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二十四節気の養生法【2023 秋分】

 9月23日から今年は10月7日(寒露の前日)までの2週間が「秋分」です。
暦便覧には「陰陽の中分となれば也」とあります。古来中国では、「龍は春分に天に昇り、秋分に淵に潜む」と言われ、天空で霖旱を司る龍も稔りの秋で仕事を終え、淵に潜んで来年の春を待ちます。
 厳しい残暑をもたらした不安定だった大気もこの頃にようやく落ち着きだし、「雷乃収声」になりますね。次候は「蟄虫坏戸」もう寒さを恐れて虫たちも土の中に姿を隠す頃ですが、この残暑でどうでしょうか。
 今年は、9/29が「中秋の名月」になりますね。この日が旧暦8月15日で、ちょうど秋の真ん中、故に中秋。秋とは、旧暦の7、8、9月の三ヶ月間、今年の新暦(今のカレンダー)でいうと8月23日が旧歴8月8日で立秋となり、11月10日(旧暦10月8日)が立冬になるのでその前日の11月9日までが秋ということになります。旧暦でみるとやはり季節感が合う気がしますね。
 唐の詩人白居易の詩から伝わった「雪月花」にも表されるように、月も季節の移ろいを感じる自然の美しさとして万葉の昔から愛でられてきました。
京都でも「渡月橋」や「観月橋」など月の名所があり、以前ご案内した桂離宮には月見台から池に映った月を眺めてお茶会をされたそうです。銀閣寺は金閣寺に比べると銀色ではありませんが、実は庭に敷かれた白砂の波形が月光を反射して本堂が銀色に輝くように造られているそうです。今でも大覚寺では広沢の池に船を浮かべてお月見をするイベントなど各地の神社やお寺で「観月の夕べ」が開催されます。
 この時期には、日本各地でお月見をとても大切にしてきました。
ぜひお子様と一緒にお月見団子をつくったり、菊花酒を嗜んだりして「十五夜」の満月を愛でながら秋の夜長を風流に過ごされてはいかがでしょう。

 ずいぶん日の暮れが早くなったように感じますが、今日が日中と夜間の時間がちょうど同じ、秋分と春分は陰陽調和がとれた状態ですね。
 陰陽調和は、『陰平陽秘、精神乃治。陰陽離決、精気乃絶。』(黄帝内経素問生気通天論篇第三)と書かれ、「陰が平和で陽が緻密であれば精神も治まっている。陰陽が分離すれば精気が絶える。」とされカラダや健康にとってとても大切な状態です。
 中医学では、カラダの状態を「寒熱、虚実、表裏、陰陽」に分けてそれぞれバランスがとれている状態を「健康」と考えます。寒熱は冷えすぎたり熱がこもるとバランスが崩れて病気になります。虚実は、気・血・水・熱という生命エネルギーが虚(不足)や実(流れが滞る)になると体調が崩れ、表裏とは体表と内奥のバランスが乱れても病気になると考えます。そして総合的に陰陽のどちらにバランスを崩しているかを診て、そのバランスの崩れを漢方薬、鍼灸、推拿、薬膳、気功で陰平陽秘の状態に戻すのが伝統中医学です。陰にも陽にも偏らないことがとても大切なのです。

陰陽調和が大切

今月の癒しの庭園 「枳殻邸渉成園」

 今回は、京都駅からすぐ近、徒歩10分ほどのところにある「枳殻邸渉成園」をご案内します。ここは東本願寺の飛び地境内で、京都駅からも非常に近いこともあり私も何度も訪れたことがありますが、今回は是非この庭園をご案内したいと思います。1602年に三代将軍徳川家光により寄進され、宣如上人の隠居所としての「帰去来辞」の一節「園日渉而以成趣(園、日に渉って以って趣を成す)から「渉成園」と名付けらたそうです。また、周囲に枳殻(からたち)を生垣として植えられたことから枳殻邸とも称されます。
 庭園は池泉回遊式庭園で、石川丈山の作庭と伝わっています。
京都駅から徒歩10分という近さにあるにもかかわらず、約1万600坪という広大なの敷地に大小二つの池といろいろな茶室や書院などの建物があり、見応え満点です。1827年に渉成園を訪れた頼山陽は「渉成園記」の中で園内の建物や風景を「十三景」としてその風雅を讃えています。

