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0X1=LOVESONGに氷漬けにされた話

アイドルにハマるのは約20年ぶりのことで正直困惑しています。こんなに毎日が楽しかったんだ、という感じ。雷撃のような出会いからひと月が経ちようやく落ち着いてきたところで、忘備録を残しておこうと思います。有益な情報のない単なる推し語りです。


TOMORROW X TOGETHERの存在を知ったのは2021年8月上旬、つまり2ヶ月前のこと。ボムギュが暗がりで自撮りをしているツイートをふと見かけ、率直にお顔がとても好みだったのでいろいろと調べ始めた。最初にYouTubeで見たのはボムギュが空の写真を撮っている動画。『いつもよりテンションが高い』と書かれていたので「たまたま元気なのかな? 思いのほか声が低いな〜」という感想を抱きながら再生したのが、8月26日に公開されたアイドル登板。

「ボムギュくん、雰囲気がファーストインプレッションとまるで違うけど?!」そこからのめり込むまではあっという間だった。BLUE HOURの原曲より先に彼のモノマネを聴いてしまったのもこの頃。MOAの誕生日会で”腕相撲”というワードに突然興奮する姿には狂気すら感じた(そこに至るまでのエピソードを知った今では涙ぐましいけれど)。
LOSER=LOVERのMVに心を惹かれたもののK-POPに親しみがないために二の足を踏んだが、タワレコのポイントが溜まっていたのでFIGHT OR ESCAPEを注文し受け取ったのが9月7日。この時点ではボムギュ以外のメンバーの名前はおろかグループ名も正確に覚えておらず、TOMORROW X THANKSとか言っていた(すみません)。その状態でCDを再生したので歌声が素敵なのにどの声がどなたかまるでわからず、これはマズイと焦りライブ映像を探すことに。

私がMOAとなった決定的な契機は、ForceのFIRST TAKE。テヒョンの『君と未来を守りたいんだ』が心臓を鷲掴みにした瞬間は忘れられない。今まで出会った中で一番好きな歌声だ、もう離れられない。そう思いながら何度も再生するうちに5人それぞれの持ち味が骨に染み込んでいった(ヨンジュンが『数えてれば朝は来る』のあとに納得の笑みを浮かべる部分と、ボムギュの『最後だ』の力強さが特に好きです)。


そして9月12日、遂に0X1=LOVESONGのMVと出会ってしまった。


買ったアルバムはまださらっと一回程度しか聴けていなくて、0X1てどう読むんだ?と軽い気持ちで視聴したら体のど真ん中に穴が空いた。関節がちぎれそうなくらい全身を動かしてこの瞬間に全てを賭ける彼らの姿がじりじりと網膜に焼きついた。去年でも来年でもなく今しか表現しえない美しさが、五分間の映像に閉じ込めらていた。
私はZ世代ではないので割と冷静(?)に聴いたけれど、もし10年前にこの曲と出会ったらどうだろう。人生軽く変わったんじゃないだろうか。
ひたすらに明るいわけでも悲壮感に浸っているわけでもないこの曲が、彼らの多面的な魅力をそのまま伝えている。2番Aメロのボムギュパートで完全に氷の海へ沈められた。パートの振り分けがあまりに秀逸すぎる。
2021年、とんだ名曲が誕生した。この曲でTXTにハマった方、かなり多いのではないだろうか。


ところでテヒョン、歌がお上手すぎませんか? 彼の澄んだハイトーンを聴くと頭の中の空がぱっと晴れ渡ります。BLUE HOURの1分39秒、なんて最高のカットイン。そして低音も素晴らしい。Over And Over Againで1オクターブ下のメロディーを歌うところが大変に好きです。地声との印象が違うのも面白い。
しかし彼がこの境地に至るまでに大変な苦労があったことがインタビューなどから伺えました。とてもクレバーな彼がどうすれば目標に到達できるのかを常に考え抜いて積み重ねた歌だから、なおさら響くのかもしれない。CROWNのレコーディングとFIRST TAKEのイントロを聴き比べてテヒョンが日々進化していることを目の当たりにし、頭が下がる思いでした。

パフォーマンスはもちろんのこと、私は彼らの温かみに惹きつけられます。自己と厳しく対峙し互いを心から気にかけ、ときにぶつかり合いながら前へと進んでいく姿はいまや私の生活の原動力となっています。なによりK-POPアイドル=クールというステレオタイプを吹き飛ばしてくれたことに感謝を捧げます。情熱に任せて韓国語の勉強を始めることになろうとは予想もしていませんでした。


と・こ・ろ・で! 歌い分けに詳しい方に伺いたいのですが、 Can’t You See Me?の巻き上げるような歌声はすべてテヒョンのものですか?
たとえば1番のサビでテヒョンが『See Me?↑』と声を裏返す部分、2番のヒュニンの同じ箇所にはないですよね。1番のサビ入りはヒュニンですが背後に同じ声が入っているので、テヒョンの声を使っているのかな、と声質から判断したのですが。
この曲の日本語版で『聞こえる?君を探す声』の最後をすごく裏返しているのが大変、大変、ツボです。原語では『モクソリ〜』とスッと消えてしまうので思わぬ楽しみ方を見つけてしまいました。ライブ版では音源を重ねているからか生の声を堪能できないのが惜しい。レコーディング風景とかないのかな⁈

こういう話をいつまでもしていたい。いまのところMOA友がひとりもいないので気軽に話しかけていただけますと幸いです。ACT BOYはiPhoneが古くてリアタイできなかったので、週末のストリーミングを大いに楽しませていただきます。
ウプズの関係性ならびにテヒョンの歌が好きすぎる話はいずれまた。