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徹底的な孤独から生まれるもの

私が花を習っていた時は一人暮らしをしていた
あの年の正月、私は一人ぼっちだった
当時、近所に住む友人は、
あなた大丈夫なの?
心配して2日の夜くらいならうちに来ても
いいからねと誘ってくれていた
5才年上で友達でありながら姉のように慕っていた
ありがとうと言って結局は行かなかった
初めて迎える年越しと年明け
どんな気分なんだろうと思った
そこで私は今までたまっていた花のノートや写真の整理や花を買ってきてフラワーアレンジメントを作ったり色彩学の勉強をしていた
正月にこんなことをしているなんて私くらいなもんね
そうこうしてるうちに三が日は思いの外にあっという間に過ぎていた
そんなに悲しくも寂しくもなかった
あ~過ぎたな
一人きりの正月はその年だけで終わりあとは彼ができて旅行に行ったりと過ごしていたけど
徹底的な孤独から生まれるものもあると思う
とりつかれたように勉強していた
無心に花を切っては挿し何回も何回もやり直した
正月、部屋の中は花だらけになり私は花の中で眠っていた
そして花に対する情熱はより一層深まっていた🔥

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