成るようになる。 Isvara-pranidhana.

”Isvara-pranidhana”. Surrender to the Divine. 

Ashtanga yoga, ヨガの八支則のひとつNiyama(自分自身とのより良い関係を築く5つの原則。)の1項目。
(詳しい解説はこちらのページなどで確認できます。)
この八支則、私の感覚では、幸せ、平穏を手に入れるために必要な心構え、生き方の基盤となる8つのルールと言えるかなと。

Isvara-pranidhana=より崇高な力へすべて委ねる、神聖なものとの共存。
この項目は特に私がオーストラリアに来てから強く実感しているもの。
日本に住んでいた頃、確か2010年に1度ヨガティーチャートレーニングをやっていたことがあって、そのとききっと触れたはずなのだけど、すっかり忘れていた八支則。
いまヨガを再び体系的に学ぶなかでこの法則を再確認。

すべての出来事には理由がある。

これは実体験として強く感じている。
なんでこのタイミング? ってことも、
なんで私ついてないんだろう? ってことも、
後々振り返ってみるとそこから学ぶことがあったり、
いまより良い方向に人生が進んでいたり。
ただしこれに気づくには日々立ち止まって物事を見返すことが必要。
瞑想であったり、寝る前に2,3分でもいいからその一日を振り返ってみたり。

廻り道でもゴールへは近づいている。

これも私の信条。
道路と同じで、人生にも工事や障害物、高速道路に、渋滞に、迂回しなきゃいけない日もあったりする。
たぶんみんな目的地は同じで、「幸せになりたい」だと思う。
ただし、そこに辿りつく過程は千差万別で、
ある人はもともとスポーツカー資質で早々と颯爽とたどり着けてしまうし、
ある人は事あるごとに障害物や工事にぶち当たり、なかなか前に進めない。
ある人は時速50キロでゆっくりとしか進めないかもしれない。


でも、早く難なくたどり着けることが良いわけではないと思う。
ゆっくり進めば道脇の花に気づくかもしれない。
障害物のせいで止まることを余儀なくされれば、道脇に素敵な木陰を見つけてひと休憩してリフレッシュできるかもしれない。
私たちはこの身体という「乗り物」を与えられて、
人生というロードトリップを楽しむためにここに居るんだと思う。

物事からなにを学びとるか。

結局、大事なのは良いことが起こったときも、良くないことが起こったことも、良い/悪いと区切るのではなくて、その出来事が自分にとってなにを意味するのか、そこから何を学び取れるのか、少し立ち止まって思いを巡らす意欲があるかどうか。

私の個人的な例で言えば、
2015年1月に交通事故にあって車が廃車になったとき、
多分鬱だったと思うし、すごくすごく暗いところにいたけど、
自分の状況を変えることを怖がって渋っていた自分に、強制再スタートがかけられたかのように、事故後仕事と家を変えることになり、その後人生がぐっと良い方向に方向転換した。
そして、今日みたいになんか手首の調子が良くないなぁという日に限って職場がスローで仕事が休みになったり。
成るようになってるんだなぁ。

Universeに委ねる。

The universe will look after you. (宇宙があなたの面倒を見てくれる。)
Let the universe guide you.(宇宙があなたが行くべき場所へ案内してくれる。)

私の周りでよく聞く言い回し。
物事は成るようになる、とわかっている人はちょっとしたことでは動じない。
宇宙、神みたいな崇高な力を信じているから。
あれこれ心配したり、嘆いたりするのではなくて、
成るようになる、と委ねてみる。

そうすると気持ちも楽になるし、
もっと「今」に集中できるようになる。

もちろん事務的にこなさなければいけないことや心配しなければいけないことはあるのだけれど、一般的な心構えということで。

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