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海外で差別される客、されない客

こんにちは! 野本です。

昨日頂いたリプライの中に面白いツイートがありました。再度紹介します。

フランスの文化、なかなか強烈ですよね。
親切な人が多いマレーシアですが、実は同様で、威張る人は嫌われます。

もっとも嫌われるマナーは「ウエイターに無礼な人」

以前も書きましたが、ある調査によれば、レストランでマレーシア人が「最も嫌う」ことは、「ウエイターに無礼な人」なんだそうです。


回答者たちに聞いたところ、食事時に最もいただけないのは、
ウエイターに失礼な態度をとる人で、圧倒的に多かった(40.7パーセント)。
Malaysians hate it if you’re rude to the waiter
When we asked respondents about what they find most unacceptable at the dining table, we received an overwhelming response on being rude to the waiter (40.7%).
(出典)
http://cilisos.my/guess-how-many-cheated-on-their-bill-8-interesting-things-about-msians-dining-habit/

所変われば常識が変わります。実は日本風の上下関係は、通用しないどころか、失礼になることもあるんです。

肩書きよりも人格を見ようとする人々

ジムに入った頃、先輩のマレー人の女性に「掃除スタッフには親切にしなさい」と言われたことがあります。毎日にこやかに挨拶してたら、スタッフが水筒や冷蔵庫を貸してくれるようになりホントに助かりました。

逆にいつも掃除スタッフにつっけんどんな華人のメンバーがいましたが、陰では「フレンドリーでない」と批判されてました。

マレーシアには肩書きや立場ではなく、相手の人格を見ようとする人が多いです。
ここでは、ある意味、本当のコミュニケーション能力や人格が試されます。

以前、不動産業者に高飛車で命令する韓国人がいました。
彼がいなくなると不動産屋さん、「あー怖かった。あのお客にはもう関わりたくない」と言ってました。多分、彼が受けるサービスは、悲惨なものになるでしょう。

もっとひどい話もあります。別のあるレストラン経営者(元ギャング)は、気に入らない客が来ると、こっそり嫌がらせをしていたそうです。真偽は謎ですが、本当だったらオソロシイ話です。

いつも差別されるのには理由があるかもしれない

ある日本人、自分はマレーシア人にいつも差別されている、と怒っていました。
私はお客なのに、いつもお釣りをごまかされているし、タクシーには遠回りされるし、と。
彼女は英語もマレー語もできず、いつも不安な気持ちです。そのせいもあって、現地の人を全く信用していません。
「マレーシア人は信用できない。日本人がいないと不安な気持ちになる」といつも言ってます。

するとどういうことが起きるか。
この「信用されていない」感じは相手にも伝わるのですよ。
感じ悪いお客だな、と思われてしまいます。
冷たい態度を取られ、他ににこやかなお客がいると、後回しにされたりします。こうして、余計「差別されている」と感じるようになるのです。まあ、これは日本でもそうですよね。

マレーシアでローカルの学校とのトラブルが多い保護者には、日本と同様の「上下関係」をベースにしたコミュニケーション方法をとってる人が少なくありません。しかも語学の問題もあり、コミュニケーションが大抵足りてない。しかし、「お金を払ってるんだから」「客なんだから」「平等に扱ってよ」という態度はここでは通用しないのです。

そう。マレーシアで怒ったり不機嫌になったりすると、本当に損をします。
それどころか、恨みを買って危険なこともあるのです。

「そんなの平等じゃない」と怒る方もいるかもしれません。
でもその通りで「平等じゃない」んですよ。
マレーシアだけではなく、米国の元国務長官も同じことを言ってます。

あるマレーシア人ビジネスマンが言ってました。

「日本人は皆、一緒にビジネスをしたいと近づいてくる。ところが俺がマレーシア流のやり方でやろうとすると、違う。日本の常識ではこうじゃない、と文句をつけてくる。ここはマレーシアなのに、意味がわからないですよ」と。
これが多くのローカルの本音かもしれません。

海外では、日本流の上下関係を前提としたコミュニケーション方法は忘れた方が得策です。

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