こんにちはKANです。

今日は、
ずっと真夜中でいいのに。さんの
「ばかじゃないのに」
この曲の歌詞とMVの解説をしていきます！

※このMVは21/07/04に公開されて以来、
400万回視聴されています！（8/17現在）

「ばかじゃないのに」は弔いの歌？

この曲は、
相手への想いを断ち切る「失恋の歌」という解釈が目立ちます。

今回は、その要素に加えて
「相手が亡くなっているのでは無いか」
という説で考えてみたいと思います。

ですので今回の記事は飽くまで個人的解釈として
「そんな捉え方もあるんだな」と思っていただければ幸いです。

「ばかじゃないのに」タイトル解釈

まずこの「ばかじゃないのに」というタイトルの意味。

私は馬鹿では無いのに ＝ 私はもっと賢いはずなのに、なぜ？

こういった解釈ができると思います。

もっと賢く生きられるはずなのに、
どうして過去のことばかり振り返ってしまうんだろう。

そんな意味が込められているのかもしれません。

因みに、この曲のMVは、
「お勉強しといてよ」という曲のMVの続きであるようです。

「お勉強しといてよ（もっと賢くなるべき）」
→「ばかじゃないのに（私は賢いはずなのに、なぜ？）」

こんな繋がりもイメージして作られているのでしょうか。

「ばかじゃないのに」歌詞解釈　一番

これは　二十歳じゃない
作業着　剥ぎ取っても
まだ　お線香の匂い　床に寝そべってた

私ももう作業着を着て働く歳になったけど、
忘れられないことがある。

まだ未成年だった頃の思い出。
貴方を弔った時の、
お線香の匂いが残っているみたい。

二度と動かない貴方が寝そべっていた時のように。

一丁前に回り回る　扇風機に嘆いてた
ふと　会えない人を　思い浮かべてた

貴方がいなくなっても、
私の心は置きざったまま。

今日も地球は回る、時代は回る。

そんなことを、家の小さな扇風機を見ながら思う。
もう二度と会えない人のことを。

急な矛盾が　飼い慣らせない
誰のせいって　わけじゃない

ふと貴方に会いたくてたまらなくなるけれど、
もう貴方は居ない。

私にとってこれ以上ない矛盾が突発的に襲ってくるけど、
今更誰が悪い訳でもない。

色の濃い野菜ばっかり湯掻いてた
鮮やかな仕草に　混ざりたいのに
声があるのに　いつもどうして

モノクロの今とは違く、
緑黄色野菜のように鮮やかだった貴方の所作を思い出す。

貴方に呼ばれたい、側に居たい。

出会ってすぐの頃、
声をかければいいのに、
なかなかそれができなかった。

言っとけばいいのに　ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には　君を思い返す日々で過ごしていける？

在り来たりな言葉でもいいから、
もっと早く声をかければよかったのに。

後悔するって予測できたはずなのに。

これから、
貴方を思い返す日々（貴方の居ない日々）で生きていけるのかな。

もう居ないのに　惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ　

惹かれあったけど、貴方はもう居ない。

貴方と過ごした若かりしあの夏は、
あっという間だった。

ありがとう　
僕に残ってる　引き摺る温もり　
ずっと　まだ目の前に

短い青春だったけど、
貴方と過ごせてよかった。

その温もりは、まだ昨日のことのように私の中に残っている。

「ばかじゃないのに」歌詞解釈　二番

それは　わたしじゃない
傷つけない　さよなら　を
靴に石入っても　歩き考えてた

突然居なくなってしまった貴方。
改めてサヨナラを言えるなら、
なんと伝えたいだろう。

貴方を傷つけるような別れをしてしまったとしたら、
それは私の本心じゃない。

靴に小石が入ったままでも、
道ゆく人と肩がぶつかろうが、どうでもいい。

貴方に伝えたかったことばかり考えてしまう。

先ばかり気にする君と　遅れをとるわたしと
ふと　ぎこちない日々を　思い浮かべてた

生き急いで先に逝ってしまった貴方。

一人残された私。

（私は見た目ばかりもう大人になったけど、
私の中の貴方はまだ二十歳じゃない。）

でも思えば、若かったあの頃から
二人はそんなにスマートじゃなかったね。

この先どうする　ね　どうしよう　わからない
君が溜息つく　このやりとりに
安心できる　自分がいた

貴方「卒業したらどうするの？」
私「わからないや」
貴方「はあ…」

そんな先が見えない不安定な状態でも、
二人一緒だったから安心もできた。

急な矛盾が　飼い慣らせない
何がきっかけとかじゃないけど

でもそんな気持ちとは裏腹に、
本当は将来も一緖に過ごせるのか、
どうなるか分からなくて。

不意に、強烈な不安に襲われたりもした。

疲れてくことも　慣れていたと思う
それが始まりで　義務になったし
ゴールだったし　ご飯できたよ

貴方のことを考えすぎて疲れちゃっていたのは出会った当初から。
それが当たり前になっていって、
一生そうでありたいって思った。

将来は、貴方のためにご飯を作りたかった。

言っとけばいいのに　ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には　君を思い返す日々で過ごしていける？
もう居ないのに　惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ

そんな肝心な気持ちも秘めたまま、
ついに言うことが出来なかった。

あの夏もこんな気持ちだったな。

これ以上求めた贅沢な　悲しみは
何処へゆくの

貴方との将来を想い描いてはみたけれど、
叶わなかったこの気持ちはどうしたらいいの。

君の普段着　畳む途端に
片付いた理屈の中で　吸って吐いて

貴方の飾らない姿を思い返して、深呼吸。
頭の中を整理する。

だって大丈夫だって
終わりが近いと　仲良くなれたし

貴方が病気でもう長くないと分かった時は、
今までよりも本音で話せたね。
（先ばかり気にする君と　遅れをとるわたしの
歩幅は揃い、ぎこちなさは埋まっていた）

桃鉄勝って　君が寝落ちして
自分の好き＜君の好き　
が何よりも大事で　

桃鉄で遊んだ最後の思い出、
勝って満足した貴方はそのまま寝てしまった。

そんな無邪気な
貴方の楽しむところを見ることこそのが私の幸せだった。

同じ気持ちって
気づいちゃダメみたいな　
さよなら　ばっか　だよ

貴方がもし
私に対しても、そう思ってくれていたとしたら。

それを知ってしまったら、
これから来る別れは悲しすぎるから、
最後まで肝心なことは、
お互い話さなかったのかも。

言っとけばいいのに　ばかじゃないのに
在り来りだろうけど

そんなお互いの気持ちも、確かめておけば良かったのかな。

僕には　君を思い返す日々で過ごしていける

でも貴方との思い出があれば、生きていけるよ。
（この箇所だけ、「過ごしていける」の後の「？」が無くなっている）

もう居ないのに　惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
ありがとう
僕に残ってる　引き摺る温もり　
ずっと　まだ目の前に

惹かれあっていた二人だから、
貴方はまだ私の側にいるように感じる。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました！

今回は
「想い人が亡くなっている」
という仮説から考えて深掘りしてみると
どんどん歌詞に今まで見えてこなかった意味が見えてきて
面白かったです。

この路線で考えていくと更に気づいたことがあるので、
おまけトークとして、
MVの内容も少し交えて解説します。

この記事の最後は、
任意の支援による有料スペース（150円）とさせて頂きます。
もしこんな私を支援してくれる方がいたら
noteの収益は全て記事に還元していくのでよろしくお願いします。

皆さんも、それぞれの解釈を教えてくれると嬉しいです！
もちろん感想もお待ちしてます！

改めて、ここまで付き合いいただきありがとうございました！