印象的な体験

祖父は私が小学校に入学する前に亡くなりました。膝に入れば、ニコニコした表情で何でも食べさせてくれ、余計なことを言わずに見守ってくれる祖父が私は大好きでした。

亡くなってしばらくは仏壇の前に行き、1日の様子を報告し、姉妹で喧嘩すると「いじめられた助けて」と仏壇に向かって訴えていました。当時は本気で願えば祖父は生き返ると信じていました。幼少期は母が言うように、可愛らしい」子どもだったのかなと思います。

そんな私が小学校見学時、ある印象深い体験をしました。入学を見据え、自宅から距離のある特別支援学校を見学に行きました。エレベーターも付いており、設備的には問題はありませんでしたが、ある子が言葉なく顔を私に近づけてきました。今思えば特別支援学校ですから、何かしらの障害があり、挨拶のつもりで近づいてきたのかもしれません。しかしなんにせよ、私にとっては「話すことができる友達」が当たり前だったからこそ、ただただ怖いと言う印象だけを残してしまったのだと思います。

見学に帰ってから、私は母にすかさずみんなと学校に通いたいと伝えました。

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