宇宙人チャンネルが「ピンク スパイダー」を考察していた

まさか都市伝説系ではそこそこ人気のYouTuber宇宙人ちゃんねる。がhide with Spread Beaverの「ピンク スパイダー」について考察するとは思わなかった!(肖像権などを侵害している内容ではありません)


ファンなら当たり前のように知っていることを考察してるわけですが、hideさん本人についての憶測などではなく、あくまで楽曲についてこうやって改めて解説するのもなかなかないので面白いですね。
以下から長文です。

熱狂的なファン(私)が記憶を頼りに補足すると、この曲のシングル版の歌詞カードには最後に「To be continued...」という記載があります。没後にリリースされたアルバム「Ja,Zoo」(ヤズー。JapanかJapanese Zooの造語でヤズーと読むのはガリバー旅行記のYahooという動物から拝借した読み方らしい。ちなみに収録曲は10曲で総時間は58分28秒、これは命日の平成10年5月2日の表わしている)のラストを飾る「PINK CLOUD ASSEMBLY」は、「ピンク スパイダー」の続きにあたります。

「桃色のくもが空を流れる」を補足し、完結させる歌詞となっていて、

「優しく雨は 君をつつみあげ
やがて 空へ昇り
雪色の雲 桜色に染め
君は 流されゆく
終わり無き 空の下で
自由という カゴの中で」

本来は歌で収録される予定でしたが、レコーディングを終える前に旅立ってしまったため、hideさんのパーソナルマネージャーであった実弟(現hideさんの事務所社長)の松本さんによる朗読になっています。よく声質が似ています。

「自由というカゴの中で」というのがまさにこの「ピンク スパイダー」の結末であり、蜘蛛の糸(インターネット)に囚われる2010年代、おそらくこの先2020年代の人たちにも通ずる内容だと解釈できます。つまり我々は時代が進化するほど「ピンク スパイダー」そのものになっていっているという想像すら膨らみます。

またこの「ピンク スパイダー」は前作「ROCKET DIVE」と、「ピンク スパイダー)が出たあとすぐに発売された「ever free」との三部作になります。

「ROCKET DIVE」のメッセージは極めてポジティブで「虎穴に入らずんば虎子を得ず」というアグレッシブな姿勢を示し、「ピンク スパイダー」と「ever free」には「虎穴に入らずんば〜とは言ったけど、親の虎が出てきて噛まれることもあるよ」とそんな甘いもんじゃないといったメッセージも込められているようでした。

「ever free」は蜘蛛が欲しがっていた「自由」についての解釈を広げた内容とも言える楽曲で、「夢と自由を足したり引いたりしているその姿や行為こそが本当の自由(ever free)、自由意志である」といったことを本人が存命の頃にインタビューで明かしていたはず。もう何年も前に読んだ雑誌のインタビューなので記憶違いもあるかもしれません。悪しからず。

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