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「運命の人」はどうしたら見つかるのか

先日、30代の女性から結婚の相談話を受けました。

「相手は、一応名前の通ったメーカー勤務。顔は割と好みで、稼ぎはまあまあで私のことを好きと言ってくれてる。私ももう歳だし決めた方がいいかなぁ。でも以前付き合っていた人の方が年収がよくてそっちもよかったかも。この人が運命の人なのかな?」と言って悩んでいます。

今回は、珍しく?悩む女性のみなさんに向けて書いてみます。

相手の付属物は割とどうでもいい

友人の悩みは、

1 相手の顔も収入もまあまあ
2 相手が好きと言ってくれてる
3 これが運命の人なのか


って感じです。

結論から言うと、割とこの3つはどうでもいいのかなと思います。これを書いている私は結婚もうすぐ30年で、周りの友人たちの結婚もみて来ましたが、この考えだと割とうまくいかないことがあるんですよね。

理由を順番に解説しますね。

1 結婚生活は思いの外長いです

結婚生活は長いです。20年経ったら20歳が40歳です。
これね、すごい変化ですよ。

その間に相手の会社がなくなったり買収されたり、失業して無職になったり、うつなどの病気になったりすることがあります。稼ぎの良い相手が事業で大きな借金を抱えることもあります。

例えば、私が就職した頃の男性の人気の就職先は、証券会社や銀行でしたが、太陽神戸銀行や埼玉銀行は吸収合併されてしまいましたし、山一証券は潰れてしまいました。日本から撤退した外資系金融機関も多いです。周りもそんな感じで、20代で結婚した人で、相手の会社が同じ名前で残ってるケースは非常に稀です。

そこ「だけ」を結婚の「決め手」にしてしまうと、おそらく、後からがっかりします。「転職しちゃダメ」「病気になるなんて許さない」などと揉めることになります。

私の相手が勤めていた当時の会社はもうありません。本人が無職になったり、部署ほぼ全員が激務でうつ病になってしまったこともあります。その時にいちいち、「こんなはずじゃなかった」と落ち込んでても意味ないです。

特に年収なんて、上をみたらキリがないですから、年収だけを目当てに結婚すると、それより良い相手が見つかった(このケースの場合もすでに前の彼氏の年収と比べてしまっていますよね……)と言うことになります。

それから、容貌はほぼ間違いなく(お互い)衰えます。

つまり、相手の「付属物」は多分、変化するから、その時点での年収とか比べても割としょうがないかなっと思います。

2 相手の気持ちも変わる

では、相手の気持ちはどうでしょうか。実は「相手が好きと言ってくれるから結婚する」も結婚ポイントとしては微妙です。

結婚生活は長いのです。

男性の多くが容姿で女性を選んでいるというデータをみたことがありますが、もし容姿や若さで選んだとしたら、いつか愛情は消えて無くなります。どんな綺麗な人でも、年をとれば衰えます。「私だけをずっと好きでいてー」ってアピールしたり強制しても、その時の気持ちってどうにもならないでしょう。

結婚生活は、生活です。恋愛時代のように「良い面」だけを見せることができなくなります。子供が生まれたり、どっちかが激務になったり、病気になったり、介護があったりします。家事の分担や子育て、転職や病気、親族とのあれこれを巡っての揉め事も当然起きるわけです。

そういう荒波を一緒に乗り越えていくと、お互いに嫌な面を見ることもあります。

また、相手に対し、もっと自分より魅力的な人がアピールしてくることもあるでしょうし、心境がガラッと変化することもおきます。趣味も変わっていきます。

一つちょっと辛い事実を言いますと、相手の気持ちってコントロールすることができないんですよね。

まあ私はそういうものだと思って相手を必要以上に束縛しないようにしてます。

だから、結婚したら、その日から、お互いに楽しく過ごせるようにある程度は努力してくしかないんだと思います。まあ、こいつといると楽しいかなって程度にお互いに毎日過ごすように心がけるしかない。

相手の気持ちは変わるものなんです。けれど日本の法制度は、私が知る限りでは、一方的な心変わりだけでは簡単に離婚できないようになっています。相手の心変わりがおきても、嵐が過ぎ去るまで待つ、というのも長い結婚生活を耐え抜く知恵かもしれませんね。

3 運命の人はいない

では、顔やステイタスなんかで結婚しちゃったらダメかと言うと、そんなことはないのがまた人生が複雑で面白いところです。割とそれでもうまくいくケースがあるのです。

私たちの親の世代は、見合い結婚が多いです。

要するに恋愛抜きで結婚しているカップルもいっぱいいるわけです。テキトーに決めた相手とも案外続けられるのが結婚という制度なのかもしれません。

運命の人を探すより、エイっと選んだ身近な人を「運命の人だと思って大事にする」と言う感覚の方がイイんじゃないかなっと思います。そして、一旦結婚したら、相手を幸せにするように努力するってことですね。(自分にも言い聞かせてます)

「運命の人はいない」という話はこの本にも書いてあって、非常に深く説明してあるのでまだ読んでない人は一読をオススメします。

特に人生の主語を「私たち」にすることで、人が成長できると言うくだりには私は感銘を受けました。

人生観が変わります。


おさらいすると、
・結婚生活は長いので相手のステイタス「だけ」をみても割と意味がない
・相手の気持ちも自分の気持ちも変わることがある
・運命の人はいない

ってことです。

ここからは、ではどうしたら良いのかってことを書いてみますね。

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4 相手の人格がよければ基本的にオッケー


まず、外見とかステイタスとか年収とか、そういうものを一回全部取っ払って相手をみてみることです。

その上で、まだ相手が好きなら結婚する、っていうのが私のオススメです。

なぜかというと、長い人生で一つだけ、ほとんど変化しないものがあるとしたら、それは「人格」だからです。なかには、病気や加齢などで人格が変わってしまうこともあるかもしれませんが、基本的に持っている性格は割と続きます。友人たちをみていても、大抵人格は変わりません。

人格や相手の性格というのは、大きな病気したりしない限り、そうそう変化しません。だから自分が「この人好きだなー」って思う考え方・性格を持つ人と結婚するのが良いと思います。

とりあえず結論はここまでです。
ではお金はいいの? 人格をどう判断するの? という疑問が生まれるかもしれません。もう少し知りたい人のために、掘り下げていきましょう。

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