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アジリティ動作改善アプローチ

2023.3-2024.2 投稿予定記事

9月 脊柱・骨盤帯の評価・徒手療法
  体幹の運動療法・トレーニング
10月 腰痛の評価・アプローチ
   腰痛の運動療法・アスリハ
11月 胸郭・肩関節の評価・徒手療法
   胸郭・肩関節の運動療法・トレーニング
12月 オーバーヘッド動作の評価・アプローチ・運動療法
   歩行観察とトレーニング
2024.1月 スクワット動作の改善アプローチ
       片脚動作の改善アプローチ
2月 アジリティ動作の改善アプローチ
  スイング動作の改善アプローチ

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アジリティとは
単なる素早さの指標ではなく、予測と判断を伴った競技動作につながる能力であり、あらかじめ予期して方向転換するのとは動作が異なります。

アジリティ動作スキル獲得には姿勢や荷重位置・重心位置、力発揮の方向を観察、考慮し、身体機能改善を図る必要があります。



1.方向転換と減速動作

アジリティ能力とは、バランスを失わずに身体の位置を急速に正確に変化させる能力であり、その能力を構成する要素として、

❶方向転換スピード|筋の特性、直線走スピード、テクニックなど
❷知覚情報および意思決定
|予測、視覚情報、状況の把握なし

以上に大別されます。


❶方向転換スピードのポイント
方向転換では方向転換前の脚(1歩前もしくは、2歩前)による減速動作(減速力)が重要であり、方向転換前の減速動作が十分であるほど、水平方向への重心移動が小さい(あおり動作が少ない)とされています。

そのため、アジリティ能力を高めるには減速動作により水平方向への減速力を高めることが重要になると考えます。


❷知覚情報と意思決定
状況判断を伴わない場合(自分で方向転換する方向を意思決定する場合)、方向転換前に体幹回旋角度が大きくなるとされています。

※右の選手の方がアジリティ能力が高く、
方向転換前の体幹回旋が大きく、進行方向を向けている。


また状況判断を伴う方向転換では、状況判断を伴わない方向転換に比べて方向転換脚が接地後に股関節屈曲することから、より高い減速能力(股関節伸展筋群の遠心性収縮能力)が求めまれます。


以上から、
方向転換能力を向上させるには、減速力を高めること、体幹回旋をコントロールすることがポイントとなります。



減速動作とは

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