見出し画像

美味しすぎない「ホルモン定食」

「ドライブインは美味しすぎないのよ!」

それはM-1GPチャンピオンの如く。当たり前のように、でも実は自己都合の偏見100%で言い切る。そう、ドライブインは美味しすぎないのだ。

ドライブイン七ツ森。巨大な矢印のサインで動線をつくろうと必死のようだが、こんなもので人が動いたらマーケティングなんて必要ない。先っぽの三角の部分が薄暗くなると何かしらの表現をするのだろうが、中央分離帯付き国道4号からの誘導としては心許ない。しかしそんな心配をよそに、駐車場はなかなかに賑わっている。

某ウィルス対策なのかと勘ぐってしまうほどにゆとりのある席の配置。高い天井。この広い空間をカバーできそうにない人員。ホールと厨房を合わせても4名ほどしか居ないから、当然入店しても席には案内されない。申し訳ないが4人席に腰をかけよう。今日の濃厚接触はなさそうだ。

注文したのはホルモン定食(950円)。肉体労働者をペルソナとしたのであろう、濃い目の味付け。その塩味を解消すべくごはんを掻っ込む。ホルモンのボリュームと下品な味を前に、米の量が圧倒的に足りない。ちなみにホルモンに対する「下品」という評価は褒め言葉だ。

ごはんが無くなったので、水で舌の上の味を流し去る。大量に摂取した塩分が気になるが、午後の仕事を頑張れば汗と一緒に流れるだろう。それにしてもビールが似合うグラスだ。ビールが飲みたい。うん、やっぱり仕事はしたくない。


この記事が参加している募集

私のイチオシ

サポートいただいたお金で絶妙なお店にランチにいきます。