PMSって知ってる?じゃあPMDDは…?毎月来る鬱病が怖い

【目次】

1:はじめに

2:よくある日常だと思ったらPMDDだった時の話

3:PMSとPMDDは違う

4:発症のきっかけがないという鬱に似た怖さ

5:PMSを持つパートナーからの暴力に悩む男性

6:薬を飲めば治るんでしょ?…全然違った!がんばれ日本の医学!

7:スピリチュアル沼

8:今までかかった病気の中で一番難解な症状かもしれない

1:はじめに

「女の人は生理前に機嫌が悪くなることもあるのか、大変だな」

小学生の頃の自分はそれくらいの考えしか持っていなかった。実際、年頃になって生理が来てみると、確かに気分の落ち込みがある。普段なら気に留めないような「あいつはダメだ」という言葉も自分が言われている気分になるし、ショッピングセンターで大泣きしている子供につられて、悲しくもないのに泣いてしまうこともあった。

それが生理時の落ち込みの全てだと思っていた、そんなものじゃなかった。

医学の専門知識もなければ、罹ってから日も浅い。そんな自分の備忘録です。

かなり長文になってしまいましたが、お医者さんもこの病気にかかったことがなかったり、まだ症状の研究が足りていません。なので細かく書く必要があると思っています。お時間のある時に、必要ないところはスクロールしながらどうぞ。

2:よくある日常だと思ったらPMDDだった時の話 (長文)

先月のこと。

その日は何をしても気分が晴れない。そう、人間だったらよくあることだ。

こんな日に気持ちよく過ごすための自分なりのライフハックとして「自分の機嫌は自分でとる、機嫌が良くない日も自分の手で最高の日に変える」という掟があった。

そうとなったら、まずは気持ちをすっきりさせるために美容院へ向かおう。

美容院が苦手という人は多いが、私はけっこう好きな方だ。髪型を変えるとウキウキするし、美容師さんに髪を丁寧に扱ってもらえると元気が出る。いつも買わない雑誌を沢山読めるのも嬉しい。だが、この日はいつもと違う。

自分で選んだ雑誌1冊を読むのが苦行と思えるほどに辛い。

ファッション誌でキラキラした読者モデルを見ると劣等感が出ることもある、でもその現象が起きても動じないように、あらかじめ保険で持ってきていたクレアトラベラーがある。しかしそれすらも全然読めない。

クレアトラベラーはとても素晴らしい雑誌だ。まるで写真集を見ているかのような美しい世界のリゾートのショットに、文章も上質で現実逃避にはもってこいの構成。いつかこんな旅行がしたい、と妄想旅行も捗るまさに「気分をあげる為」の必殺道具みたいな雑誌だった。

でも嫉妬でも落ち込みでもない、目の前に広がるリゾートと日本のギャップでもなく、なんでだか文字が頭に入ってこない。文字を何度も理解しようとするけれど意味が理解できない…というか文字が見えているのに何の話かさっぱり分からない。日本語すらも読めなくなってしまったのか…?

いやいや、この雑誌は写真がメインだ。文字は諦めて風景に心を躍らせよう。

うーん…写真もキレイなのはわかるが、不思議と色があまり判別できない。モノクロの世界という訳ではないけれど、全然脳が目の前の風景を認識・処理してくれない。その号はアジアの特集だったからコテージとかエスニック料理の写真だった気がするが、今でもそれが何だったのか思い出せないほどだ。

おまけに美容院で出来上がった髪型も、気に入ったは気に入ったけれど、なんだかしっくりこない。美容師さんの腕が悪いわけでもなく、自分の心が目の前の事象全てを「ネガティブ」にとらえよう、とらえよう、としている感じがある。

テニミュの中で跡部様が「この恐ろしさ閉塞感 まるでネガティブな風景」と歌っていたがまさにそんな感じである。氷の世界は怖い技だった。

もしこれが友達だったら「ネガティブな日もあるよ、ポジティブに変えよう」と声をかけたくなるが、そうもいかない「脳のいたずら」だった。自分はポジティブになろうとしているのに脳が言うことをきかない。ポジティブになる努力が足りないのか?

