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体幹トレーニング.2023

1.体幹トレーニング再考

❶体幹の役割

体幹トレーニングを考える上で、体幹の役割を整理します。

体幹の役割は、

①身体を支える ②身体を動かす ③神経の保護

とされています。

体幹には脊髄が通るため、その保護の役割も果たしています。

体幹の役割から考えると、体幹トレーニングによって、身体を支える・身体を動かす、2つの役割を強化する必要があります。

そこで今回は体幹トレーニングを体幹の役割の強化に沿ってご紹介していきます。



❷体幹連動性

身体を動かす際に体幹と腕、脚が連動します。

体幹と上肢・下肢は胸鎖関節、仙腸関節で連結しており、それぞれの動きは連結部位を通して力が伝播します。

連動するとは

お互いの動きがもう一方の動きを阻害しない事

と考えます。

上肢・下肢もしくは体幹の動きに制限がある場合、その動きは胸鎖関節・仙腸関節を通してお互いに伝わり、お互いが制限された動きを代償することで、それぞれの動きを制限することになります。



❸体幹トレーニングにおける神経系

トレーニングにおいて意識的にその姿勢を保つ、その動作をすることは随意運動中の姿勢制御となり、姿勢制御は無意識化での運動となり、神経系も異なります。

随意運動|皮質脊髄路
姿勢制御|網様体脊髄路・前庭脊髄路

体幹筋は内側運動制御系がその機能を担うとされていることから、無意識下での姿勢制御能力を高めるトレーニングが有効と考えます。

そのため、随意収縮にて体幹に力を入れることを意識するだけでなく、動きを制御するために体幹筋が収縮することが、運動制御としてのトレーニングになると考えます。

そのため、体幹トレーニングは

自分の姿勢をコントロールするトレーニング

という一面にもフォーカスをあてる必要があります。



❹体幹トレーニングの目的

固定する(支える)だけが体幹トレーニングではなく、上肢・下肢と連動させてその動きの中で身体を制御(コントロール)する能力も体幹の機能の1つを考えます。

体幹トレーニング再考
❶体幹には身体支えるだけでなく身体を動かす役割があり、体幹は腕と脚と連動する
❷筋力トレーニングには自分の姿勢をコントロールするという一面もある。
❸体幹と四肢を連動させ、その動きを制御するトレーニング




2.身体制御の3step

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