建築ってあまのじゃくだ

最近の設計課題はえぐみがすごすぎる。
毎日毎日頭を占めては、着実に体力を奪っていく設計課題は、前日までほとんど手がつけられない体たらくで徹夜の状態で授業に行ってはぼこぼこに蹴散らされて帰っていく。
設計に気を取られすぎて、いろんな授業に穴が開きまくっている。正確には気を取られてるというか…体力を自動的に切り取られてる。進んでもないのに。

私の今の草案はぼこぼこのぼこぼこで多分建築メンバーで1番言葉で殴られている状態。いいところがひとつもない。逆にすごい。
私の変に完璧主義なところとか、考えがうまくまとまらないところとか、そもそも人生単位で線とか切り取りがうまくできないところとか、整理ができないところとか、どれもこれも建築に向いて無さすぎる。デザインをする前に小学校の美術をやり直すべき。私は昔から超下手だった。
そう思ったら余計にしんどくなってきて、よくないことの繰り返しになる。手をつけられない、だから他のことをする、結局なにもやってなくて直前にやる、徹夜する、前後の授業を休む。あまつさえ発表のたびに呼吸が浅くなって、震えが止まらなくなる。ちゃんとした正しい指摘が、なぜか感情を揺さぶっていてもたってもいられなくなる。

それでも。時々思ってしまうのだ。
いい建築を見たとき。建築の先生に優しい言葉をかけられたとき。
こういうのが作れたら楽しいんだろうな、とかこういう人と働きたいな、とか。そういう甘い期待がもたげる。
今は難しいかもしれないけど、いいものを、一度でもいい。作ってみたい。

きっとセンスとかかけらもない私は建築には進めない。そんな度胸もない。
だからせめて、今だけは少しだけ夢を見たいと思うのだ。

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