【備忘録】大学で合理的配慮を受けるまで(前編)

まずは僕の環境についてご報告させていただきます。

 九州地方の国立大学の大学院生1年です。
 聴覚とAPD(聴覚情報処理障害)について研究をしています。
 性別は男、所属は理系です。

初めに思い立ったところから受けられるようになるまでを書いていきます。
これから合理的配慮を受けられる方のお役に立てればと思います。

目的として、
 ①研究として、自分をモデルケースにして調査を行う
 ②当事者の方の参考になればという気持ち
 ③資格試験や種々のテストで合理的配慮を受けられたら
という感じです。

day0.大学窓口

僕の所属する大学(K大学と以下では略します)はキャンパスが複数あり、大学病院があります。
最終的には大学病院に行くことになるのですが、その窓口として最初は各キャンパスにある健康相談室にいきました。
学校によって色々表記の違いはあると思いますが、保健室みたいな感じでしょうか。
そこで、上記の目的を伝えました。

もちろんここでは対応不可能とのことで、然るべき大学内部組織を紹介されました。
健康相談室でも報告をしておくとのことでした。
一応これが4月の中旬です。

僕の大学では「健康支援センターコーディネート室」が管轄でした。
4月下旬にメールをして、電話面談を行うこととなりました。
日程調整を行って、5/10におよそ15分間の電話面談を行いました。
ここでは同様に目的と、実生活での困難についてお話させて頂きました。
最終的な目論見として、APDの診断を実際に受けてみたいということも言った気がします。
ここからどのように対応していくかについて、コーディネート室から調査を行い再度電話面談をすることとなりました。

次の面談が5/27にzoomで面談を行いました。
そこで大学内の特殊教育分野の研究者とコーディネート室の方の3者で、合理的配慮について、自分の研究について、APDの診断について、障害の診断を受けることの不利益の可能性について話しました。
APDは現在のところ、大学病院と市中病院合わせて近隣に診断可能な医療機関は見つからなかったとのことでした。
差し当たって発達障害として診察を受けようということになりました。
あとはオープン就労やクローズ就労だったり、障害者差別、雇用制度などの不利益を被る可能性について話しました。

というわけで所属大学の大学病院に行くことになり、コーディネート室の方から紹介という形で連絡をしていただく運びとなりました。
ここまでおよそ2ヶ月です。

day1.大学病院へ

あれから大学病院の精神科から電話が来て、初回診察の日程を調整しました。
そして7/28に行くことになりました。
また、保護者に来てもらうか通知表などの資料があれば持参するようにということでした。
ちなみにおよそ2ヶ月後ということでしたがもともとコーディネート室からも、精神科の予約が多いらしくzoom面談の時には言われていました。

ということでK大学病院に行きました。
初診という事で、初診の人用の窓口で手続きを行いました。
ここでは紹介状はあるか、主訴は何かということを聞かれました。
K大学の所属の学生で、コーディネート室から紹介を受けて伺いました、5月ごろにこちらから電話をいただいて日付を決定しました、みたいなことを言いました。
そしたら、「じゃあ紹介状はあるんですね?」「僕個人が所持しているわけではなく、先程のような手続きで伺いました」「じゃあ紹介状はないんですか?」ということが延々と続いてこれには辟易してしまいました。

そこから総合受付でおよそ15分→精神科窓口で1時間程度の待ちを経て診察の開始です。
ここまで1時間半くらい経って割とグロッキーな状態でした。
精神科待合では、発達障害かな?と思われる男の子など3組くらいの方がいました。

診断はおよそ1時間程度でした。
個室には男性、女性の医師が一人ずついて発達過程についての問診がありました。
個室は教室の1/4くらいの広さで、プライバシーは守られそうな感じでしょうか。
僕は両親が遠方に住んでおり、度重なる引っ越しで資料がないので僕が医師からの質問に応答するような形でした。

僕は引っ越しが多かったため、それを説明するのにそこそこ時間を要しました。
あとは小中学校の成績、交友関係、現在の問題などなどを聞かれました。

一連の話が終わったら次の診断ということで9/6ということになりました。

後編へ

思いのほか長くなったのでとりあえずここで前編を終えます。
次回は知能検査などについてお伝えしようと思います。
あと公開時点ではまだ検査通院は続いているので、終わったら後編を後悔します。

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