さくら&凪ママ

犬が大好きで今は亡きさくらちゃんの思い出を大切にし、凪くんのことを一番に考えて日々を過…

さくら&凪ママ

犬が大好きで今は亡きさくらちゃんの思い出を大切にし、凪くんのことを一番に考えて日々を過ごしています。自宅でパン教室やアロマ教室をゆるゆるしながら、マルシェに出店したり、趣味の和太鼓や乗馬を楽しんでいます。

マガジン

最近の記事

新米ママの子育て日記

交通事故 ある日いくら待ってもママが帰ってこない。鍵を開ける音がした、ママだと思って喜んだ。でも、ママじゃなくてお姉さんだった。 ママはどうしたのかな?と思った。 お姉さんがご飯を用意してくれたママのことも忘れて、お腹いっぱい食べた。 それからずいぶん待ってやっとママが帰って来た。見るといつもと何だか違う。白いもので体をグルグル巻きにしていた。それでも、嬉しくてママの所へ飛んで行った。ママは、少し困った顔をして私を撫でてくれた。 お仕事帰り横断歩道で、後ろから来た車

    • 新米ママの子育て日記

      お散歩デビュー 2000年4月20日、お散歩デビューの日。 朝から車に乗せられて京都へ行ったよ。 今まで行ったことの無い所へ降ろされた。少し硬くてざらっとした感触を足の裏に感じた。 お家の中のカーペットの上しか歩いたことの無い私はちょっとびっくりした。 クンクン色んな所のにおいを嗅いだ。やっと嗅ぎ終わったころ、綺麗な黒ラブが1頭私の所へやって来た。うれしくて近づいたら「ウッー」てしかられた。もう1回行ってみた、また、叱られた。何だか訳が分からないけど近づいちゃいけな

      • 新米ママの子育て日記

        お散歩デビューまでの約2か月 ママの子になったのが2月11日。それからお散歩デビューの4月20日まで、私は地面の上を一度も歩いたことが無い。外へ行くときは必ずママが抱っこしてくれた。そのうち、だんだん体重が増えて重くなった。そのころ私の体重は13.3kgになっていた。抱っこするママが可愛そうだなと思った。 私は小さいころからよく褒められていた。 例えば、名前を呼ばれてママを見たら褒められ、そのままママの所へ行けばまた褒められた。座っても褒められ、ボールを追いかけては褒め

        • 新米ママの子育て日記

          主治医との出会い 今日はバッグに入れられてタクシーに乗った。しばらくしてバッグから出された。私の前に白い服を着た男の人が立っていた。ママはその人と私のことを話していた。体重を測ると4.6kgあった。 突然お尻に何かが入って来た。体温計と言うらしい。体温を計ってもらい便の検査もしてもらった。 私はとても元気だったので、8種混合ワクチンという注射をしてもらった。これが私の病院初体験だった。それからO先生には3才までお世話になった。3歳以降は16歳までF先生にお世話になったよ

        新米ママの子育て日記

        マガジン

        • 犬との思い出
          2本

        記事

          新米ママの子育て日記

          鳴かないよ 遊んでいたら、突然サークルというところへ入れられたよ。中にはトイレと寝床があった。しばらくにおいを嗅いでいたんだけど、寂しくなってサークルに飛びついた。そして、キューキュー鳴いた。 ママが来てくれるかと思った。でも、私が鳴くとどこかへ消えちゃうんだ。さっきより大きい声で鳴いた。鳴いても鳴いても誰も来てくれない。 鳴き疲れて鳴くのを止めた。しばらくすると、「さくら、グッド、いいこやね」ってママがやってきた。突然ママが出てきたのでびっくりしたよ。 うれしくて、

          新米ママの子育て日記

          新米ママの子育て日記

          さくらちゃんが天使になって3年が過ぎ4年目に入った。 納戸の中から、新米ママの子育て日記と書かれた文章が出てきた。 さくらちゃんが我が家に来た時からの記録がA4用紙で85ページに記されていた。 なつかしく思い読み返した。 紙ままだと無くなってしまうのでnoteに残すことにした。 ママの子になる ある朝、私はシャンプーされ爪やおひげをカットされてとても綺麗になった。 何故だか分からないけど気持ちよかった。 しばらくしたら。ママとお兄さんとお姉さんと大きな黒い犬2

          新米ママの子育て日記

          ずっとずっと大好きだよ

          第7話 さくらのご飯 私のご飯の基本はドッグフードだけど、ママの仕事がお休みの日は手作りご飯だった。 退職してからは毎日手作りしてくれた。 パピーの頃は、ドッグフードをミルクやスープで柔らかくしたものを1日3回食べていた。 歯が生えそろって硬いものが食べられるようになったら、カリカリのフードに茹でたお野菜やお肉をトッピングしたものを1日2回食べていた。 シニアになると、舌があまりうまく動かせなくなり、一度にたくさん食べられなくなる。そんな時に色々工夫してくれるのがママ