「よし、こんな日はとびっきりおいしいケーキを食べに行こう」

会社で嫌なことがあった日もそう、どんな日だって夜にケーキを食べれば「おいしいものを食べた日」で一日を終われることを知っていた。だからケーキを食べよう、ティラミスもいいな。この時間に空いているカフェはないから奮発してホテルのラウンジでスペシャルケーキと紅茶だ。これで絶対に気分は元に戻る。

美容院から近いというだけで日比谷のホテルに向かう。ここは何度も訪れているが笑顔やサービスが心地よい。贅沢は大好きだ。

この日だって完璧なサービスをしてくれた。予約なしの1人客だって嫌な顔せず案内してくれて、ケーキが来るまでの時間に読む用に雑誌だって用意してくれる。

ただ、味覚がやられている。大好きな紅茶もチーズケーキも味がしない。甘いかどうかすらも分からない。天井にきらめくシャンデリアのロケーションにぴったりでいられるよう、背筋は伸ばしていたけれど心はお金を置いてそのまま逃げ出したいような気持ちでいっぱいだった。ケーキをフォークで崩して口に運ぶその作業もなんだか落ち着かないし、甘さもすっぱさも感じない目の前のケーキが粘土とどう違うのか、誰かに教えて欲しかった。

大好きなものだからこそ、大好きなものの魅力を失った時のショックは大きい。

好みが変わったのか?そうではない、もう何もかもが自分にフィットする気がしなかった。しかもお金を払っているのにその対価が得られないのは意外と心にくるものだ。ホテルの人たちは全く悪くない、芸術品みたいなこのおいしいチーズケーキを粘土なんて言ってごめん、でも味もこの美しさも脳が処理できない。自分がそのサービスを受ける体制が整っていないのが分かるからなおさら複雑だ。

この日は運命のいたずらか、斜め向かいの席に同じ大学の先輩が座っていた。いつもなら声をかけるのもたやすいのに、この日は絶対に誰にも会いたくないところで会ってしまった事故のような気分だ。

先輩たちは友達同士でホテルに来られること、結婚も仕事も順風満帆な生活を送っていること、たいして自分は今日1人で、気分にもムラがあること、胸を張れるような生活が出来ている自信もない。その全てがみじめで恥ずかしくて消えてなくなりたかった。

「ネガティブな時って空腹か睡眠不足だよね、よし、早めに帰って寝よう」

よくTwitterで見る言葉だ。その通りだと思う。寝たら明日は元気になるさ。

日比谷線に揺られて帰っていると、偶然なのだが隣の人のペットボトルが爆発した。多分アルミ製で圧がかかってしまっていたのだろうが、フタは勢いよく頬を直撃するし、中の飲み物も少しコートにかかった。

隣の人も気まずそうだし、彼女が故意でやったことじゃないのは隣にいた私がよく知っている。だから笑顔で気にしないで、と伝えたが彼女と別れて東横線に揺られてしばらくしたら涙が止まらなくなってきた。

コートくらいクリーニングに出せばいいし、偶然だったから仕方ない。

でも神様が「もう何をしても無駄、不幸せになれ」と言っているような気がしてくる。

今日出来ることは全てやった。自分が大好きなことも全部やった。それでも気分は上がらない。ただ、いたずらにお金を使った。

好きなこと思い浮かべなきゃ…好きなことはサッカー、サッカーも私が応援しに行く日に限って負けるし、スタジアムで嫌な思いしたことばっかり思い出す。ディズニー…今パークに行ったとしても周りと自分のテンションのギャップに疲れそう…あの幸せな空間で浮かない顔をしていたら、周りに迷惑をかける…映画見たいものもないし…友達に会う気にもならない。この人生、楽しい?なんのために生きてる?誰かにつらいって話してもメンヘラだって笑われるだけでしょ?せっかくの友達に愚痴や気分の落ち込みをぶつけたって相手が苦しむだけだ。

死にたい、という感情しか浮かばない。

普段口から出る「あ~もう死にたい!」って「あ~ワイキキビーチで寝そべったら治るからハワイ行きたい!」のニュアンスなのに、本当に消えてなくなりたい。生きているだけで周りに迷惑をかけているような気がしてくる。「不必要な人間なんていない」とかきれいごとで、不必要だからこそこんなに全てが上手くいかないんだよね、と思う。死んだら死体処理とかお葬式にも迷惑がかかるから消えてなくなりたいというのが本音だ。こんな自分の為に香典だって出させたくないし、燃やす手間とかかけずに忘れ去られたい。電車に飛び込むのはダメだ、罪のない駅員さんに処理させて、電車のダイヤを乱して最後までみんなから疎まれるのが目に見えてる。その衝動は抑えられた。ただ臆病だっただけかもしれない。