枳殻邸 渉成園

 門を入り拝観受付をするとすぐ目の前に大きなイチョウの木が聳えます。この日はまだまだ残暑が厳しい時だったので青々としていますが、紅葉するととても鮮やかな黄色に変身するでしょうね。そして正面には高石垣があり石垣に沿って風情のある通路を進み園内に入ります。

 園の門をくぐるとすぐ目の前に小さな池(と言っても結構な大きさ)と臨池亭と名付けられた書院があり奥の滴翠軒とつながっています。池を眺めながらお茶会などをされたのでしょうかね。

 臨池亭から進むと小川が流れ、心地良い水の流れる音を聞きながら5月~6月ごろにはツツジや菖蒲の花が綺麗に咲いている姿が目に浮かびます。
青紅葉の先には侵雪橋が望めます。

 右側に傍花閣と名付けられた楼門風の建物があり、その周りには桜並木が広がり、毎年三月下旬には一番桜のシュゼンジカンサクラが咲き、園に春の訪れを告げるそうです。さまざまな種類の桜の木があり、春は一ヶ月近く桜を楽しめるようです。
さらに通路を進むと代笠席という煎茶のお茶室があり、その前には茶畑が設えられています。

 代笠席から傍花閣の前を通り、今度は丹楓渓というカエデの並木を通り大きな印月池にかかる回掉廊という柿葺の屋根を持つ橋に向かいます


回掉廊

 回掉廊からは、大きな百日紅が満開で池面に花びらが無数に落ちて池をピンクに染めています。もうススキの穂が風に揺られて秋の気配を漂わせています。

 橋の反対側を眺めると、紫藤岸と名付けられた藤棚があり4月からGWごろには満開になるでしょうね。

 回掉廊卯を渡ると、北大島と呼ばれる島につきます。島の小高いところに縮遠亭と呼ばれる抹茶席の茶室があり、その昔はここから東山三十六峰の阿弥陀ヶ峰の遠景が縮図のように見晴らせたそうでその名がつけられたそうです。

 北大島から侵雪橋と名付けられた橋を渡ります。頼山陽は、雪の積もった橋を玉龍に例えて表現したそうです。本当に間近に京都タワーが見え、印月池にも京都タワーが映ります。

 侵雪橋の橋の上から見た風景。右端の屋根だけ見える建物は、中国崑崙山脈の頂部にあり仙人が住むと言われる閬風という山の名前から閬風亭と名付けられたそうで、石川丈山直筆の扁額が掲げられてあり、続く嘉楽と呼ばれる一室は明治天皇が来られた際に休息所として使われたそうです。
閬風亭から池の端まで芝生が広がり、室内からは池の向こうに東山連峰が望め雄大な風景が広がっていたでしょうね。

 池の対岸には、ススキの穂が風に揺れています。もう少しすると穂も開き、秋の風情になってきます。

 池の周りやお庭にはたくさんの木や草花が植えられ、良く手入れされています。ミソハギが可憐に咲き、残暑厳しい中に秋を感じさせます。

 ちょうど見ごろの満開の野萱草(ノカンゾウ)。朝咲いて夜にしぼむ一日花で、つぼみは乾燥させて薬膳料理に使われる金針菜(キンシンサイ)になります。別名を憂いを忘れさせてくれる「忘憂草」とも言い、薬膳では不眠やうつの改善によく使われます。ほかにほてりやむくみの改善や利尿効果もあるとされ、乾燥した金針菜を水で戻してお料理やスープ、味噌汁、炒め物やお鍋などさまざまな料理に使われます。

