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映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

観ていてずっと辛かったけど、登場人物がとてもリアルなように思いました。

それより英国の皆さんがとても親切なのに驚きました。
日本の一般人の方がずっと冷たいです。

お役所は、日本も同じようなものだと思うけど、英国よりはマシかもしれません。紙の書類だってまだデフォルトであるし、高齢者にまでPCじゃなきゃダメなんて言わないような。それも気のせいかしら?

高齢の義父が空港のカウンターでチェックインしようとしたら、端末でやれと言われていて。昔は親切なお姉さんが面倒を見てくれたのに、今はどこも派遣とかだから、余計な親切はしないし、その権限すら無いからだと思います。

この映画のお役所が冷たいのも、大半がパートタイムだからでしょうか。みんなが疲弊して時間労働の低所得、親切心を発揮する人はコスパが悪いと怒られて。日本の役所も外注や派遣が増えました。規定通りの書類を用意出来ない人は、融通を利かせる事も出来ず、たらい回しせざるを得ないのでしょう。

そもそも支援なんか受けられそうにないと見切っている移民や黒人は自分達でコミュニティを作って何とかしていて。先祖代々昔から住んでいる住民は、なかなか助けてもらえず困っているのは世界共通かもしれません。

ただ、役所側も書類が揃わないと何も出来ない仕組みなのだから仕方なく。もう情も通じない世の中なので、ITに疎い人は若い友人を作って助けてもらわないと。でも英国と違って日本は絶賛老害祭り中だから、これから益々シニアが辛くなるかもしれません。みんないづれ老人になって衰えるのにね。

救いのない映画でした。でも尊厳を守って言いたい事は表現したダニエルは、立派な生き方をした人だと思います。心に残る映画でした。

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