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大人になった子ども達(きょうだい児さん編)

15年前、地域の福祉センターで学齢期の自閉症児さんの親子療育グループを運営していました。

先日、15年振りに療育グループに来ていたお母さん達とお茶会をしました。


この療育グループ、15年前では珍しく、きょうだい児達も一緒に遊んだり、運動をしたりしていました。(今も珍しいかもしれませんが)


小学生だった、きょうだい児達も、今は立派な若者になっており、それぞれの道を歩んでいると聞き、すごく嬉しい気持ちになりました。


きょうだい児の中には、新婚さんもいらっしゃり、結婚式の写真や動画を見せてもらい、とても感動しました。
あの少しやんちゃだった子が!立派になったなぁ。と。


療育グループでは、きょうだい児達が、私のお手伝いをしてくれたり、ムードメーカーになったり、本当に沢山助けてくれました。

この経験があったので、今でも言語訓練の場では、本人さんときょうだい児達と一緒に、ゲームや運動をする事もあります。(職場では私だけ。笑 好き勝手やらせてもらえる職場に感謝)


きょうだい児達が居る事で、本人さんも素の姿を見せてくれて、勝ったり、負けたり、応援したりと、仲間がいるから経験出来るスキルを身につける事が出来ています。

きょうだい児達も、ゲーム中は、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹の立場を忘れて楽しんでいる姿が見られます。


15年前、そんな風に一緒に遊んでいた、きょうだい児達の結婚。そして仕事も紆余曲折あるも、自分が選んだ仕事をしているとのこと。
自分の人生を自分らしく歩めている事が、何よりも嬉しいです。



母達にとっても、きょうだい児達の存在は、とても愛おしい存在だという事が、皆さんのお話から感じました。
一緒にライブに行ったり、共通の趣味の話をしたり、ケンカしたり、仲直りしたり、進路を心配したり、結婚を見守ったり。


母達もまた、自分の子育てを楽しみ、自分の人生を楽しんでいる様子が伺え、とても嬉しかったです。


人生は色々あります。本人さんも、きょうだい児達も、それぞれの人生を悩みながらでも、自分らしく生きること。


1人では無いということ。


生きている事を喜んでくれる人達が居ること。


本人さんや、きょうだい児さんから、沢山大切な事を学ばせてもらって、本当に感謝です。


いつか本人さん、きょうだいさん皆んなと再会できる日が来ると嬉しいなぁ。



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