野萱草も満開

 変える通路には、紫の実が美しいムラサキシキブも実をつけています。
色づき始めた桜の葉も秋の訪れを告げています。あちこちに秋の気配が漂ってきましたね。

 渉成園は、一年を通してさまざまな花やお庭の風景を楽しめます。これから秋が深まると、メタセコイアやイチョウ、モミジ、カエデとますます紅葉を楽しむことも出来、木の実や落ち葉など秋を満喫出来ます。
また秋の花としてホトトギスやヤブラン、キンモクセイなどもこれからだそうで、庭師の方が一生懸命お手入れをされています。
 皆さまもぜひ、秋を感じに身近な公園に出かけてくださいね。日ごろのストレスや疲れが癒されますよ。

秋分の養生法

読書の秋より食欲の秋!?

 秋の4番目の節気。9月23日から10月7日(寒露の前日)までの2週間が「秋分」です。
 秋分の日は、日本ではお彼岸の中日。お彼岸と言えば、やっぱり「おはぎ」。夏越の祓いの時も書きましたが、今日もどこのおはぎをいただきましょかねぇ…と思いながら、お昼ご飯を食べに出たついでに虎屋さんのおはぎをいただくことにしました。おはぎを買おうとしているとケースに新しく並べられたのが右端の「栗粉餅」、美味しそうなので思わず「これも!」と叫んでしまいましたが、これが絶品に美味しい!是非ご賞味あれ!
ご先祖様に感謝!!

秋は、夏の疲れを癒し、冬に備えてカラダを調える時

陰陽失調を早く調えよう

 今年は、統計を開始した1898年以降の126年間で最も高い夏の気温だったそうです。残暑もまだまだ続いており「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる彼岸の入りの今月20日でも、真夏日と言われる30℃を超えるところが日本各地であり、暑さに加えて南からの湿った温風で湿度も高く非常に寝苦しいですね。大気も不安定で、日本各地で短期的集中豪雨に見舞われるところが多く、夏と秋のせめぎあいが続いています。
 まだまだ温燥と呼ばれる残暑が続き、体調を崩している人も多いですね。
前回にも書きましたが、秋は「陽極まり陰に転ずる」夏陽から冬陰への大きな転換点、変化の時期です。
なので、秋は、出来るだけ早く夏の疲れを癒し、体調を整えて冬への備えをしておく季節です。特に、自律神経の乱れや不眠、ストレス、お腹の調子を乱している人は早く体調を復調しておかないと寒くなってくるとますます体調を壊します。

秋は夏の疲れを癒し冬への備えをする季節

夏の疲れで起こる陰陽失調…脾胃失調

 前回は、自律神経の乱れについてお話ししましたが、今回は脾胃の調子を崩している陰陽失調について。
夏にどうしても冷たい物の飲み過ぎや食べ過ぎ、またお造りなど生の魚やサラダ、果物など生の物の摂り過ぎで脾胃を失調している人が多いです。
逆に、夏バテしないためにエネルギーを補わないと!といって、焼肉やカツ丼、背脂びっしりのラーメンなどこってり系の食事が多い人や汗をかかなくっちゃと激辛スパイスたっぷりの刺激物を摂り過ぎの人も、胃に負担がかかり陰陽失調しています。おまけに生ビールや炭酸をグビグビなんて言うのはますます脾胃を傷めてしまっています。

