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学校に行かないと社会性が身につかない?

不登校だと社会性が身につかない!と心配される方がいます。

マレーシアでは子供を学校に行かせず、ホームスクールに入れている親が増えてます。
かくいう我が家もそう。
必ず聞かれるのが「少人数の集団の中で、社会性や協調性が身につくんでしょうか?」ってことです。
一見、もっともらしい質問ですよね。

しかしこれ、なんとも言えません。
社会性や協調性って、他人を信頼して繋がれること。

学校教育のために人間不信になった人もいる


けれど、実際には長年、学校教育を受けたために、人間不信になってしまった人も多いです。

子供の頃、クラス替えのたびにうまく周囲に溶け込めず、グループからはみ出した経験を持つ人、
ボス的な人に逆らったがために、仲間はずれにされた経験を持つ人、
なぜか周囲にうまく合わせらせず、ずっと浮いていると感じてた人、

そんな経験をしてきて、人嫌いになってしまった人、本当に多いです。

大人になってからも、子供づれで公園行って誰にも声かけてもらえなかったり、幼稚園ですでにできているママグループの輪に入れなかったり、似たようなことが起きているようです。

こういうことが嫌な記憶として残ってしまい、「日本人の主婦の集団を見ると怖いんです」って話してくれた人もいました。
人が怖くて引きこもっている、という人も知ってます。

学校教育で身につく「社会性」ってなんだろう?

だから、いいとも悪いとも言えないんじゃないのかな。

一つ言えるのは、学校教育で身につく「社会性」とは「同じ学年の同じクラスの人と仲間意識を持ってワイワイやる」程度のことなんじゃないのかな。

似たようなバックグラウンドで、閉じた空間の中、ある程度時間をかけて「仲間」と認めた同士の中でワイワイと楽しそうにやれる程度の能力だってことです。そこに異邦人が入ってきたら、多分「あの人誰?」と警戒してしまう。そして自分より下の人には威張ったり、上の人にはへりくだったり、という「社会性」も含まれるかな。

マレーシア人ばかりの会社にいたとき、新人が入ってくると、すぐに皆が「こんにちは! よろしく」と声をかけに行くので感心しました。初対面と打ち解けるのが本当に上手な人が多いです。相手が外国人だろうが年下だろうが、すぐに仲良くなる。

相手のバックグラウンドがわからなくても、上手にコミュニケーションする。誰にでも一定の尊敬を持って接するーー実は、こっちが本当の社会性なんじゃないかなーと最近思っています。

もちろん、たくさんの人がいた方が人間関係は広がるし、興味の幅も広がる可能性が高いでしょう。
学校教育を否定はしません。

ただ、そこで身につく社会性、そんなに重要かな?、というのが最近の実感。
むしろ、そこで仲間はずれにされることで、リスクが生じる可能性も高いんじゃないのかな。

だから、ホームスクールの子は、普段から、大人や自分より小さい子、いろんな人と付き合うようにしたら良いのではないのかな、と思っています。

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