家に帰った、メイクを落とそう。ハワイの波の音のBGMでもかけながら、ふかふかおふとんで寝るんだ。これ以上の幸せがあるか。

しかし、メイクを落としながら母から声をかけられたタイミングでまたもや我慢していた涙があふれてきた。洗顔だから、涙を流してもバレない。そのはずだったのだが話しているはずの声が詰まってくる。そして感情が自分でも抑えられなくてとうとう声をあげて泣いた。うっうっ…ではない、スーパーでお菓子を買ってもらえない子供並みのギャーという泣き方だ。こんな泣き方、最近では夢の中でしかしたことがない。

母も突然のことに驚いてしまったのか「いきなり何なの!気持ち悪い!」と叫んだ。母がひどいという話ではない。そりゃあ、突然帰ってきた娘が泣きだしたら驚く。ただ、1日美容師さんとかホテルの人とばかり話してたから知り合いと話せたことに安堵して出た涙だったろうに、その辺のコントロールが上手くいかない。しかも気持ち悪いと言われてしまった、そうだよな、おかしいのは自分が一番わかってる。でも別人格が乗り移ったみたいなんだ。

イエティのようにウオオウオオという咆哮と涙が止まらない。野生回帰か。

母とも気まずくて顔を合わせられないし、迷惑をかける、なんで泣いてるか自分でも分からないから説明できないから部屋にこもった。

でもそのワイルドな泣き方は全然おさまらなくて、途中で過呼吸になった。小さいころから怒られて泣くと過呼吸を起こしたな、って冷静になれるほど症状は軽かったが、結局ひとりぼっちの長い夜が辛かった。

次の日、目覚めると体が寒い。

エアコンをつけよう、と体から5cmの距離にあるリモコンが取れない。

めんどくさがりだが、今は寒いからリモコンを取る気がある。でも体が動かない。脳が指示を出さない。結局リモコンがつけられないし、布団にもぐるという発想もないまま寒々2hくらいそのままであった。

風呂に入らなきゃいけないのに入るのがめんどくさい、のレベルじゃない。

ディズニーピクサーの短編で「インナーワーキング」という作品があるが、あれで脳から指示の滴が落ちてこない感じだ。指示が下りてこないから筋肉が動こうとしない。頭の中がからっぽ。夢詰めこめるというよりは無である。

また、落ち込みが続いており、体が起こせないままネガティブな思想しか浮かばない。それが数分経つと今度は怒りの感情が強く出てくる。8割落ち込み、2割怒りといったところだ。

思い浮かぶのは死にたい、という感情と昔の嫌な思い出。あとは怒ることもないのに無理やり怒るトピックを脳内から探して怒っている感じだ。その時自分はなぜか海外ドラマで出てきた登場人物やニュースに対して怒りをぶちまけていた。私が説教したところでストーリーは変わらないし、彼女がかき乱してくれなければ最終回のハッピーエンドまでつながらないのは理解しているのに「あいつ今からぶん殴る!」と息巻いてしまった。10年前のドラマなのに誰を殴りに行こうとしているのか。

さくらももこ氏が著書「さるのこしかけ」で栄養ドリンクを飲んで、自分と関係のないワイドショーのゴシップに怒り狂う話を書かれていたが、まさしく同じような気分を味わうことになるとは。笑い話のように書いてしまったが、誰かが近くにいたらぶん殴ったりしてしまいそうな衝動だった。近々、行きたかったレストランを予約していることを必死に思い出していたが、その現実逃避の中でも私は向かいに座る人の手の甲をフォークでザクザク突き刺す妄想が止まらなかった。言っておくが、今までそんな発想をしたことは一度もない。なぜそんな暴力的になっているのかも分からない。ただ、誰かを殺すくらいならその刃を自分に向けた方がいい、の発想で落ち込み、怒り、落ち込みを繰り返していた。

この感覚、どこかで経験がある…。そう、前職で仕事が激務だった時に陥ったうつ症状とそっくりだ。その時は怒りがなくて、ただただ落ち込んで希死念慮だけに囚われていたが、大体似ている。この週末が明けたらまっさきに心療内科に行かねば。

