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身内が急逝したら〜終活のススメ〜

母の急逝で、慌ただしく、すっかりご無沙汰してしまいました。また、同級生や先輩も、先月、訃報を耳にし、毎日を大切に生きなければと、改めて思った次第です。

母は全く終活をしていませんでした。

母が管理していた父の財産(微々たるものかと思いますが)は、まるまる自分のものに。

遺書があったかと思ったら
「財産は把握していません。2人で仲良くわけてください。大切に使ってください。」のみ。
書いた日にちもわからないし、印鑑押してないし、遺書としては無効だし。

生命保険も加入しているかわからないし、葬儀も互助会に入ってないし、困ってしまうことばかり。おかげで妹と揉めることなく、相続が出来そうですけど。

お金はかかりますが、葬儀、49日は葬儀社にお任せするのが楽。生前に互助会に入っていると、安く済みますし、位牌やら納骨立ち合いやら、みんな手配してくれます。手続きや相続に関する冊子もいただけます。

保険証とマイナンバーを探し出し、諸々の手続きは、市役所にある「おくやみ相談窓口」にて、サポートしていただき、半日ちょっとで終わらせました。マイナンバーから、どの年金に加入しているか、どの手続きが必要かがわかるので、いろいろ問題点は言われていますが、助かるな〜と思います。

ガスと新聞、利用していたコープ、NHKは電話で、NTTはネットでサービス停止をお願い。まだ片付けの関係で水道、電気は止めていませんが、今は、ものによっては、ネットからサービス停止が出来るので、便利ですね。

片付けの途中で、いろいろな書類も、あちこちから出てきたので人にお任せせずに、片付けています。

このようなケースの場合は、残された遺族にとっては、負担でしかないです。悲しみ、懐かしく思うより、大変さが優ってしまう。

最低限でも、生命保険の証書、年金や不動産関係の書類、健康保険、介護保険、マイナンバーカードなどは、わかる場所にしまっておき、身内にわかるようにしたいと思いました。

日本では、死を語ることはタブーとされる傾向にあるため、終活についての研究はかなり少ないのですが、終活を行うことで、特に独居の高齢者は、生活満足度が上がるという研究報告があります。特に、将来の見通しが立つという点で、行っていない高齢者と優位に差がみられるようです。
お墓や葬儀についての終活ではなく、財産や身の回りのものの片付けといった日常的なことは、取り組むことで、生活満足度を生み出しやすいので、オススメとのこと。ただ躓くことも多いので、サポートをしてもらいながら、行うことが理想とのことです。

医療に関しては、以前も記事にしていますが
ACP(アドバンス ケア プランニング)が存在します。関心も高くなってきているそうですが、やはり医療に関しては、専門的なことであり、そこに踏み込む必要性があり、途中で躓くケースもあるようです。わかりやすく、高齢者の方に説明する能力が求められます。

治療中に、この話を切り出すのは、厳しいけれど、ご紹介させていただこうかな。

参考
木村由香、安藤孝敏: 独居高齢者における終活への取り組みと生活満足度との関連
file:///private/var/mobile/Containers/Data/Application/EFF3543D-87C6-4893-9E83-724440E24270/Documents/Inbox/18-1-1.pdf

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