          ずっとずっと大好きだよ

          ずっとずっと大好きだよ

          第6話 シニアにはシニアの楽しみがある 7才を過ぎたからと言って、全く何もしないわけではない。私は、まだまだ走れるしジャンプも出来る。 ママは、そんな私に「次は、ママと一緒にドッグダンスをしようね」と言った。 ドッグダンス?私がダンスするの?私はママの顔を見上げた。 何だか分からないけど、ママがしようというのだから楽しいことだと思った。 ドッグダンスを始めるので、教室へ通うことになった。 ドッグダンスとは、犬と飼い主が曲に合わせて踊ることだ。 ママは人間だから踊れる。私

          ずっとずっと大好きだよ

          ずっとずっと大好きだよ

          第5話 一緒に楽しむ 私とママが楽しんだのはフリスビー・アジリティー・エクストリームだ。 フリスビーとは、ママが投げたディスク(フリスビー)を私かがキャッチするという競技だ。 60秒の間にディスクをキャッチした距離と回数で競われる。ディスクが遠くへ飛べば飛ぶほど得点が高くなり、ジャンプしてキャッチすると得点が高くなる。距離が短くてもキャッチの回数が多くなれば得点も増える。この競技は投げ手が上手だと高得点が得 られる。 始めたころ、ママの投げるフリスビーは何処へ飛ぶか予想が

          ずっとずっと大好きだよ

          ずっとずっと大好きだよ

          第4話 トレーニング 私は大型犬だ。大人になると体重は30kgを超え、体高も50cmを超える。 力だってママより強くなる。走るのも早くなる。もし、私が全速力で走ったらママは追いつくことが出来ないだろう。噛む力だって人の骨をかみ砕くぐらい強くなる。 大人になってもママとずっと一緒に過ごすために、生後6カ月から家庭犬のトレーニングを受けることになる。もちろん、ママも一緒に勉強する。一般的には服従訓練というらしい。 毎週日曜日、近くの公園でトレーナーさんに教えてもらいながら、

          ずっとずっと大好きだよ

          ずっとずっと大好きだよ

          第3話 人社会で生きる 私は生後2カ月にも満たない時から人社会で暮らすことになった。これまで一緒に過ごしたお母さんや兄弟たちとも別れたった一人で人と暮らすことになった。犬の言葉が分からないママと人の言葉が分からない私の生活がスタートした。 人と一緒に生活するためには、色々学習しないといけないことがある。でも、そんなに難しくないから大丈夫。人と一緒に生活するのに大事なことは1つだけ、やっていいことがどんなことで、やってはいけないことがどんなことかをしっかり身に着ければいい。

          ずっとずっと大好きだよ

          ずっとずっと大好きだよ

          第2話  出会い 暖かな日差しの差し込む室内で、私は、お母さんと他の兄弟たちと日向ぼっこをしていた。 「おいで おいで こっちへおいで」と呼ぶ声がした。他の兄弟たちはすぐに声のする方へ駆け寄って行った。私は、少し遅れて声のする方へ行った。 女の人が、「この子にします」といいながら私を抱き上げた。私を撫でながら、いい子だね。ちゃんと考えてから行動出来る子だねと褒めてくれた。 私の名前は、カシオペア・オブ・トラッカーハウス・ジェイピー。 2001年12月23日生まれのブラック

          ずっとずっと大好きだよ

          ずっとずっと大好きだよ

          第1話  別れ 細かく砕かれた氷のかけらが、一粒また一粒と私の口の中に入ってくる。冷たくてきもちいい。いくつかの氷がのど元を通り過ぎた時、大きく息をスーと吐いた。それが、この世で最後の呼吸となった。 氷を口に入れていたママは突然、呼吸が止まったので、声も出ないようだった。私をじっと見つめる目から、涙がこぼれて私の鼻や口元に止まることなく何粒も落ちてきた。 うっすらと開いたままの私の目を見て、 「苦しかったんやね」 とつぶやいていた。 目が開いたままだったのは、「ずっとママ

          ずっとずっと大好きだよ

          さくらちゃんの生きた証

          さくらゃんは、ブラックラブラドールの女の子。 家族の一員として暮らした16年、一緒に楽しい思い出をたくさん作ってきた。 そんなさくらちゃんが、天使になって2年の月日が流れた。 さくらちゃんとの大切な思い出を、生きた証をたくさんの人に読んでいただけたら、さくらちゃんも喜んでくれるだろう。

          さくらちゃんの生きた証