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【きょうだいの日】きょうだい児としての私自身の思いと経験のお話

4月10日は、きょうだいの日。

去年もきょうだいの日を取り上げましたが、あれから1年が経ちました。

今年もきょうだいの日ということで、
きょうだい児の思いを書いていきたいと思います。

きょうだいの日(Siblings Day)とは

きょうだいの日「National Siblings Day」は、毎年4月10日に兄弟姉妹の関係を称えるためにアメリカ合衆国で広く開催されている祝日で、父の日、母の日の兄弟姉妹版の日です。幼い頃に亡くなった姉と兄の記憶を称えるために、アメリカのクラウディア・エヴァートさんが考案されたもので(4月10日はクラウディアさんのごきょうだいのお誕生日なのです)、全米50州の内49の州の州知事が公式にSiblingsDayを州として認める宣言を出しています。きょうだいで一緒に写真を撮ってインスタグラムに投稿したり、贈り物をし合ったりして、お互いの存在を称え合う一日となっています。

日本でもこのきょうだいの日を制定し、
病気や障がいのある子どものきょうだいに応援が届く日としても定着させていくことができればと考えたNPO法人が4月10日をきょうだいの日としました。


きょうだい児の感じ方

きょうだい児としてこれまでもこれからも生きていくことになるというと
大袈裟に聞こえます。

前にも書きましたが、日々自分はきょうだい児と意識していることも
ありませんしきょうだい児を背負って生きているわけでもありません。

その時々によって、改めて自分ってきょうだい児なんだと感じさせられることが多いと感じています。

きょうだい児であるとの感じ方も私自身の成長とともに、変わってきています。

幼少期・思春期

幼い頃や思春期は、普通とは違う兄と一緒にいることが恥ずかしく
一緒に出かけたくないと感じる一方で、そんな気持ちを抱く自分にムカついてと・・・
そんないろんな感情に振り回されていて、辛いと感じることが多かったです。

また、兄がいるから自分のやりたいことを我慢しなくてはいけず
常に兄が中心であること、兄の機嫌をみて動かないといけないことに
イライラしていました。

こう言った感情も、きょうだい児として1つの悩みというか辛い思い出だったなと思います。

現在の思い

今の私が、きょうだい児と感じて辛いや悩みを感じる瞬間もあります。

1つは、従兄弟や仲の良い兄弟を見た際です。

今でも、どこか仲の良い兄弟に憧れがありそう言った自分の理想としている光景を見るとどこか虚しくなります。

兄が悪いわけではありませんが、自分がきょうだい児であり
こう言ったいわゆる兄弟という関係を築くことができないことに虚しさを感じてしまします。

もう1つは、やっぱり将来の家族のことを考えると悩みがつきません。

今の家族の関係がこのまま続けば良いですが、年齢を重ねることに母が兄の面倒を見てということがずっと続くわけではありません。

両親も兄も健康でいてくれれば良いですが、
年齢を重ねればどこか悪いところが出てくるものですし、
知的障害の兄は自分の異変に気づくことも難く・健康診断などを受けることも難しいため病気が悪化しなければなかなか気づくことが難しいです。

このように、兄や両親の面倒を誰が見るようになるのか
どうやって生活をしていくのかなど・・・考えれば考えるほどどんどん嫌になっていきます。

こう言った話は違う投稿でも記載していることが多いですが
もちろんきょうだい児だから自分が面倒を見なければいけないということではありません。

でも、全く関わらないことはないと思うのです。

そんな先のことや不確実性が高いことを今からどうしようと悩んでも仕方がないことではあると思うのですが、備えがあれば将来少しは楽になるのではないかと考えてしまうことも多々あります。


きょうだい児でよかったこと

きょうだい児で辛いことや悩みをあげましたが
次に、きょうだい児でよかったことを書いていきたいと思います。

幼い頃、楽しみだったことは兄の所属する団体などで行うバザーやお祭り
発表会(コンサート的な)に一緒に行けることでした。

そう言った場所で、沢山の人に覚えてもらえることや可愛がってくれることはもちろんですが非日常のことを行えることが何より楽しかったです。

バザーやお祭りでお母さんの手伝いをして、お店屋さん経験を体験できたり
同じような年齢のきょうだい児と一緒に発表会でパフォーマンスしたりと
普通だったらなかなか行えない規模のものを体験できることに楽しさを感じていました。

幼い頃は特に、兄の習い事や学校行事に連れて行かれていました。

人見知りの私は母の後ろに隠れてばかりでしたが、
色々な大人の人に可愛がってもらえたり
歳のちょっと離れたお姉さんや同学年の子たちも遊べることも
いい刺激になっており楽しんでいたと思います。


最後に

4月10日はきょうだいの日ということで
きょうだい児としての思いを辛いことや悩んだこと、楽しかったことを書いてみました。

今思えば、きょうだい児としていい経験だったなと思うことはありますが
なかなかその当時楽しい・嬉しいと思っていたことは出てきませんでした。

辛かったことや嫌だったことが印象強いのかもしれませんが
幼い頃もなかなか苦労したり悩んでいたんだなと改めて感じられました。


上記に記載した経験は、私の経験でありきょうだい児だからといった経験ではないかと思いますがきょうだい児の思いや経験を知っていただけるとありがたいです。

そして、私はこれからもきょうだい児として生活していくことになりますが
1つ1つの出来事に対してなるべく向き合っていきたいと思っていますし
悩んだ時には相談できるきょうだい児の仲間がいれば嬉しいなと思っております。

#きょうだい #きょうだいの日 #きょうだい児 #知的障害 #障害

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