そうして迎えた次の日。起き抜けからやけに気持ちがストンと落ち着いている。昨日までとは違う感覚が確かにあった。そしてその日に生理が来たのだ。

「あ~~、なるほど、生理前の落ち込みってこれね!PMSか!」

生理が来たら来たで、お腹は痛いし、食欲もない、腰も重くて歩くどころじゃないが気持ちはかなり爽快だ。そうそう、これこれ。なんで今までネガティブだったんだろうね、としこりが取れた感じである。体調不良で動けはしないが、昨日のリモコンが取れない感じとはまた全然違う。すっきりした顔をしながら携帯でPMS対策について調べた。

3:PMSとPMDDは違う

PMSという症状は知っていた。生理前に気分の落ち込みがひどくなったり、人によっては頭やお腹が痛くなったり。周りにもその症状に苦しんでいる人がいて大変だな、と思っていた。PMSと比べ、さらに精神症状が強いものがPMDDだそうだ。例えば強い希死念慮に暴力・殺人願望など。なんだか大変ね、遠い国の話みたいね、と思うがすっかり昨日までの自分がこの症状に当てはまることを忘れている。ピコ太郎が頭の中でPMDDと歌っているくらいには陽気であった。

しかもPMSとかPMDDにかかるのは体質の問題だと思っていたから、30手前の自分がいまから発症するなんて思いもしなかった。そうか、なにかのきっかけで誰もがなるものなんだね。

生理前、イライラしたり死にたくなったり暴力、暴言をはたらきそうになるあなたに、そうでなくとも生理前、つらいあなたに~月経前症候群と月経前不快気分障害

上記のブログが詳しく書かれていたのでぜひご一読を。

4:発症のきっかけがないという鬱に似た怖さ

転職、離婚などの大きなライフイベントがあった後や明らかないじめなど、ストレス要因って自分である程度把握できる。

でも今回に関しては全然心当たりがないのだ。

うーん、確かに仕事関係の意思疎通が取れなくて落ち込んだこともあったけれど、それもよくある話だし、前に職場でいじめられていた時の方が辛かった。原稿の締め切りが続いて寝不足だったけれど、前職で会社泊まり込みをやった方がきつかったよなぁ…親子関係は前々から悩んでいたし、別に大きなライフイベントもない。行きたくもない予定に悩まされた日があったが、結局行かずに済んだ。だから辛かったことなんてない。

…書いてみて思うのはいつも体と心を大事にしてこなかった、ということだがその辺も(強がるわけでなく)日常なので、いまいま症状として現れるのが不思議だ。でも現にこうして体に出てしまった。慢性的なストレスも要因なのかもしれない。ストレスの環境に慣れきって、大きなストレスが来るまで平気!と思っているとジワジワ精神がやられている。現代にそうして我慢している人は男女問わずかなりいるのではないか。(PMS・PMDDと少し話はズレてしまったが精神症状ということで同じとする)

あの時より我慢できる、あの時の方が辛かった、という考え方は危険なのだ。それは成功体験でもなんでもなく、自分へのハードルにしかならない。結局行かなかった予定も、辛い思いで前日重苦しく過ごしたのは事実だ。行かなかったらそれまでのストレスが全てチャラになるものではない。でも自分を大切に、って今の日本だと結構難しいな…。いや、昔の方がもっとひどかったのか。この辛さを後世に残さず、きっちりストレス対策をしていかないと子供たちに申し訳ないよな、と思う。

5:PMSを持つパートナーからの暴力に悩む男性

この病気を調べていると罹っている本人もそうだが、PMS・PMDDの彼女や奥様を持った男性もかなり悩まれていることが分かる。

生理前に気分で落ち込んだり、激昂する彼女。また一緒に暮らしている奥様から暴力や暴言を浴びる旦那様もほぼDVのような状態で毎月その生活は厳しいだろうな…と思う。気分屋に振り回されて、最悪の場合殴るか殺される。(悩んでる方にとって言い方はきついだろうが、被害者側からはそうとしか見えない状態なのだ)

ただ、これも難しい。確実に暴力をふるっており、DVという事実は変わらない。許されまい事案なのだが、その行為が本人の意思でなく別人格のような感覚であるのが今回理解できたのだ。DVを擁護する訳ではないが、コントロールがかなり難しい。

今回自分は「落ち込み」の形で症状が出たが、「怒り」が多く出た場合は同じことをしてしまう可能性がある。誰かと同居した場合に、心配して寄ってきてくれても今の自分が於かれている状況説明の言葉が出ない、また感情が振れているから暴力に出てしまうかもしれない。メルヘンに走るなよ、と思われてしまうかもしれないが、感覚としては月の光に当たったオオカミ男のようにこの時だけ別人格になる気持ちだ。もうこの時期は誰かを確実に傷つけてしまうから距離を取ってもらいたい。

