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【大喜利物語】意外と楽しい!?「こんな学校は嫌だ」Part3〜感動の完結編〜

前回までのあらすじ

毎日退屈な小学校生活を送っていた太郎くん。

そこに突然現れた魔人に「こんな学校は嫌だ」という大喜利の回答に変えられてしまった小学校。

太郎くんの学校生活はどうなる…!?

※前前回のお話「【大喜利物語】意外と楽しい!?「こんな学校は嫌だ」
※前回のお話「【大喜利物語】意外と楽しい!?「こんな学校は嫌だ」Part2

大喜利の回答が本当になる

タッタッタッ…

太郎「やばい寝坊した…
まだ学校に着いてないのにチャイムが鳴っちゃう…」

♪キーーンコーーン カーー(笑)

太郎「相変わらずチャイムが変なところで終わる、
っていうかチャイム笑ってない…?

ふう、やっと学校に着いた…ん!?」

宇宙人「おはようございます」

ひろし「よう」

太郎「なんでみんな外にいるの?」

ひろし「いいから太郎も自分の机を並べるんだ」

太郎「ええ…みんなして外に机を並べてるからまさかとは思ったけど、
もしかして…」

ひろし「ああ。今日はグラウンドで授業をする日だぜ」

「青空教室」

太郎「熱中症になっちゃうよ〜;」

田中先生「おはよー。あ、椅子は要らないからな、運ばなくていいぞ」

太郎「え?青空教室なのに椅子は要らないってどういう…」

マッスル先生「今日は田中先生の国語を受けながら、
私マッスル先生の体育も同時に受けてもらう!
みんな、椅子は使わずに足腰を鍛えるんだ!」

「授業中は空中椅子」

太郎「空気椅子でしょ!?
空中椅子ってなに!?
大喜利の回答した人も間違えてるよ!
ていうか国語と体育同時は無理だって!」

宇宙人「私は椅子に座ったまま浮けるので余裕があります」フワ〜

太郎「ナチュラルに空中椅子できる人ずるい!」

30分後

太郎「うぅ…もう限界だこの授業…

一時間目から外で空気椅子はハードすぎる…」

マッスル先生「よし!
そろそろ違うことをするか!」

太郎「た、助かった…?」

マッスル先生「さあみんなスマホを出して!
商店街の方にカビゴンがいるみたいだ、ゲットしにいくぞ!」

太郎「えええぇ!?」

「体育の時間にポケモンGOをやらせる学校」

太郎「いや確かに楽しめて運動にもなっていいのかもしれないけど…
ううん…」

宇宙人「色違いのギラティナをゲットしました」

太郎「すごいな!いつの間にレイドバトルしたの!?」

マッスル先生「せっかくだから校歌を歌いながら行くか!サンハイ!」

ひろし「抱いて抱いて抱いてセニョリータ♪

太郎「校歌それ!?」

ひろし「前までは修二と彰だったぜ」

「校歌が最近まで『青春アミーゴ』だったが、今は『抱いてセニョリータ』になった」

太郎「いや最近話題になった人がピックアップされてるけどコメントしづらいな…」

マッスル先生「みんな、カビゴンはゲットできたか!?

じゃあ次は更に移動するぞ!ジャングルにな!」

太郎「ジャングル!?移動が過ぎるよ…」

「授業中、唐突に渡航する」

マッスル先生「カビゴンの次は、各自でお昼ご飯を調達するぞ!」

太郎「急にハードル上がったな…」

マッスル先生「このジャングルには熊やイノシシなども潜んでいるから気をつけてな!
なるべく大物をゲットするんだぞ!
大きさはカビゴンに比べれば大したことないからな!」

太郎「車が突っ込んでくる以来の、命の危機だ…」

「給食自給自足」

ひろし「給食自給自足?早口言葉みたいだな」

宇宙人「配給されないなら、給食とは言えませんね」

太郎「これまだ給食前なの?もう修学旅行以上のことしてるんじゃ…」

校長「エッヘン!
みなさん!」

ひろし「校長先生!」

校長「エッヘン!
給食自給自足のために狩りをするのには、知識が必要です!

今日は、『狩りのプロ』教頭先生をお呼びしたので、
狩の知識を身につけてくだサーイ!」

ひろし「おお、それはありがたい…!」

教頭「やあ諸君」バサッ!

