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親の背中を見て育つ?バカロレアで考えたこと。


先日中学校の調理実習のお手伝い、ボランティアに行ってきました。

地元のバカロレア指定校で2年生36名が2クラスの為、2日に分けての実施でした。欠席もあり各班ほぼ生徒4名で8人分作るということで目的や手順の説明の後、開始です。
黒板にはタイムスケジュールや調味料の量も書いてありました。

地元産品を使った減塩料理と伝承料理の組み合わせでご飯と3品作ります。

初めての実習で取り掛かりにも時間がかります。とりあえず分担する作業内容をアドバイスして、やりたい人にやって貰いました。
普段家庭でお手伝いをしていそうな生徒や初めての包丁使いかなと思われる生徒等、男女それぞれです。

3束の細ねぎ(やっこねぎ)を3センチ長さに切ることになった女子の様子を見ると、3~4本づつ端から慎重に慎重に切っています。茹でるためのお湯はもう沸騰していますがまだ一束分も切れていません。おもわず本数を増やすか半分に切り揃えて切った方が早いよとアドバイス。

包丁をあまり使ったこと無さそうな男子が味噌汁の厚揚げを切っています。上から押切でなかの豆腐が潰れているので(包丁も研げてないが)和包丁は押すか引くかで切れることを説明する。
いろいろこうしたほうが効率も良くで合理的だということを言いたいがいちいち全部言うわけにもいかない。

見ているととても時間内にはできそうもない。鮮やかな包丁使いや次の段取りをしながら進める子がいる一方で、何もできない子もいる。
作業を振り分け全員で進めるよう適宜アドバイスをするも個人差が大きい。
(何とか時間内で出来た)

いろいろ会話しながらの会食はコロナの時期もあり久しぶりです。
部活のことやお父さんがスイーツを作ってくれる話しなどもしました。(今のお父さんすごい)

後片付けや食器洗いもそれぞれで、分業の流れ作業でテキパキする班もあれば、一皿づつ洗いゆすぎ、また一皿を洗いゆすぎを繰り返す生徒もいます。(家で食器洗いもしてないのか?)

そのイライラを喫茶の40代マスターに言うと「バカロレアでしょ、自分で気づく、それが本当に身につくということだから、、」

うーん、本当に身につく、気づく、ということを一つ一つ待つのかと思うと考えてしまう。先生も大変だ。

今の時代、各家庭でどんな生活をしているかで随分違うだろう。
高知県は昔から共働きが多く、お総菜を買って帰る家庭も多いし、親の背中もいろいろ。親の背中を見て育つというけれど、親も忙しいし子供だって忙しい。ゆっくり親のやっていることを見る余裕があるだろうか。(生き方や信条は背中だろうが)

50年前、100年前とは、全てが違う。

各家庭で住環境や経済力、家族構成など、違って当たり前で包丁やまな板のない家庭だってある。
一人暮らしをするようになった時に困らないようにとババア世代は心配するけれど、今はコンビニがどこにでもあるし、なんなら家事代行だって頼める。

私たちババアが何度も経験してこうしたほうが合理的だと習得した要領・コツなど教えたいことがいっぱいあるが、今必要なこととは違うだろう。

例えば
洗濯物の干し方、ジーンズ(これも古い、デニム?)やシャツ類は、軽くたたんで手でパンパンたたき、縫い目に添って引き伸ばしておくとしわが少なくなる。(よれよれで干してあるのと違うのよね)
干す時間が遅くなったら….
(ああ余談が止まらない、これも今は必要ない)

一昨年、小学校のバカロレアの成果発表会では環境やジェンダー等素晴らしい発表に感動して帰ったものだ。

バカロレア、探究学習は素晴らしい成果をあげ、これからの社会で必要な力を身に付けるだろう。

だけど日常生活の基礎はどうなんだろうとなにかモヤモヤが、、

締めの言葉が見つからない

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