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退院後の事について

赤ちゃんについて

体温:

赤ちゃんの平熱は36.5~37.5です。
37.5℃以上の熱が続いてぐったりしている、おっぱいを飲まない嘔吐や下痢をしているときは小児科受診をお勧めします。

着せすぎたり、お部屋が暑かったりはしませんか?
赤ちゃんは、お熱の調節がまだ苦手なので涼しい環境を整えましょう
脱水でも発熱しますので、母乳orミルクをしっかり飲ませてください


嘔吐:

お口から少し吐いている場合は心配ありません。
繰り返し嘔吐し、ぐったりしている、いつもと吐き方が違う。
吐いたものに血が混じっているというときは受診をしてください。

うんち:

今は緑のウンチや黄色いウンチが出ます。
白色や赤色や黒色のうんちが出るときは、そのオムツをもって小児科受診してください。
3日以上うんちが出ないときは次のことを試してみてください。

*「の」の字マッサージ:赤ちゃんのお腹を時計回りに丸くマッサージしてあげましょう。
日頃からお風呂の時に行っているといいですよ。
*綿棒浣腸:綿棒の綿の部分にオイルを染み込ませ滑りを良くしてから赤ちゃんの肛門に綿の部分を全部入れます。肛門の周囲を丸く綿棒で刺激してあげましょう。

おしっこ:

1日6回以上出ていれば心配ありません。
6回/日以下で、元気がないときは脱水の可能性があります。
しっかりおっぱいを飲ませるか、小児科受診をしてください。

皮膚:

湿疹がひろがったり、ジクジクしていているとき、発熱を伴うときは小児科受診をお勧めします。

お臍:

へその緒が取れた後も中に根っこが残っているときや出血が続くとき、膿がでるときはまずはご相談ください。

くしゃみ:

赤ちゃんはよく、くしゃみをしますが心配はいりません。
鼻毛がないためにほこりなどが入りやすいために起こります。

げっぷ:

お乳といっしょに飲み込んだ空気です。
5~10分背中をさすってもげっぷがでらず、そのまま寝かせる場合は、
嘔吐による誤飲防止のために赤ちゃんを横に向けて寝かせてください。

☆ビタミンKについて

ビタミンKは出血を止めるために必要な物質をつくるために必要なビタミンです。
このビタミンが足りないと出血傾向になりやすくなります。
ビタミンKは腸内で合成されるのですが、生まれたばかりの新生児は腸が未熟なためビタミンKを合成することができません。また、母乳中のビタミンKの含有量も少ないため「新生児または乳児ビタミンK欠乏性出血症」を引き起こしやすくなります。
 
症状は生後1週間前後に黒い便が出る消化管出血や、生後2~3週間してから起こる激しい嘔吐やひきつけ、痙攣や意識障害を伴う頭蓋内出血などです。
現在は全国的にビタミンK2シロップの予防的内服が行われており、非常にまれな病気になってきています。

《飲ませ方》
退院後は、ご家庭で1週間ごとに曜日を決めて、1包ずつ飲ませてください。

1包を10ml程度のお白湯に混ぜて、哺乳瓶で授乳前に飲ませてください。




※子どもの急な病気で困ったら!#8000

休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、受診したほうがよいのかなど迷ったとき#8000(全国同一)へ電話すると小児科医・看護師から適切な対処の仕方や受診する病院のアドバイスが受けられます。19時~翌朝7時まで、365日対応
何かあってからではなく事前にかかりつけにする小児科を探しておきましょう。



Webサイト「こどもの救急」http://kodomo-qq.jp/
日本小児学会が生後1ヶ月~6歳までのお子さんを対象に、夜間や休日など診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供しているサイトです。ぜひ参考にしてみてください。



≪夜間・休日に小児救急を実施している医療機関≫
※情報は随時変更になることもありますので直接機関にお尋ねください


ママの体の変化

悪露:約1ヶ月続きますが、赤色→褐色→黄色→白色と変化し、量も徐々に減ってきます。
子宮:1ヶ月をかけて元に戻ります。1ヶ月健診までは赤ちゃんと一緒に寝起きを共にしましょう。
1ヶ月間は入浴も性生活も禁止です。シャワ-浴となります。
         
※以下の症状が見られたら、まずお電話でご相談ください。
おっぱいが赤くなっていたり、しこりや痛みがある。熱が出る前に早めに対処が必要です!
発熱・悪寒・疼痛・悪露が臭い・血の塊が出る・悪露の量が急に増える
排尿トラブル・お腹が痛い・めまい・頭痛・むくみ等、体調が優れないとき。


ファミリープラン

出産が終わったばかりで、考えられないかもしれませんが、次の妊娠の計画を考えることは、とても大切です。考えずに性生活をした結果、予定していない妊娠をするかもしれません。
生理は、産後1ヶ月で再開する方から、1年以上経過しても生理が再開しない方もいます。
結果、いつ生理が再開するか不明な状態です。生理の前には必ず排卵があります。
いつ生理が再開するかわからないので生理の再開前に性生活があれば、妊娠する可能性があります。
避妊は、生理が再開してからではなく、産後1ヶ月後の性生活から必要です。(ただし悪露が出てる間は、性生活は控えてください)
産後6ヶ月くらいはホルモンの影響により膣分泌物の減少し、性交時に痛みを感じることもあります。
少しの期間、潤滑ゼリーなどを使用されるのもひとつの方法です。


《避妊方法のご紹介》( )内は避妊率

  • コンドーム(86~97%):最初の膣内挿入からの装着が必要です。

  • ピル(経口避妊薬): 産婦人科医の処方 ¥3000~5000/月(施設により異なります)(95~99.9%) 採血にて肝機能のチェック(2回/年)

  • 乳がん・子宮がんのチェック(1回/年)をお薦めします。

  • IUD(子宮内リング): 産婦人科医で処置 ¥50.000前後(施設により異なります)(96~99%)   2年間有効です。
    (避妊効果を高めるためにコンドームの併用をお勧めします)

  • 基礎体温法(25%):ホルモンバランスが整っていないため、正確さに欠けます。

  • 不妊手術:男性のパイプカット・女性の卵管結紮があります。
    永久的に妊娠できません。

注)膣外射精は、避妊には該当しません。


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