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ロッカーファンクションから考えるトレーニング

身体を前方に進めるには3つの回転軸(ロッカーファンクション)が必要になります。

歩行についての詳細はこちら

歩行は床に接している部分を中心に、重心が振り子のように前方に進んでいきます。

その床に接している部分が踵・足関節・中足趾節間関節(MP関節)の3カ所であり、この回転軸を中心に振り子のように重心が前方に進みます。

ヒールロッカー

踵骨隆起の丸みを利用して回転運動し、前に進みます。

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観察による歩行分析

前脛骨筋は足部が地面に接地するまでの速度を調整しつつ、足部が接地後は下腿を前方に引っ張る働きをしています。

関節運動ではないことから、筋肉を使って運動を制御することができないため、
踵から着くことで前方への回転を始めます。

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アンクルロッカー

続いて距骨を中心に下腿が前方に引っ張られ、膝が屈曲し重心が前方に移動します。

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観察による歩行分析

重心が足関節を超えることで、身体は前方に倒れる力が加わるが、足関節ではヒラメ筋・腓腹筋がこの時の足関節背屈を制御しています。

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フォアフットロッカー

最後の蹴り出しの部分になります。

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観察による歩行分析

踵が上がることで、動きの支点がMP関節の中足骨頭に移動し、さらに前方への回転力を生みます。
下腿後面筋はさらに筋活動が増し、下腿を制御し、腸腰筋は大腿を制御し、次の振り出しへとつなげます。

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前方に進むためのトレーニング

踵→足関節→MP関節の順番で足圧が移動します。
股関節屈曲、足関節背屈と共に重心が前方に移動します。それに伴い、足圧を踵から足底全体に移動させます。※踵が浮かないように注意
踵が上がるタイミングで反対側下肢を前方に振り出します。
慣れてきたら膝を浮かせて行いましょう。


前方に進むためには、足関節の3つの回転軸(ロッカーファンクション)が必要になります。股関節の動きと連動させることで、前方へのスムーズな動きの獲得となります。

参考にしてみてください。

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平 純一朗|タイラ ジュンイチロウ

Medical Fitness Ligare(https://ligare-matsudo.com)GM 2016-
L-fit.(https://l-fit.org)代表 2017-
トレーナー養成校非常勤講師 2011-
KSL関東サッカーリーグ1部所属チームトレーナー 2016-
V2リーグ女子所属チームトレーナー 2016-
【資格】
理学療法士
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

Twitter|https://twitter.com/tjichiro
Instagram|https://www.instagram.com/l_fit.training/

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