太郎「わ、マントのように大きなビニール袋を取り出して
一体何に使うんだ…?」

教頭「ゔぉえぇえええ…」

太郎「え?吐いてない…?」

教頭「オロロロロ…テキーラをボトルで一気はキツかったか…」

「毎日先生が二日酔いで大きなゴミ袋を持参している」

太郎「アル中かい!狩りのプロとか言ってたけど既に酒に呑まれてるよ!?」

ひろし「あ、危ない太郎!」

太郎「え!?うわあああ!

本当に熊が出たー!食われるっ…!!」

ボコッ!

熊「グワアア…」

ひろし「教頭先生が熊を殴った!」

教頭先生「…怪我はないか?共に戦おう」

「共闘先生」

太郎「教頭じゃなくて共闘先生!そんな先生嫌じゃないよ!
むしろ最高だよ!」

ひろし「酒に飲まれても頼れる男なんて、
ギャップがたまらないぜ」

〜二時間後〜

ひろし「教頭先生のおかげでなんとか飯にありつけたな」

太郎「熊もイノシシもなぎ倒しながら調理もしちゃうなんて超人すぎる…
あとはお酒さえ飲まなければなあ…」

校長「エッヘン!食べながらでいいので聞いてくだサーイ!
わたくし校長先生のスピーチです!」

太郎「校長先生の話が長くて眠くなるのはあるあるだけど、
給食と同時でいいのは良心的…かな?」

校長「じゅげむとピカソの名前を交互に言っていきマース!」

太郎「ん?」

〜一時間後〜

校長「次は『紅』」歌いマース!

太郎「…」

〜六時間後〜

校長「腹踊りしマース!

太郎「え、まだやるの…?」

「校長のスピーチが夜まで続く」

太郎「最初からスピーチでも無かったけどね…?
もう夜だよ…うぅ眠い…」

ポトっ

太郎「おっと、うとうとしてペンを落としちゃった」

ザッパァァァァァァ

女神様「あなたが落としたペンは、金のペン?銀のペン?」

太郎「地面に落としたのに何で湖から女神様が!?」

宇宙人「素敵なスペースシルバーだ…銀のペンです…」

太郎「君が落としたんじゃ無いだろ!」

女神様「あなたは嘘つき者ですね…ションボリ」

ブクブクブクブク…

太郎「行っちゃったよ!すごい寂しそうに!」


「机からペンを落とすと女神様が現れ、『あなたが落としたペンは、金のペン?銀のペン?』というくだりをしなければ返してくれない」

太郎「で、僕のペンは返して貰えないんだ!?」

魔人「やあ太郎くん」

太郎「大喜利の魔人!」

魔人「私がアレンジした『こんな学校は嫌だ』の世界はどうだったかな?」

太郎「その言い方…この学校はもう終わりなの?」

魔人「どうしたんだい?この学校を嫌がってたんじゃなかったのかな?」

太郎「…確かに、
すごく大変だったけど…

毎日が退屈だと思っていたあの日から考えると、
沢山のことに気付かされたよ。

毎日、僕の知らないような人達が、
知らない事をしているんだ。

この世界がつまらない訳はない。

僕自身の行動1つで僕から見た世界は、
面白い世界に変えられるんだ。」

「突然語り出すやつがいる」

太郎「…まだ続いてたの!?凄い語っちゃった僕自身のこと!?恥ずかしっ!!」

魔人「いい事に気付いたね。人生を面白く変えるには、自分から新しいことを始めるしか無いのさ。
手始めに大喜利でも初めてみたらどうかな?」

太郎「うーん、とりあえずうちに帰して?」

おわりに


ここまでお読み頂きありがとうございました!

みなさんから応募した大喜利回答を繋げて物語が1つ作れました!

私は中学生くらいまではノートに漫画を大量に描いたりしていて、
物語の創作意欲に溢れる子供でした。

ただ、その時の自分がこういう作品を作り出すと

(登場人物を沢山出しすぎたり、
キャラへの愛情が入りすぎて設定を凝ったり再登場させまくったりして)

話がまとまらずに長くなって完結しないってことが何度かあったんですけど、
今回はそこだけを注意しながら進めて、
質はともかく3日で3話の物語を完結できたので良かったです。

また読んでくれよな!

大喜利最高!創作最高!


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