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僕たちが行く先について語ってみる#3

今の状況、今見ている景色、今思い描いている未来を、5年前の自分は全く想像できていませんでした。
これは、偶然?必然?いや、これは自然だな。と感じる今日この頃。

お金をどう定義するか

昨日まで2回に分けて書いた通り、私たちは「自然って大切だよね」と感じています。
そして、応援しあえる仲間も同じくらい大切だと感じています。
ただ、お金が介在する社会の中では、お金も大切な要素になってきます。
では、私たちは、お金についてどう考えているのか。

お金 = 清き1票
お金 = リレーのバトン
というと分かりやすいかもしれないです。私たちはそう考えています。
お金を頂いた時「みなさんの大切なお金を私たちは託された」と感じています。だからこそ、託されたお金は、次の良いことを起こす人へ託し繋いでいきたいと考えています。

つまり、京屋染物店や縁日を好きでいてくれている人たちは、私たちの創り出す商品やサービスに"いいね" "スキ" "応援してるよ"という投票の気持ちと共に、私たちにお金を渡してくれているわけです。

私たちも、生産者や職人に同じ気持ちでお金を託しています。

良いことだよねって言ってもらえるか

私たちが作っている商品の中にSAPPAKAMAさっぱかまという人気の道具があります。
SAPPAKAMAさっぱかまは東北で農作業や山仕事をする際に、昔から民衆が着用していた野良着です。東北に伝わる文化は、日本にしかないここだけのモノです。放っておけばなくなってしまうものでもあります。
私たちは、現代社会の中で放って置けば無くなるし、消滅してしまった後になって、日本のアイデンティティとして残しておくべきだったと後悔してしまいそうな大切なものをすくいあげたいと考えています。

このSAPPAKAMAさっぱかまを作る際に、私たちは職人たちや原材料の生産者の皆さんへ、投票する気持ちでお金を託しています。

原材料である一本刺子生地は、日本の織布工場、さらし工場で作られています。
日本製だから良いわけではなく、海外製でも良いと思っています。ただし、生地を作っている人たち(経営者も含めて)が、どういう思いで、どんな良いことに取り組んでいるかが大事だと思っています。

なぜ私たちが、この織布工場にお金を託しているかというと、刺子生地を作れる工場が少なくなっているからです。刺子生地は、柔道着や剣道着などにも使われていて、日本の伝統文化を象徴するような生地でもあります。この日本らしさが残る生地を作り続けられるような循環を作りたくて、私たちはこの織布工場に皆さんから託されたお金というバトンを渡しています。

織りあがった生地ののり抜き精錬せいれんをする工場にも私たちはお金を託しています。
なぜなら、このさらし工場では、蛍光剤を使わない処理をしてくれるからです。
蛍光剤は、白いワイシャツやブラウスに使う生地によく使われています。蛍光剤は白く見せるための塗料のようなものと言えば分かりやすいでしょうか。木綿は漂白しても真っ白にはならないのですが、白くないと黄ばんで見えてしまい、高級感や清潔感がなくなるということで、見た目の白さを追求して、青白く輝く白にするために蛍光剤を布に染み込ませているというイメージです。
ただ、この蛍光剤は、人体、自然環境には有害です。それが証拠に、検査基準が厳しい検査機関では、赤ちゃん用品に使う生地に蛍光剤が付着していただけで認証がおりないのです。
私たちは、蛍光剤不使用の取り組みに協力してくれる晒工場に、皆さんから託されたお金というバトンを渡しています。

このような考え方で、染料の選定をしたり、縫製工場や職人にもお金を託しています。

皆さんから託されたお金を良いことのために使える会社、人たちでありたいと考えています。

草木染めOEM始めました。皆さんに応援していただけると嬉しいです。


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