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メキシコ監督学校の初日

2年前の初めて監督学校に行ったときの授業の様子です⚽


昨日初めて監督学校の講義へ行ってきましたので、今回はその講義内容をご紹介します。
監督学校の最初のクラスであるModulo1では12〜15歳の年代が対象になります。
1.Psicologìa del Deportiva スポーツ心理学
1限目は心理学で、4つのテーマが掲示されました。
・テーマ
①思春期のメンタル面の発達
②監督としての人格形成
③父兄との協力
④練習におけるメンタル形成
テーマが出たあとに4つのグループに分かれてディスカッションをしました。
私も日本でB級までは持っているのですが、日本とは違い、ほとんどの参加者が初対面にもかかわらず、すぐに意見をぶつけ合っていました。ただ、各々から意見が出すぎてどれが答えになったのか覚えていません笑
ディスカッション後は講師が採点方法や配分について説明し、1時間半の講義が終了しました。


2.Teorìa y Metodologìa 理論とメソッド
この講義ではケレタロという1部リーグのクラブからU-15のフィジカルコーチが講師として来ていました。
・テーマ
①技術の運動神経の習得
②トレーニング
③意識する段階
④フィジカルの能力
⑤トレーニングのコンセプト
⑥個々の発達の違い
このテーマが発表されたあとは講師の方が一方的に話して終わったのですが、その中で講師が繰り返し
「コーチは本を読むだけではダメだ、ピッチで指導を繰り返さないと指導は上手くならない」
と言っていたのが記憶に残っています。
ピッチでの講義は2週間後からになります。


3.Comunicaciòn コミュニケーション
この講義ではテーマは掲示されず、採点の説明をしたあとは授業を進めていきました。
まずは数枚の写真を見せられ、これがどのように感じるのか講師が生徒に質問していきました。

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例えばこの写真なら
「孤独」「不安」「迷子」「失望」などと、1枚の写真に対して生徒から違う答えが出てきました。
講師は私たちに選手の表情や行動が見る人によって変わるということを伝えてくれました。このことから指導者は選手の振る舞いを見て短絡的にこうだと決めるな、ということを言いたかったのだと思います。
授業の最後は生徒が1人ずつ1分間自己紹介をしました。よく話すメキシコ人でも言葉に詰まったり、時間が余って終わることがありました。全員の自己紹介が終わったあとに講師が、監督というのは言葉を使う仕事なので、そのように時間が余ったり、詰まったりしてはいけないと言われました。
こうして合計6時間の講義が終わり、日本との違いを考えたときに、日本の指導者養成講習会は『コーチ』を育てるのに対し、メキシコは『監督』を育てるのだと思いました。
この日行われた3つの講義は2週間ごとに行われ、次週は違うテーマの講義を受けます。
自分のスペイン語能力では授業についていくのに精一杯で、なかなか内容を深く学ぶのが難しい状態です。講義の内容はすべて録音したので、それで復習してもっと積極的に参加できるようにしていきます!

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