1人になると希死念慮や淋しさが出てくるが、誰かに当たるよりはマシの感覚でなるべく部屋にこもった。もし、死に繋がる道具(ナイフや薬)がないなら、1人でいることが今のところベストか、と自分では思っている。(他の人には当てはまらないことがあると思いますので鵜呑みにせずに…)

パートナーは心配だし、何か手伝えないか気を配ってくれることもあるはず、夫婦ならなおさら会話が大事だと思う。でもこの時期に「分かろう」「話そう」とするのはかなり危険だ。なぜなら本人も全く何がどうしてこうなるか分かっていないのだから。

自分もかつてDVや暴言を吐かれる経験をしたから、DVを認めたくはない。ただ、自己愛性パーソナリティ障害起因のDV・暴力とはまた違うメカニズムなのがこの症状の悩ましいところだ。

6:薬を飲めば治るんでしょ?…全然違った!がんばれ日本の医学!

パートナーがいるにしろ、いないにしろ、まずは病院に行こう。頼れる先生がいること、症状に対しての対策を取っているかどうかで自分も落ち着けるし、周りも安心する。

PMSは婦人科で解消できるケースが多いようだ。PMDDも婦人科で薬をもらえる可能性があるが、ピルでは悪化する危険性や血栓が出来るリスクがあり、心療内科や精神科で薬をもらうのもいいらしい。私は自分の生い立ちについてもカウンセリングが受けたかったので心療内科へ相談した。

今回の件だけでなく、今まで患っていたあの少しの落ち込みや、むくみ、胸やお腹の張りは「誰でもなること」だと思っていたがそうでもないらしい。女友達や母親も当たり前のようにそれを乗り切っていたのでむしろ病院へ行く方が甘えだと思っていたが、少しでも生理痛なり落ち込みがあるなら気のせいレベルでも受診すべきだと今なら思う。ピルとか婦人科とか、お盛ん扱いされてしまう風潮もあるがそうではない。風邪をひいたら内科に行く、婦人科も同じことだ。ピルに避妊以外の効果があることだってもっと広まるべきである。

今回「パキシル」といううつ症状でよく投薬される薬を処方された。抗精神病薬には少し抵抗があったので漢方を望んだが、症状に漢方の緩やかな効きが追い付かないので西洋医学に頼る。

この薬は症状が出ている時だけでなく、継続的に飲んでその症状が出た時も穏やかに迎えられるように飲むものらしい。

飲んでからしばらく、確かに気分も安定した。小学生の頃から飲んでいればよかったな、というくらいネガティブ思考が消える。いつも周りの人から「ネガティブに考えすぎ!」と言われていたから、先述のように「自分で自分の機嫌を取る」などしていたが、努力じゃなくて薬が必要だったのだ。この薬を飲むと「やろう」としなくてもポジティブ思考にしかならない。しかし副作用がかなり強かった。

頭は痛くなるし、めまいもすごい。それでも我慢して飲み続けていたら今度はじんましんが出てきた。痛いのは我慢できるが、かゆいのは無理だ。しかもめまいで予定をキャンセルしてしまうこともあった。あとやけに忘れっぽくなった。記憶力は良い方なのに、ぽ~っと気分が明るくなると同時に、少し前のことが思い出せない。はて、おひるごはんはまだかね?の状態だ。

それならば、と途中で薬をやめようとすると今度は吐き気と電気ショックのようなビリビリ感に襲われる。精神的な薬ってこんな作用があるんかいな…。10mgというかなり少ない量でもこれだから、薬の処方が多い人はそれこそ辛いだろうな、と思う。

心の薬は向き・不向きもかなりある。だから次に病院でもらう薬はピッタリ当てはまるかもしれない。ただ、これだけ頭や体にダイレクトにくる薬だったとは…。今まで風邪薬や鼻炎薬も「あー気づいたら効いてたね」という感じだったので、こうも薬に左右される生活は新鮮である。粒は小さいのによくやるよ…。

しかも調べてみればパキシルもPMDDに作用するかいまいち分かっていないのが現状という説もある。投薬して効いているケースが多いから、一応ファーストチョイスがパキシルになっているようだが、ベストの薬でもないらしい。

ここまで副作用が強くて、やめたい時にやめられないのにベストじゃないだと…?

