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「大変」とは「大きく変わる」こと

 ある日突然、全国の「学校」が一斉休校なんて誰が想像できたでしょうか(※)

 目的は子どもを守るためとなれば、従わざるをえない現状です。この間、自分が学校現場にいるならどう対応していただろうと考える日々です。
 さまざまな違いを持つ地域があるなかでの一斉の要請です。どう対応することがベストなのか、決断を求められるのがリーダーです。
 まさに、大変な状況下です。「大変」とは「大」きく「変」わると書きます。ピンチをチャンスに変えるときです

 今回の報道などを見聞きするなかでも感じることですが、リーダーの判断が批判を受ける原因はすべて目的がブレるときです。「何のために」がチームで共有されていないときです。
 3・11での教訓もそうであったように、想定外を乗り越える力は「信頼」につきます。対応がうまくいかなくて失敗をしても必ずやり直しができます。どれだけ困ったことが起きても、みんなのアイディアを出し合って乗り越えることができます。

 今、最も優先すべきは何かを全教職員で対話を重ね、目的を共有することです。「見えないもの」は怖いです。今こそ、困っている子が困らなくなる学校づくりに向けて、大きく変わるチャンスにしませんか。
 
(※)2020年2月27日、安倍晋三首相(当時)は全国の小中高に対して3月2日からの臨時休校要請を行った。

次回は6月1日(土)公開予定です。

初出:『教職研修』2020年4月号、10頁。一部文面を変更のうえ、掲載しています。


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