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世の中のお母さんはみんな大変なのか? 『ママはキミと一緒にオトナになる』を読んで考えた、大変だけじゃない子育てのこと @usaayu0604

「子どもってかわいいね! でも、なんだか大変そうだね…。」

昨年、家族旅行で訪れたホテルの夕食会場。
近くの席で食事をしていたカップルの言葉でした。2人はまだ、20代前半くらいだったと思います。

その言葉に、ハッとして複雑な気持ちになったのを今でも覚えています。
「かわいい」は嬉しい。けれども、「大変そう」と思われてしまった…。

夕食はビュッフェ。夫は歩き回る子どもを追いかけ、私は急いで食事を取りに行く。
さらに同じ状況の家族が他に2組も!
どの家族も食事を楽しんでいたと思うんです…。ただ、確かに慌ただしく見えたであろう小さな子連れの食事の現場。

カップルが感じた「子育て」の現実だったのかなと思いました。

「大変だけど、それだけじゃないんだよ…。嬉しいこともたくさんある。」

言いたかった言葉をグッと飲み込んで、心の中で呟きました。

私は、ラブソルでコミュニティに関するお仕事を主に担当しています、うさあゆです。
この春、幼稚園に入園した3歳の娘の育児をしながら、仕事をしているアラフォーのワーママです。

先日、佐藤友美さんの『ママはキミと一緒にオトナになる』を読みました。

子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア「kufura」で、2020年10月から3年にわたって連載した、佐藤友美さん(以下さとゆみさん)の子育てエッセイを書籍化したものです。

大変も幸せも、両方あって、おおむね幸せ。
話すほどでもない幸せは、ちゃんとある。

佐藤友美著『ママはキミと一緒にオトナになる』


「そうなんです。それが言いたかったんです!」 とすごく共感しました。

子育ては大変じゃない、とは決して言わないけれど、それだけじゃない嬉しいことがある。子どもがいるから経験できることがある。

『ママはキミと一緒にオトナになる』を読んで私が伝えたいと感じたことを書いていこうと思います。

▼佐藤友美著『ママはキミと一緒にオトナになる』

私が読みたかったのは、キラキラしたママの話ではなく、赤裸々な日々のこと

昨年秋ごろ、「kufura」の連載に出会いました。さとゆみさんと息子さんのやりとりを読んで、会話のやりとりが素敵だなと思いました。

サンタクロースの話や受験の話、ママに相談したかった…という話。
中には息子さんが家を飛び出した! というエピソードまで。
「私にもいつかこんな場面が訪れるのだろうか…。」なんて考えながら読んでいました。

初めて読んだのは、「しまった。そういうことを言いたかったんじゃない・・・」というタイトルの記事でした。
夕飯をめぐっての攻防戦。お互いヒートアップし、息子さんは家を飛び出してしまったのです。ありのままに書かれたこの出来事に、グッと引き寄せられました。

妊娠中から今に至るまで、困ったことがあると、すぐにインターネットで検索していました。なんでも調べられて便利な一方で、SNSで見かけるママの投稿はキラキラして見える。

入ってくる情報は子育てのほんの一部であって、キラキラしているママも見えていない部分は大変なんだってわかってはいるんだけど。
それでも、私もキラキラしたママのようなら子どもも嬉しいのかな…。そんな風に比べてみることも。

つい子どもを叱ってしまったり、感情的になってしまうことを責めてしまうこともあります。世の中のお母さんは、きっと優しく伝えているのかな…と思うこともあります。

上手くコミュニケーションが取れていないことも、良い関係の時も、じっくり伝えたい時に向き合う姿も、さとゆみさんのエッセイには赤裸々に書かれています。

「みんな感情的になることもあるよね」と、ホッとした気持ちになりました。また読みたいな、次も楽しみだなと、毎回思っていました。

子育ての先輩であるさとゆみさんの話を読んでいると、この先こんな場面があるんだとちょっと未来が見えて、その心づもりができるような気がしています。
そこも、私が共感するポイント
なのかもしれません。

「大変だけど…、楽しいですよ! 」これから子育てに関わる方へ伝えたい

だから私も、おせっかいだと思いながらも、妊娠した友人たちに話したくなる。妊娠をのぞみながらも、不安を抱えている彼女たちに伝えたくなる。
「子どもが生まれると、できないことが増えると思うかもしれないけれど、実はできるようになることもすごく多いんだよ」と。

佐藤友美著『ママはキミと一緒にオトナになる』


「家のことも育児も仕事も…大変でしょう? 」と、いろんな人に聞かれます。
家でずっと子どもと過ごすことも大変に思われるし、保育園に預けて働いていても大変に思われる…。

世の中の「お母さんは大変」というイメージって根強いな、と書いていて改めて思いました。 

子どもに向き合いたい気持ちと同じくらい、自分がやりたいことに打ち込みたい時もあります。
でも、こんなことがあったんです。

私はリモートで仕事をしているので、自宅で仕事をする場面を、娘はすぐ側で見ています。
すると、「お姉ちゃんになったらー、ママみたいにできる? 」とオモチャのパソコンで遊びながら、話しかけてきたんです。

「遊べなくてごめんね…。」と思う場面もたくさんあったけど、私の姿を見てくれているんだ、大きくなったら私みたいになりたいんだ! と知って、胸が熱くなりました。

母になってもうすぐ4年。私も子どもと一緒に成長していくんだなと思っています。
そして、子どもがいるから経験し、成長できることがたくさんあるのかなと楽しみです。

この本をどんな人に届けたいかな? と考えた時に、初めに浮かんだのは、今一緒に子育てを頑張っている友人でした。
子育てしていると、色々あって苦しいこともあるけど、嬉しいことや気持ちが温かくなる場面がたくさんあるよねと、一緒に話し共感したいと思ったのです。

でも、本当に届けたい相手は、これから子育てに関わる人だと思います。
ホテルの食事会場にいたカップルや友人。
そして、ラブソルの中でこれから子育てをしたいと思っているメンバーに届くといいなと思います。

大変なこともあるけれど幸せなことも多くて、話すほどではない幸せがちゃんと、それもたくさんあることを伝えたいと思いました。

仕事の面では、子どもの急な体調不良などで迷惑をかけてしまう場面もあります。
今、メンバーに助けられている私は、次は助ける側に回りたいと思っています。

そして、大変も幸せも両方ある、話すほどではない子育ての話を一緒にするのが楽しみです

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