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くらもちふさこ「いつもポケットにショパン」読了

5月になりました。月が替わったら読書メーターのまとめとともに印象に残った作品について書きとめておく。

2024年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:674ページ
ナイス数:27ナイス

https://bookmeter.com/users/959347/summary/monthly/2024/4

■サクラ、サク。 1 (マーガレットコミックス)著者:咲坂 伊緒
■サクラ、サク。 2 (マーガレットコミックス)著者:咲坂 伊緒
■いつもポケットにショパン 3 (集英社文庫(コミック版))著者:くらもち ふさこ

漫画3冊だけ~?
GEOの会員になってコミックレンタル復活したとはいえ、ワイフの仕事の送り迎えついで(土曜限定)となると、なかなか冊数はいかないですね。4月は送り迎えできない日もあって、そうなると借りられないし。(買え)
漫画以外も読み進めてるものはありますが、相変わらずの遅読なうえに、何冊か並行読みしているので尚更遅い。5月中にはそれらも読み終わるかな…。

とりあえず、完結まで読み終えたくらもちふさこ先生の「いつもポケットにショパン」について。
クラシックピアノを弾く子たちのお話です。
最初は電子無料版で読み始めましたが、最終巻は電子でも有料になるので文庫本3巻のところからは紙本を購入して最後まで読みました。
単行本全5巻、文庫本だと全3巻。
1980年~1981年にかけて別冊マーガレットにて連載。

プロローグ。天才肌の季晋ちゃんと、伸び悩んでいる麻子ちゃん(でもポテンシャルは高い)は、小学生時代は仲良く同じ教室にレッスンに通っていたが、季晋ちゃんはやがて海外に行ってしまい、別れ別れに。
高校生になり、音楽学校で再会を果たすが、季晋ちゃんはかつての親しみやすい雰囲気とは違っていた…。

季晋が冷たくなったのは、死んだ母親の過去を知ったせいだった。自分の母親と麻子の母親は、麻子の父親をめぐって恋敵の関係だった過去があり、最終的に自分の母親が捨てられ、母親が不幸になったと思い込んでいた。
麻子のほうは、母親とは昔から不仲で、父親も誰なのかどこにいるのか知らなかった。
麻子は季晋に冷たくされながらも、季晋を気にかけ、いつも追いかけていた。一方の季晋も、麻子に背を向けつつ、しかし麻子をいつも気にしていた。
揺れ動く感情。迫るピアノコンクール。そして過去の真相が次第に明らかになっていく…。といった感じ。

昭和時代を思いながら読ませていただきました。インターネットもメールもケータイも無い時代。会えない、話ができない、そのもどかしさだけでドラマになる。思いつめたり感傷的になるシーンが多く、そんな深く沈んだ感情描写とショパンのピアノがシンクロする。
ピアノコンクールで二人が弾いたショパンのピアノソナタ第3番もこの機会に聴いてみた。うん、激情的な昭和ドラマにマッチする(^ ^)



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