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ストレスに強い子に育てるには

もうすぐ、新年度。卒園、入学でわくわく、ドキドキのお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

卒業や入学は、もちろん喜ばしいことではあるのですが、実は、かなりのストレスになっています。環境が今までと大きく変化するため、不安も大きく、子供といえど、ストレスはあなどれません。進級も、担任やクラスメイトが変わるため、卒業、入学ほどではありませんが、注意が必要です。

環境の変化に動じない、ストレスに強い子に育てるにはどうすればよいか?

遺伝的因子が強い気質部分は、どうしようもありませんが、後天的部分は、食生活が鍵になるようです。

好き嫌いなく、バランス良く食事を摂る

なかなか、小さなお子様には、厳しいかもしれませんが、これ、すごく大切なことです。

成人の研究ですが、ビタミンB1が不足した生活を続けた場合、イライラ感が増し、協調性の欠如が見られた報告があります。ビタミンB1は、エネルギー代謝に必須なビタミンで、不足すると、脳の活動が低下し、疲労感も増大する可能性があります。

マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルは、幸せホルモンであるセロトニン、ワクワクホルモンであるドーパミンをはじめとする、神経伝達物質が働くために重要なので、不足した場合、集中力が低下したり、イライラしたりする恐れがあります。

また、清涼飲料水や菓子類は、血糖値の乱高下を生じやすいので、低血糖時に、やはり、イライラしたり、集中力の低下を招きやすくなります。

実際、幼児を対象にした研究では、野菜や海藻類をよく食べるお子さんが、ストレス(好きなオモチャで遊べない等ですが)に対し、冷静に対処できていることがわかりました。
また、同じ研究で、清涼飲料水やお菓子類が多いお子さんは、泣きわめいたり、モノに当たったり、叩いたり等、好ましくない対処を行うことが報告されています。

野菜や海藻類には、ミネラルの他、腸内細菌には重要な食物繊維も含まれています。このあたりも関係しているのかもしれないですね。

気質的に、ストレスに弱いお子さんもいますが、そういったお子さんの場合は、叱責したり、放置したりせず、あたたかく見守ることも大切であるようです。

我が家も、長女が大学を卒業します。
彼女の新生活は、秋からになりますが、好き嫌いはあまりなく、甘いものはそんなに食べるわけではなく、柿の種が好物なので、食生活の面では大丈夫そうです。

参考文献 
小林真、加藤知里: 幼児のストレス対処行動に気質と食生活が及ばす影響、富山大学教育学部研究論集、No.4、59-66,2001

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