気になる方は脾胃失調かも

夏の疲れで傷んだ脾

 秋は、夏の疲れを早く癒して、来る厳しい冬を乗り越えられるようにカラダを調える季節です。特に高温多湿な日本で、冷たい物を飲みすぎ食べ過ぎたりして飲食の不摂生が続いた人は、かなり脾胃を傷めています。
 来たる寒くて厳しい冬を健やかに過ごすためには、早く夏の疲れを癒して脾の働きを回復させることが本当に大切です。
 「人以胃気勺本、五臓六腑皆稟気於胃」(黄帝内経素問玉機真蔵論篇)と書かれ、人は胃気をもって根本となす、五臓六腑はすべてその稟気を胃に求めるとあります。
私たちの生命活動は、すべて胃気を中心に営まれているのです。胃を含めた脾は、「気血生化の源」と言い、いわば気血製造機のようなもの。機械がオンボロになり性能が悪くなると、良い製品がつくれないのと同じように、良い気血がたっぷり作れなくなり、気血両虚になりカラダを養えなくなります。
 胃はカラダの中心であり、また中央にあるので中焦と言い、そして胃気を中気と言います。脾胃が弱り働きが低下すると昇清作用も低下し、気をカラダ上部に持ち上げられなくなり、脾気下陥・中気下陥という証になり、
よく処方される補中益気湯はこの中気下陥を治療する漢方薬で、中気(胃気)を補い下陥した陽気を持ち上げる漢方薬です。

脾胃を調える経絡

脾を補い健やかな働きを取り戻す

 傷んだ脾胃の状態により復調させる方法は異なります。虚証と実証や寒熱など自分の脾胃の状態に合わせて調整することが大切です。

■脾胃虚寒証

脾気虚、脾陽虚(虚証)
 冷たい物や生ものを飲みすぎ食べ過ぎ、ストレスや思慮過多(思い悩み、思い詰め)、過労などや腎陽虚により温煦作用が低下し、虚寒など冷えの症状が現れたり、運化機能が失われて消化不良や水液が巡らず滞り、食欲不振、泥状便、倦怠感、手足の冷え、腹部隠痛、下痢、むくみなどが起こります。

脾気下陥、中気下陥(虚証)
 脾気虚がさらに悪化したり、産後や過労が続くと体内の陽気を上部に持ち上げられなくなりどんどん下に下がります。そして胃下垂などの内臓下垂や子宮下垂、子宮脱、肉のたるみ、やる気が出ない、全身倦怠、船酔いのようなめまいなどの症状が起こります。

脾不統血(虚証)
 過労やストレス過多、気鬱、暴飲暴食などにより、脾の統血作用が低下すると、血脈から血が漏れ鼻血や喀血、月経血過多、皮下出血など出血が起こります。

脾陰虚・胃陰虚(虚証)
 脂っこい物の食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、イライラ、怒りっぽい、ストレス過剰などにより陰液が不足し陰虚(熱を冷ます力が弱くなる)になると、食欲不振、腹部膨満、過敏性大腸炎、潰瘍性大腸炎、消痩、胃痛などが起こります。胃陰虚になると口渇、口臭、ゲップ、胸の痞え、吐き気、逆流性食道炎などが起こりやすくなります。

■脾胃実熱証

寒湿困脾(実寒証)
 冷たい物の飲みすぎ食べ過ぎや雨に濡れたり、髪を乾かさずに濡れたままでいたりして寒邪が侵入してカラダが冷えることで、お腹が冷えて脾に湿が溜まり冷えて胃痛や下痢、食欲不振、嘔吐、つかえ、むくみなどが起こりやすくなります。

脾胃湿熱(実熱証)
 
こちらも暴飲暴食や脂っこい物の過食、甘い物の過剰摂取により、胃に湿邪が停滞し、それが長期になるとその湿に熱がこもって水液代謝が悪化し、むくみや痒い、腹部の痞え、食欲減退、吐き気、泥状便、口の中が酸っぱいや苦いなどなどが起こりやすくなります。

胃寒証(寒実証)
 寒邪の侵入で胃が冷えたり、虚弱体質で胃を温煦できなかったり、生モノや冷たい物の過食で手足の冷えや急性胃炎、吐き気などが起こります。 

胃熱証(熱実証)
 辛い物や刺激物の過食や気の巡りが滞って火が起こり、胃熱がさらに亢盛して、口渇、呑酸、吐き気や嘔吐、歯肉の腫れや歯槽膿漏、化膿、胃の灼熱感、胸やけ、口臭、便秘などがひどくなります。