ただ、効いている人は効いている。私も副作用さえなければ精神面ではピッタリだった。だから大幅に外れているということでもないらしいが、まだ世界的にも日本でも研究が進んでいないのが現状らしい。おおお…世の中に病気は沢山あるから難しいかもしれないけれど、これから患者数も増えていきそうな症状なので急速に研究が進むとよいなぁ…。英語論文の日本語化だけでも救われる人は多そうなのでどうにか解読をすすめているところである。

7:スピリチュアル沼

この症状に限らず婦人科系の病気を調べると必ず怪しい情報にぶち当たるのも難点だ。「月の力が~」「子宮のパワーが~」うう、今は本当に効く情報だけを教えてくれ…。

彼女たちからしてみれば多分ものすごく効いているのだ、だから本心から勧めているのだろうがちょっとこちらにその余裕はない。ヨガも自律神経を正す効果があるだろうが、ヨガだけが全てではない。補助としてやれたらやるね、今はもう少し建設的な情報をくれというのが本音だ。

藁をもつかむ思いで調べている時にこれ系のビジネスとかに当たると消耗する。今の自分に出来ることは、本当にひどくなったらじんましんさておき薬を飲み、体を普段から温めて月経の症状を抑えることと、ストレスをためないことくらいか。この辺の情報が奥深くに潜り込むくらい、もっとPMSやPMDDの医学的根拠のある記事が出てくることを願っている。

8:今までかかった病気の中で一番難解な症状かもしれない

かなり長文になってしまったが総括だ。

この症状の辛いところは

「いつ来るか分からない(生理は大体の周期があるが不定期なのでこの日に来るぞ!がない)」

「周りの理解も大事だが、周りが巻き込まれると取り返しがつかないこともあるので『理解せず逃げてくれ』という状態(本音は淋しいが仕方なく)」

「婦人科系の病気はどうしても男女ともに理解が得られないことも多く、あまり強く言いすぎると『かまってちゃん』扱いになりやすい」

「全てにおいて自分のコントロールが効かない」

といったところだろうか。自分も激しい落ち込みからの回復という落差で気が付いたが、この症状なのに気が付かず日常を送っている人も多いだろうと思う。症状に気が付いていようがいまいが、仕事や家事、育児をしている人はかなり大変だろう。

もしかして今まで職場でヒステリーに怒鳴ってきたあの人、いじめてきた先輩、この症状だったのかも?と思い返してみたが、やっぱりされたことはされたことだ。許せない。そんな自分の気持ちを考えてみると、PMS・PMDDの症状が出たら友達や家族と距離をおくしかない。何かあってからでは人間関係を壊してしまう。説明しても「言い訳乙」と言われるのがオチだ。

冷静な自分、論理的な思考をしたいと望んでいるが、このヒステリー系・感情系に走ってしまう症状が悔しい。仕事で重要な決定も出来ないと言われては仕方がない。ただ、女性全体でなくこの症状が出る一部の人だけが判断力を失ってしまうのだ。どうか女性は感情的だから~と決めつけずにいて欲しい。こちらは男女問わず、周りの人の足を引っ張って申し訳ないという気持ちでいっぱいである。

「あっ、PMS・PMDDの症状かもしれない」と気が付いて見たのは2chのPMDDスレだった。同じ症状の女性が悩んでいて「1人じゃない」と励まされたものである。症状が和らいでいたので書き込みこそしなかったが、薬や体調の整え方などかなり助けられた。ただ、ここで特徴的だったのは活発な意見の交換をするスレというよりは、みんながそれぞれスレに「死にたい」の気持ちを吐き出しにくる印象であった。多分、日常生活やSNSに「死にたい、つらい」と書いたらみんなから心配されたり、かまってちゃん扱いになるのだろう。だから誰もが気にせず匿名で書けるこの場所に吐きだしているのだ。そう思ったら心が苦しくなってきた。

メンタルヘルス系の話ではあるが、死にたいという人の気持ちは本音で、決してかまってほしくて言っている訳ではない。自分も昔は「死にたいと言ってるうちは死なないよ」とか思っていたけれど、そうじゃないんだということが分かった。

