美しい朝顔: So Far Away
10年来の付き合いのある画家さんから連絡が届いたのは、まだ自粛生活が続くコロナ禍で、内容は「ようやく展覧会を開催できる目処が立ちました」とのお知らせだった。
その頃の私は、仕事の関係もあって混乱の最中の政治と経済、そして新興感染症の行方を必死に学びつつ、公開されているインターネット上の一次情報をひたすらに追っていた。一流科学雑誌や国際機関から日本は名指しされるように世界の専門家の警告を受けながらも、国内メディアはあまり報道せず、政治ではその警告を検討する気配さえ感じられず、