食滞胃脘(実証)
 これも暴飲暴食、消化の悪い物の過食、不衛生な物の過食により胃が食滞し吐き気や嘔吐、ゲップ、胃の脹痛、膨満感、食欲不振、泥状便、便秘、下痢、異常な発汗などが現れます。

 その証も、暴飲暴食や冷たい物や生ものの過飲食、過労、ストレスなどが原因ですが、その人のその時の身体の状態によって、それぞれ証が異なり症状が現れるパターンも異なります。自分の身体や症状を良く観察して、寒熱虚実を見極め、その証に合った改善策が必要です。

疲れた脾胃を調えるツボ

 脾胃の疲れや不調を取るツボは、背中の膀胱経にある脾兪、胃兪、お腹側のみぞおちとおへそのちょうど真ん中の中脘、おへその両横にある天枢、おへその下の気海、関元(丹田)、そして脚にある足三里、陰陵泉、豊隆、三陰交などがオススメです。心地良い強さで揉んで刺激をしたり、お灸やカイロで温めたりすると気血が巡り楽になります。(熱証の場合は、温めたり長風呂に入ると余計しんどくなる場合は、あまり温めない方が良いです。)

夏の疲れを取り脾胃を調える食養生

 夏で疲れた脾胃の働きを早く調えるためには、何も食べないのは逆効果です。また気血を補わないと!と思って無理に食べるのも良くありません。
食べられる範囲で良いので、温かく柔らかく消化しやすいように調理をして、腹八分目食べる方が早く脾胃が回復します。
 車や機械が故障したときには、傷んだ部分を取り出して部品交換したり、傷んだところを修理しますが、脾胃を自分で取り出して修理することは出来ません。そんな時にスパナやドライバーやペンチになってくれるのが、穀物類や豆類や芋類などです。

 薬膳で、脾胃のメンテにオススメの食材は、性味が平性や温性で甘味、帰経が脾胃の食材ですが、穀物類や豆類、芋類はほとんど平・温性、甘味、帰経が脾胃の物が多いです。やま芋やさつまいも、蓮の実などを入れたお粥や胃熱がある場合は緑豆粥や小豆粥は余分な熱を冷ましてくれます。
 食欲がない時は、ムリして食べなくても良いので、脾胃をメンテナンスしてくれる薬膳粥や薬膳スープがオススメです。何も食べないよりもずっと早く脾胃を回復してくれます。
 特に、「脾の果」とか「女性の宝果」と呼ばれるなつめと肝腎を補う枸杞の実、心血を補う竜眼を一緒に炊いた「なつめ薬膳茶」は命のスープとも言われ、傷んだ脾胃を早く元気にしてくれます。煮出すのが面倒と言う人もいますが、とても効果があるので本当におすすめです。
 台湾などでは、各家庭でお母さんが毎朝我が家オリジナルのレシピでこの「なつめ茶」を煮出して家族に飲ませて送り出す習慣があるそうです。
このなつめ薬膳茶のお陰でみんな今日も一日元気で頑張れます!

 これから、運動会や遠足など学校の行事が多くなりますがそんな時や大切な受験の前日は、元気をつけないと!とか試験に勝つ!などと言って好物の焼肉やカツ丼などを食べさせたりしますが、薬膳的には逆効果です。
前日は消化の良いお粥などを早めに食べて寝て、当日はあったかいご飯と、芋や豆などを柔らかく炊いたりお豆腐などを入れたお味噌汁などで送り出す方が本当に元気で頑張れますよ。また、前日、飲み会や焼肉で宴会だったお父さんも、翌朝は二日酔いやお腹が重くて食欲が無くても、薬膳粥やお味噌汁を食べて行った方が元気に復活して、お昼ご飯の食欲も湧いてきます。

