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二百十日は雨風まつり、利口になった

小6の9月の日曜日、母に「きょう二百十日があるから行ってこい。大人の後ろについて歩くだけでいい」と言われる。集合場所の家に行くと、庭のあちこちに20人ほど集まっていた。

年長の老人が「農道を歩いて、たまには大人の真似をしていればいいから」と、たった一人の小学生を歓迎した。太鼓をたたく人、旗を持って歩く人、「二百十日の……」と唱える人々。

二百十日について長老に聞く。「立春から数えて 210日ごろに行っている。この時期は台風などが多くなるとされ、被害が少なくて済むよう祈り農作物の豊作を願う行事なんだ」という。

先日、遠野テレビが「雨風まつり」を紹介。母が言っていた二百十日は、正しくは雨風まつり。「二百十日の……」は「二百十日の雨風まつりよ」。この年になり一つ利口になりました。

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