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遅れてきたFA戦士・福田秀平のこと

さてもう今日は9月も末を迎えようとしている。

コロナウイルスのせいで短縮開催となった2020年シーズンはすっかり終盤となってしまいました。いつもなら暖かい春の訪れとともに”派手に・華やかに開幕”を迎えるプロ野球。

そんないつものプロ野球は影を潜めて、ウイルスという見えない敵の”目を盗みながら”開幕し、いつもと違った落ち着いた雰囲気でシーズンを戦っている。

地味である。本来華やかなはずのプロ野球が。ことさら地味だ。

ただ、そんなプロ野球が面白くないのか?というともちろんそんなことはない。我らが千葉ロッテマリーンズは、この9月も終わりを迎えようという時期においても首位争いをしている。

プロ野球という華やかな世界の中にも”地味な存在”はいる。
そして、世間全体が地味だからこそ相対的に”地味な存在が映えるシーズン”なのかもしれない。
でも、地味だろうがなんだろうが結果、首位争いをしているのは事実。

そして、FAでやってきた”比較的地味め”な福田秀平(福岡ソフトバンク→千葉ロッテ)という存在。

開幕スタメンでスタートするもいきなり故障と波に乗れず、ただでさえ短いシーズンの貴重な時間を棒に振ったわけだが直近の試合では4安打の大暴れと驚異の巻き返し。

多摩大聖ヶ丘を出て、巨大戦力の福岡ソフトバンクホークスで揉まれ、決して派手な活躍で魅了してきた選手ではない。でも、蓄積してきた実力は本物であるし、鈴木大地なき後の背番号7の後継者としてふさわしいポテンシャルを持っているのは疑う余地もない。

だからこそ、歯痒かったけれどもそんな”地味め”な福田秀平が見せた1試合4安打という”派手で、華やかな活躍”は良い意味で期待を裏切ってくれているし、こんな裏切りなら澤村とともにどんどんやって欲しいものである。

福田の持っている実力を普通に出し切ってもらえれば、この上なく心強い存在だ。荻野貴との1・2番コンビが完成すれば、相手にとっては厄介千万。

だいぶ終盤に差し掛かってきているこの時期だからこそ遅れてきたFA戦士福田秀平のバットに期待したいし、一皮向けた”派手な”活躍を期待したい。

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