老人接客と脳科学
老人接客は増え続ける
社会人になってから高齢者と接する機会が激増した。それに伴い理不尽に怒られることも増えた気がする。
こういう括り方は良くないんだが
「こいつ老害!」
と思ってしまうこともある。
最初はいちいちイラついていたのだが、高齢者の性質を分析することで「お年寄りだから仕方ないか。」と受け流せるようになってきた。
※人生の目標にしたいような高齢者ともたくさん出会ってきたので、今回お話するのはほんの一握りの方たちのことです。念のため。
記憶力より先に衰えるもの
高齢者といえば「最近物忘れが激しくなって」というセリフ。
歳を取ると記憶力が衰える、ということは共通認識になっているし、高齢者自身も認めている。
これは脳の中で記憶力を司る「海馬」が衰えるからで、ある程度は仕方ない。
海馬ほど知られていないが、加齢により衰える部位が他にもある。
それが前頭前野だ。
前頭前野は理性を司っており、ここが衰えると感情のコントロールが難しくなる。
新しいことを受け入れづらくもなる。
高齢者が感情的になったり、新しいことを受け入れづらくなるのは、前頭前野の老化に起因するもので、ある程度は仕方がない。
だから若者は高齢者にキレられても、「脳の老化なので仕方がない」と割り切るのが良い。
その人の性格だけに起因する問題ではないのだ。
この情報が広く知られて
「最近物忘れが激しくなって。」だけでなく
「最近感情が抑えられなくなって。」も定番のセリフとなって欲しい。
みんながちょっとだけ寛容になれると思う。
まとめ
理系の私は、原因や仕組みが分かると納得して割り切れてしまう。
実際、「前頭前野の老化」という原因が分かったことで、仕事がかなり楽になった。
私と同じような人がひとりでも救われたら嬉しい。
脳の老化は誰にでも起こる。高齢者の物忘れと感情爆発には優しさと余裕を持って対応したい。
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