FB用

体幹トレーニング再考

体幹(背骨)の役割について

一般的なイメージとしてこのような姿勢のキープを体幹トレーニングと認識していないでしょうか。

画像1


体幹トレーニングを考える上で、体幹(背骨)の役割を整理します。

体幹(背骨)の役割は、

①身体を支える ②身体を動かす ③神経の保護

とされています。
体幹(背骨)には脊髄が通るため、その保護の役割も果たしています。


体幹の役割から考えると、体幹トレーニングによって

身体を支える・身体を動かす

この二つの役割を強化できることが期待できます。


そのため、上述した一般的な体幹トレーニングには身体を支える役割の強化になっても、身体を動かす役割の強化になるでしょうか。

そこで今回は体幹トレーニングを体幹(背骨)の役割の強化に沿ってご紹介していきます。

画像2


体幹における身体を動かす役割について|連動

身体を動かす際に体幹と腕、脚が連動します。

連動するとはどういうことかをご説明していきます。

体幹と腕、脚は胸鎖関節(胸の中心)、仙腸関節(お尻の真ん中)で連結しており、それぞれの動きは連結部位を通して力が伝播します。

画像3


そのため、連動するとは

お互いの動きがもう一方の動きを阻害しない事と考えます。

腕・脚もしくは体幹の動きに制限がある場合、その動きは胸鎖関節・仙腸関節を通してお互いに伝わり、お互いが制限された動きを補い合う(代償)ことで、それぞれの動きを制限することになります。

画像4


筋力トレーニングとは動きをコントロールすること

筋肉は意識して使うこともできますが、スポーツ活動中に特定の筋肉を意識して使うことがあるでしょうか。

筋肉は自分の意思で働かせるだけでなく、姿勢を保つために無意識でも働いています。

バランスが崩れて倒れそうになった時、無意識に腹筋や背筋に力が入ると思います。そして、一歩踏み出すために脚の筋肉が働き、倒れないようにバランスを保ちます。


筋力トレーニングとは

画像5

空気椅子をすれば重力によって後ろに倒れる力が働き、筋肉は後ろに倒れないように働きます。

重りを担げばさらに倒れる力が増すため、筋肉はさらに働きます。

筋力を強くしたい。

という一面のみに注目すれば、空気椅子は腿前(大腿四頭筋)の筋肉に対しては効率的な筋力トレーニングになります。

しかし、筋力を強くするという目的の先にはスポーツパフォーマンスの向上があるとすると、筋力以外の面にも目を向けるべきだと考えます。

画像6

バランスが崩れた時に姿勢を保つためには筋力が必要ですが、バランスが崩れないようにするには、どうしたらよいでしょうか。

スポーツではバランスを崩す前に、自分の身体を自分でコントロールすることも必要になります。

筋力トレーニングを、筋力を強くするということだけでなく、

自分の姿勢をコントロールするトレーニング

という一面にもフォーカスをあてる必要があります。

画像7

画像8

ここから先は

1,408字 / 2画像
マガジンだけでなくオンライングループでの意見交換やメニュー作りの相談まで可能なのでお得です(^ ^)

PITTOCK ROOM

¥1,000 / 月

サッカーコーチ・指導者のために作ったフィジカル特化型マガジン!! 育成・大学・プロの場で活躍する現役フィジカルコーチの3人が毎週更新して…

よろしければサポートお願いいたします!