をコピペしておいて、その都度ふんふんなるほどとなり、時には「この言葉分からんから追加で調べよ」とか「この情報も足しとこ」ってして理解を深めて書いていく。

画面が1つしかない関係で、参考情報を一旦原稿にコピペはするけど、表現をチョコチョコっと変えてるだけではなくイチから文章を作るので、コピーチェックをしてもひっかからない。まぁ、ほとんどコピーチェックはしないけど。

こういうことを言ったら怒られるかもしれないけど、何かについて調べて、それを分かりやすくまとめて書くというWebライターの仕事には、文章の中の部分部分に元ネタがある。自分の言葉で分かりやすく書けばそれはオリジナルなのかもしれないけど、個人的には元ネタありきで、完全オリジナルという意識はない。Web上には似通ったページが多いのは、そりゃ元ネタがあるからで、ライターは元ネタありきでどう肉付けするか、どう分かりやすくするか、どう訴求するかの手を変え品を変えをするのが仕事だと思っている。

小説やインタビューと違って、文章をゼロから生み出していないから、「コピーと思われないように表現チョコチョコ変えればいいんでしょ?」という誤解をされることには、実はあまり嫌悪感は抱かない。「程度問題」みたいなところがあるなと正直思っている。こういうこと言うと、たぶんライターさんにはイヤな顔をされるだろうけど。

たとえば私には、海外で起きた電子機器とか技術系のニュースを取り上げて、日本のメディアに載せるといった仕事がある。海外のニュースメディアの記事が「元ネタ」だ。それを翻訳サイトに突っ込んで日本語にし、内容がより分かりやすく伝わるように編集して記事にする。では、この仕事はオリジナル記事を作ったと言えるんだろうか。わたしが「程度問題」と言っているのがこの話でなんとなく伝わるんじゃないだろうかと思う。

でもわたしは、その仕事はもちろん、他の仕事にも何ら引け目を感じていない。100%のオリジナルではないかもしれないけれど、わたしの中ではセーフだし、わたしの文章だと思っているからだ。

こんなことを書いていると、ライターの仕事は好きだけど誇りには感じていないのかもしれないな、なんて思ってしまった。やっぱりわたしはライフワークよりライスワークの方が大事にするタイプらしい。

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