メンヘラに○○された、というスレやまとめをよく見て「これは大変だな」と思うと同時に「メンヘラはメンヘラになりたくてなったのか?」という疑問がわいていた。もちろん、そういう危害を加えてくる系の人とは距離をおくのがベストだ。でも、ネット上で「メンヘラってさww」とバカにしているノリが現実世界でも幅をきかせてきて、本当に悩んでいる人が悩みをどこにも吐き出せない現状がある。そもそもメンヘラ、とひとくくりに笑いものにしているのがまずい。何らかの辛い思いが引き金になって、精神を病んでいるのだ。そしてそれは自分もいずれ同じ立場になる可能性だってある。誰もかれもを「かまってちゃん」と揶揄していれば、誰にも頼れない社会がそこに出来上がってしまう。もう少し困っている人を笑う文化や風潮をなくせたらな、と思う。

少し話がそれてしまったが、精神的な病気といい、婦人科の病気といい、理解は得づらい。「理解してよ!」と強く出すぎるのも「これだから女は」的な受け止められ方になってしまう。また、同じ女性でも体質によって症状が違うので「大げさ」と受け取られてしまうこともある。非常に説明がしづらい症状なのだ。謙虚に出ていたら、同じ症状の人が苦しむだけなのだがいかんせん自己評価の低さがこの症状の時に顕著に出てしまう。活動家になればいいのか、それともじわじわ理解してもらえるのを待つか。理解なんて難しいから、いっそ医学が進んでくれと他力本願になるばかりの自分がいる。元気がある時にしかこういう文章も書けない。

生理の話なんて今まで絶対に恥ずかしくて人前でするもんか、女子の中でしかしないと思っていたけれどここで少し話せるようになったのは成長かもしれない。自分のネガティブや考えすぎの思考も、訓練や努力の足りなさうんぬんでなくセロトニン不足であったのだと理解できたのは大きい。

またこの症状が来月来るのか…と思うと不安でいっぱいになる。薬で抑えられるかどうかも分からない。今度こそ誰かを殴るかもしれない。もう出産とかする予定ないからどうにか荒療治してくれよブラックジャック先生…の気分だが、この体と付き合っていくしかない。同じ症状の人、どうか元気を出して。変なビジネスに引っかからず、ストレスをなくして生きていってほしい。この落ち込みの1週間と生理がはじまってからの1週間、つまり月の半分をまともに送れない生活はきつい。1年で考えれば半年、これからの余生の半分が落ち込みと腹痛なのだ。寝れば治るわけでもなく、この時期は悪夢にうなされやすいのでぜひとも同じ症状に悩んでいるならば病院に行くべきだ。完治した人っているんだろうか。いないなら自分がその第一人者になって証明したいくらいだ。

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ささゆか

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コメント8件

パキシルはSSRIというタイプの抗うつ剤ですが、副作用が出やすい薬でもあります。また、パキシルに限らず、抗うつ剤は個人差がとても激しいので、当たりが出るまで抗うつ剤ガチャを回し続けているのが、うつ病患者の現状でもあります。よい当たりが出ますように。
こんなに共感できる文章書いて下さった方がいること、それだけでも救いになります。きっとここにたどり着いた人もそう。医学薬学の研究と特に婦人科医の理解が進みますように。ありがとうございます
初めまして、鉄分不足について書かれていましたが本人は意外と気づかずに鉄が不足して様々な症状に苦しみ悩む女性がが多く私は鬱もある為に起死念慮が強くなったり辛いのですが精神科で薬の体内の濃度チェックみたいな検査(血液検査)をされた時『赤血球のオッキサが普通よりオッキイ』と医師から言われ『大きいといけないんですか?』と聴いたら『俺は精神科医だからよう解らへん』と言われ内科で検査してもらったら明々白々な貧血…成熟した健康な血液は赤血球の形体が小さく大きいと血が薄いというか要するに貧血なんだそうです鉄剤出されましたょまだ飲み始めですけれどPHSや鬱諸々で悩む方々貧血を疑ってみて下さい私の知人も長年の苦しみから鉄によって救われた!鉄剤無しの生活なんてあり得ない、こんなに楽になるなんてと言っているので(彼女は鉄歴2年目)私も期待しています。薬もですが食生活にも気を付けたいですねレバーは鼻をつまんででも週2の割合で食べています。皆さん自愛しましょう
パキシルは副作用が強いので抗不安薬とかをどうか?ドクターに一度ご相談になられたらと…抗不安薬は多種ありますが抗精神病薬より副作用が少な目な割りに効き目はシャープです。何回も書きこみして本当にごめんなさい…早くご回復なさいますように…
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