元気をもらえました！

話題の『君たちはどう生きるか』を
観てきましたのでネタバレありの感想を
書いていきます！

ネタバレなしは前日に書いてますので
観るのを迷ってる方はそちらを参考に
してみて下さい。

◯宮崎駿監督はまた作りそう

今回は引退宣言もなし。
歳も歳だしもう宣言するまでもなく
最期かな…と思ってましたが、
映画を観てみて
「こりゃあ、次回作も作る気だな」
と思いました。

今回の映画は宮崎駿監督の生い立ちが
ベースとなってます。疎開体験や
戦闘機の風防を作っている実家など
そこら辺が重なりますね。
（ただ、お母さんは空襲で亡くなってません）

主人公のマヒトは幼い頃の宮崎駿であり、
新しく生まれ変わる宮崎駿であると
思えます。

逆に大叔父は今現在の宮崎駿、
これから捨て去る宮崎駿監督の実績
とも読み取れました。

大叔父が13個の石をマヒトに託して
これから石を積み上げるんだ、
と言ったシーンが象徴的でした。

13個の石は宮崎駿監督の過去作品が
13作品であることを考えると、
過去の宮崎作品の象徴です。

この石を積み上げることを拒否して
現実世界に戻ることを選んだマヒトは
過去の作品に決別して新たな自分を
作る、という強い意志を感じました。

過去の偉大な自分を捨て去り、
新たな自分に生まれ変わる再生の
物語であるわけです。

80を過ぎてまだ再生しようという
その気概にとても心打たれました。

そういうわけでとても元気が
もらえる良い映画でした！

◯ジブリオマージュ満載、相変わらず食べ物が美味そう

今回も食べ物の美味そうさは健在で、
とくにヒミのイチゴジャムトーストと
キリコの謎のシチューはメチャクチャ
美味そうでしたね。

というわけでヘッダーも
イチゴジャムトーストです😄

ジブリの作品だから当たり前なんですが
オマージュ感というか既視感のある
シーンが多かったです。

・ジブリ走り
・ジブリ抱きつき
・ジブリジャンプ

みたいな基本的なシーンはもちろん、
ここはあの作品でも観たような…
みたいなシーンがたくさんあり
楽しめました。

僕はそこら辺全く疎いですが、
本気で考察する人がまとめてくれたら
100シーンくらいはあるかなー
と思いました。

◯自傷行為は色々と思うところあり

ちょっと謎だったのは、
マヒトが疎開先の学校の生徒と
ケンカした後にさらに石で自らを
傷つけたシーンです。

場所も急所のこめかみで
血もメチャクチャ出ており、
その絆創膏姿で最後まで行くので
この作品ではとくに意味が
あるシーンであります。

自分で傷をつけたというのは
マヒトの性格や求められてる生き様
からすると正反対の行為です。

それでも傷をつけたというのは
かなり意味があるなと思いました。

もっと思うと、宮崎駿監督自身が
かつて自分がこれに似た行為を、
してしまった後悔なども含まれて
いるのかなと思いました。

誰にでもこういう過去の過ちは
あるものです。その象徴として
この自傷行為はあると思います。

過去の自分の体験と作品の
テーマとしての「過去の過ち」
がマヒトの自傷行為にこめられてる
と思いますね。

…こんな感じで１シーンでも考え出すと
考察が捗るのでとんでもないことに
なりますねw

◯色々考え出すと謎だらけ

大筋はこういう話ですが、
時間の概念がどうなっているのかとか
異世界の設定がどうなっているのか
ペリカンの意味は？
インコの意味は？
大王の役割は？
など考え出すとキリがないところが
たくさんありますが、今回はこの辺で。

個人的には大筋と各シーンが面白かったら
辻褄は割とどうでもいい、と思うタイプ
なのでそこら辺の考察は他の人に任せたい
と思います。

ジブリの映画の中でもまた観たいなと
思える良い作品でした。スルメよりの
作品かなと思います。

では、今日も「今」を大事にしていきましょう！