夏の疲れを癒す食材

脾を健やかにする食材
 脾を健やかにする食材は、穀物類やイモ類、マメ類など。カラダの寒熱を見極めて寒涼性か温熱性を使い分け平性と合わせて摂ります。穀物類やイモ類、マメ類など主食として年中食べるような食材は、カラダを温めも冷やしもしない平性のものが多く、それらを主食としておかずで寒熱を使い分けます。
 いずれにしても煮込んだりして柔らかく温かく調理をした方が、脾を健やかにし消化・吸収を扶けてくれます。
 いつまでも生冷食を食べたり飲んだりしないようにし、こってりしたものなど消化しにくい食事は少しずつ減らし、脾をメンテナンスして早く立て直すことが大切です。

京都伝統中医学研究所の"秋分”におすすめの薬膳茶&薬膳食材"

1.脾を健やかにし余分な湿を摂る薬膳茶&食材

 水の巡りを調え湿を取り除く薬膳茶の水巡茶やそろそろダイエット茶、なつめ薬膳茶など。
オススメの薬膳食材は、なつめ、蓮の実、緑豆、はと麦、白きくらげなど。
穀物類、イモ類、マメ類は脾をメンテナンスしてくれる食材です。これらの食材を煮物などで出来るだけ柔らかく温かく調理して消化吸収を促進することが脾の疲れを癒します。

2.脾を健やかにする「なつめ薬膳茶」

 「脾の果」とか「女性の宝果」と言われるなつめと、肝・腎・肺を補う枸杞の実、そして心血を補う竜眼の三種の果実を煮出して作る命のスープ「なつめ薬膳茶」。まとめてたくさん煮出して冷蔵庫で保存し、朝温め直して飲んでいくだけで一日元気いっぱい。2~3ヶ月も飲み続けると、「そう言えば…、ツラかったアレがなんかマシ」とか、「なんとなく肌や髪が調子良い!」なんて気づくことも。煮出すのがちょっと面倒ですが、ご褒美がいっぱいなので頑張ってみよう!

3.菊花酒で秋の夜長を楽しもう!

 9月9日は「重陽の節句」でしたが、台湾や中国、ベトナムなど中華圏では旧暦で行われるので今年は10/23になり、まだずいぶん先です。また旧暦8/15は「中秋の名月」(今年は9/23)で、自分でつくった菊酒やお子さまと一緒にお月見団子をつくって月を愛でましょう!
菊花酒や菊花にオススメ、オーガニック胎菊花

菊花は性味は【微寒/甘・苦】、帰経は【肺・肝
効能は、解表(疏風泄熱、清熱瀉肺、通肺気、止咳逆)、清熱(清熱解毒、解毒消腫、清熱瀉火)、補虚(養肝明目、清利頭目、煩風)、燥湿(除湿痹)、活血(利血脈、理血気)、その他(解酒毒、清肝、安腸胃、通利腸胃、軽身、耐老延年)などたくさんの効能があります。
つまり、余分な肺熱を取り頭痛や咳、鼻詰まりを軽減し、熱毒による皮膚病や肌荒れの改善、肝腎不足による頭痛、めまい、難聴、高血圧、眼底出血、視力低下、目の充血、脹痛、腰痛などに効果があります。 
 実際にそんな症状がある方は、お酒にしないでそのまま菊花茶として飲んでください。オススメは菊花は肝に効果がありますが、さらに腎を補うために枸杞の実も一緒に入れて枸菊茶として飲むのがオススメです。
 微寒なので冷え症がひどい方は控えるのがオススメですが、菊花は春から秋まで体調を整えるのにとてもオススメの薬膳食材です。

 中医学や薬膳の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。

薬膳茶や薬膳食材などの商品は下記各ショップでお買い求めいただけます。

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次回は、10月8日「寒露」ですね。
秋も深まり、だいぶ涼しくなって過ごしやすくなってきているでしょうか?
夕暮れも早くなり、秋の気配が漂ってきましたね。


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